ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

甲州スパークリングを磁器のカップで

2014-09-24 11:48:46 | ワイン&酒
先週末は、3日間かけて 甲州種のスパークリングワインを楽しみました。


甲州 酵母の泡 Brut NV マンズワイン (Japan, Yamanashi)



山梨県産の甲州種を100%使用し、耐圧タンクの中でじっくり二次発酵させる“キューヴ・クローズ(シャルマ)”方式でつくったスパークリングワインです。720ml、アルコール度数11%。



「甲州 酵母の泡」は、やや辛口(sec)の商品がずいぶん前から販売されていましたが、その後、おそらくここ1、2年だと思いますが、すっきりとした辛口に仕上げたこちらのBrutが発売になりました。
ときどき店頭でみかけるものの、なかなかチャンスがなかったので、この機会に入手。
1500円前後だったと思います。



まず、中程度の大きさのワイングラス(下記写真左端)で飲んでみると、なんだかそっけなく感じました。泡立ちのキメもやや粗めで、ざっくりした感じ。このワインの実力って、こんなもの?



1日空けた翌々日、王道のフルートグラス(写真中央)に注いでみました。
日にちが経ったからなのか、グラスの相性がこちらの方が良かったのか、ワイングラスに注いだ時よりはうまみが少し乗っています。とはいえ、甲州種らしさは控えめに感じました。

じゃあ、これはどう?と、次の日は磁器のカップ(写真右端)に注いでみました。
これはイケる!炊き立てご飯のような甲州種の独特の風味がふわっと広がり、滋味なうまみも乗っていました。

最初から磁器のカップで飲めばおいしかったのか?日にちが経ったから良かったのか?
おそらく、このカップの素材、形状、口当たりの部分の薄さなどが、甲州種のうまみをより引き出してくれたように思います。




山梨では、かつては湯のみ茶碗などでワインを飲むのが当たり前でしたから、今回のワインを磁器のカップでおいしく飲めたのは、意外なことではないのかもしれません。

このワインを飲む機会があれば、ぜひ磁器の器にもチャレンジしてみてはいかが?


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