ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

イタリアワイン@Vinexpo Tokyo

2016-11-24 14:35:07 | ワイン&酒
黒海でワンクッション置き、さて、イタリアワイン@Vinexpo Tokyo

まずは、エミリア・ロマーニャ州(Emilia-Romagna)のワインを扱うブースに立ち寄ってみました。
こちらは残念ながら未輸入です。



楽しいエチケットのエミリア・ロマーニャのPANDOLFAのサンジョヴェーゼ
年ごとにエチケットが変わるそうです。



なぜか、Vine Rouge とフランス語表記が(笑)

サンジョヴェーゼ
というと、どうしてもトスカーナが注目されますし、トスカーナの生産者たちも、サンジョヴェーゼはトスカーナ!と主張します。
でも、実は、エミリア・ロマーニャ州も、トスカーナと並ぶイタリアのサンジョヴェーゼの大産地
地元では、“Sangiovese di Romagna - サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャ”と呼ばれる、気軽に楽しめる赤ワインがよく飲まれていますが、その一方、収量制限を行なったり、フレンチオーク樽を使うなど、クオリティ重視の高品質ワインもあります。

地元のワインフェスティバルでは、エミリア・ロマーニャの最高サンジョヴェーゼワインを決めるコンクールも開催されているようで、エミリア・ロマーニャのサンジョヴェーゼワインの知名度とクオリティ向上に努めています。



エミリア・ロマーニャの州都はボローニャ
パルミジャーノ・レッジャーノチーズ、パルマの生ハム、ボローニャソーセージ、ボロネーズソース(いわるゆミートソース)など、グルメフードの産地。
ワインも、こうしたおいしいものに合わせて楽しまないとね!




生ハムにピッタリといわれるのは、Lambrusco - ランブルスコ

ランブルスコは微発泡性ワインですが、白だけでなく赤やロゼもあり、甘口から辛口まで幅広いタイプがあります。アルコールは軽め。
冷やして食前酒として飲まれることが多く、パルマの生ハムがあれば最高!



ランブルスコをはじめ、ユニークな微発泡ワインがズラリ。
ランブルスコはDOC(原産地呼称)ですが、“ランブルスコ”と名乗らない微発泡ワインもありました。



こちらは、バルベーラのフリッツァンテ(微発泡)。辛口です。
バルベーラは黒ブドウですので、このワインの色は赤。
泡のないバルベーラは普通ですが、泡があるって、なんだか不思議(笑)



左手前は、ピニョレット(白ブドウ品種)の微発泡“La Mancina Pignoletto Frizzante”
軽~く飲めます。

エミリア・ロマーニャには、肩ひじ張らず、フードと軽く合わせて楽しめるワインが色々と揃っています。

【参考記事】
ランブルスコが来る!?コチラ





今回、いつも単独で開催される「ガンベロ・ロッソ試飲会」がヴィネクスポ会期中に組み込まれていました。便利といえば便利なんですが、じっくり回る時間が取れず、消化不良な感じが否めませんでした。
しかも、ヴィネクスポは入場料が必要ですから、いつも無料で参加している方には厳しかったかもしれません。




そんな中、私の大好きな女性が通訳を務めていたブースがあり、そこの生産者がイケメンさんだったので、思わずふらり~(笑)



シチリアの生産者 「Firriato」でした



すでに輸入されているワインもあれば、未輸入のものもあります。
(輸入元:オーバーシーズ)

シチリアはこのところ特に活躍が目立つ産地で、生産者もよく日本にプロモーションにやってきているように思います。



こちらは、私が信頼するインポーターMONACAが取扱うカンパーニャとマルケの白



トレビッキエーリの赤いボトルネックがかかっているのは、
最新の2017年ガンベロ・ロッソで“White of the year”を獲得した、マルケ州の
MISCO Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico 2015 Tenuta di Tavignano」

やや遅摘みのヴェルディッキオ 100%。醸造はステンレスタンクのみ。
(輸入元希望小売価格:3,564円)

その隣は、カンパーニャ州のSan Salvatore 1988社の白。
“Trentenare” Paestum Fiano 2015”が (IGT) 3グラスのトレビッキエーリ獲得。
トレンテナーレはフィアーノ100%。
真ん中の“Calpazio” Paestum Greco 2015 (IGT)はグレコ100%で、2グラス獲得。
いずれも、3,500~3,800円程度。

※輸入元:株式会社MONACA

ガンベロ・ロッソのトレビッキエーリ(3グラス、最高評価)を獲得するワインは、概してお高い傾向がありますが、このあたりの価格帯だと手が出しやすいでしょうか。

ワインに詳しい人がいるワイン会の持ち寄りワインなんかにもうってつけです。



イタリアは地方色が豊かなのが最大の特徴だと思います。
先入観を捨て、その土地それぞれのおいしいものを自由に探してみてください。

コメント
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