ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ボジョレ・ヌーヴォーを楽しむための小ネタ(笑)

2016-11-19 10:00:00 | ワイン&酒
「ボジョレ・ヌーヴォー2016」 の資料を、ボジョレワイン委員会(Inter Beaujolais)から送っていただきました。

ボジョレワイン委員会の発表によると、

2016 年のヌーヴォーは “エレガントで、魅惑的なワイン”

力強いというよりもエレガントタイプ。
酸と果実味、ストラクチュアなどのバランスが取れ、爽やかさと味わい深さのバランスも良好。

だそうですが、実際に飲んでみて、なるほど、たしかに!って思いました。



さて、週末を迎え、いよいよボジョレ・ヌーヴォーを飲まれる方もいらっしゃると思いますが、そんな時にお役立ちの楽しい小ネタをいくつか紹介しましょう(笑)

まず、ボジョレ委員会が展開する、2016年のボジョレ・ヌーヴォー解禁キャンペーンポスターがこちら。



2000 軒のボジョレ・ヌーヴォー、ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーの生産者に敬意を表し、中央のボトルの表面には2000軒の生産者たちのサインが書かれています。
シンプルなデザインはボジョレワインの世界を表現し、赤と青の色は、ボジョレ・ヌーヴォーを作り出す男性たち、女性たちを象徴しています。さて、赤が男性?それとも、女性?



ボジョレ・ヌーヴォーは ボジョレ地域で生産される全体量の約1/3

ボジョレ・ヌーヴォーは世界111カ国に輸出(2015年度) ※以下の数字はすべて2015年

フランス国内では101,000hl のボジョレ・ヌーヴォーが出荷

フランス最大のマーケットはパリで、8,400hl(110 万本)が流通

輸出国の第1位-日本! 50,300 hl(670万本)-フランス全土の1/2!

※2位以下の上位国は下記の通り

アメリカ:12,400 hl ((170万本)、
イギリス:7,600 hl (100 万本)
カナダ:2,800 hl (37.33 万本)
ドイツ:2,700 hl (36 万本)
中国:2,300 hl (30.67 万本)
ベルギー:1,800 hl (24 万本)
スイス:1,300 hl (17.33 万本)
オランダ:1,300 hl (17.33 万本)
イタリア: 1,300 hl (17.33 万本

2位のアメリカの約4倍というのもスゴイです!



樽から注がれるヌーヴォーも楽しいもの

1951年11月13 日が「ボジョレ・ヌーヴォー現象」の正式な誕生の日
1951年9 月8 日、官報掲載の「1951 年のワイン販売」の省令により、1951年のAOCワインは1951年12月15日以降にしか販売できないこととなったが、“ボジョレのワインは新酒であり早く販売したい”という生産者がボジョレ生産者協会の名で申請を提出。
これが許可され、1951年11月13日、関税間接税総局により「12月15日の解禁を待たずに、今現在から販売できるAOC ワイン」が特定され、その中にボジョレが入った。

ボジョレ・ヌーヴォーの解禁は毎年11月15日午前0時 (1967年)
1951年以降、解禁日は決められなかったが、1967年11月15日の政令により解禁日を固定。
※1977年のみ収穫の遅れで変更の例外あり

ボジョレ・ヌーヴォーの解禁は11月の第三木曜日の午前0時 (1985年)
1985年、増大してきたボジョレ・ヌーヴォーの出荷をスムーズに進めるため、
11月第三木曜日がボジョレ・ヌーヴォー(およびその他の新酒)の解禁日として制定。

国外市場への進出は1960年代、日本への輸出が始まったのは1985年

日本に登場した時は、ちょうど今の解禁日が決まった年だったんですね。
その後のバブルで、一気にブレイクした感じでしょうか。




こうなったら、やっぱり、ボジョレ・ヌーヴォーを探しに出かけてみる?(笑)

では、よい週末を~


コメント
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