ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2022受賞ワインを紹介

2022-08-22 18:10:28 | ワイン&酒

先週の土曜日に、日本ワインのイベントを取材した話をチラリと書きましたが、

日本ワイン関連の話題、このところ本当に多いです。

 

リポートがまだでしたが、

第18回「Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)」が、新型ウイルス感染拡大の影響で3年ぶりに開催され、7月26日の記者会見で結果発表が、山梨県内で行なわれました。

私はオンラインで記者会見を取材しましたので、遅ればせながら、このコンクールについて紹介したいと思います。

 

「Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)」は、

国産ぶどうを100%使用した日本ワインの品質・認知度の向上、消費拡大を目的として、2003年から始まったコンクールです。

前回開催は2019年でした。

 

審査は「部門別」に5グループに分かれて行なわれ、

「視覚」、「香り」、「味わい」、「ハーモニー」等の各項目で審査され、100点満点で採点されます。

審査員は、国内のワインジャーナリスト、ソムリエ、産地組合の代表者等25名で構成されています。

 

「部門別」の内訳は以下のとおり

■欧州系品種(赤/白)

■国内改良等品種(赤/白)

■甲州

■北米系等品種(赤/白)

■欧州・国内改良品種等ブレンド(赤/白)

■極甘口(残糖100g/L以上のもの)

■ロゼワイン

■スパークリングワイン

 

今回のエントリー数は、過去最高の706点(108ワイナリー)でした。

 

審査は、2022年7月13日(水)~14日(木)の2日間、山梨県内の会場で行なわれました。

 

[受賞基準]

金 賞:85.0点以上を標準 (各部門エントリー数の3~5%相当)

銀 賞:82.0点以上85.0点未満を標準 (同10~15%相当)

銅 賞:80.0点以上82.0点未満を標準

奨励賞:78.0点以上80.0点未満を標準

※受賞全体の割合は、各部門エントリー数の40%までを標準

 

部門最高賞

各部門で、銀賞以上受賞の中で最高点のもの

(ただし、出品点数が5未満の部門は該当なし)

 

コストパフォーマンス賞

各部門で、銀賞以上を受賞した2,000円未満のものの中で、最高点のもの

 

審査結果は、706点のうち、

260点が受賞(約37%)、受賞ワイナリー数は75ワイナリー(約70%)

内訳:金賞24 銀賞71 銅賞109 奨励賞56 (合計260)

部門最高賞 10  コストパフォーマンス賞4

 

金賞ワイン 24点

 

受賞ワインをすべて紹介したいところですが、金賞だけでも24点ありますので、

部門最高賞だけピックアップします。

全リストは、日本ワインコンクール公式HP(下記に貼り付けます)で確認してください。

 

■欧州系品種 赤 金・部門最高賞

ソラリス 千曲川 メルロー 2018 マンズワイン株式会社 小諸ワイナリー 長野県

 

 

■欧州系品種 白 金・部門最高賞

菊鹿シャルドネ 樽熟成2019  熊本ワインファーム株式会社 熊本県

 

 

■国内改良等品種 赤 金・部門最高賞

NAC マスカット・ベリーA[遅摘み]  2019 株式会社 井筒ワイン 長野県

 

 

■甲州 金・部門最高賞・コストパフォーマンス賞

シャンモリ 柑橘香 勝沼甲州 2021  盛田甲州ワイナリー株式会社 山梨県

 

 

■北米系等品種 赤 銀・部門最高賞・コストパフォーマンス賞

北海道限定 おたる キャンベルアーリ 赤 2020 北海道ワイン株式会社 北海道

 

■北米系等品種 白 銀・部門最高賞・コストパフォーマンス賞

ナイヤガラ甘口2021 株式会社ぶどうの郷山辺 山辺ワイナリー 長野県

 

■ロゼ 銀・部門最高賞

北島ヴィンヤード ツヴァイゲルト&ピノ・ノワール ロゼ  2019 北海道ワイン株式会社 北海道

 

 

■スパークリング 金・部門最高賞

安心院スパークリングワイン 2020 三和酒類 株式会社 安心院葡萄酒工房 大分県

 

 

特筆すべきワインとして、

欧州系白品種の「アルバリーニョ」で金賞が出ました!

 

金 安心院ワイン アルバリーニョ 2021 三和酒類 株式会社 安心院葡萄酒工房

 

 

甲州種のオレンジワインで金賞受賞が出ました!

甲州 金 キュリアス タイプOR 2021 蒼龍葡萄酒株式会社 山梨県

 

受賞ワインリストを見ると実に多彩で、20世紀の終わり頃の日本のワインの状況とまったく違ってきています。

品種もそうですが、新しいワイナリーも多く、日本ワインもここまで来たか!という感じです。

 

これから日本ワインを飲んでみたい、という方には、このコンクールの結果はいい参考になると思います。

 

日本ワインコンクール公式ホームページ

https://www.pref.yamanashi.jp/jwine/

 

[主催]: 日本ワインコンクール実行委員会

日本ワイナリー協会、(一社)日本ソムリエ協会、

(一社)葡萄酒技術研究会、道産ワイン懇談会、

山形県ワイン酒造組合、長野県ワイン協会、

山梨県ワイン酒造組合、

山梨大学大学院総合研究部附属ワイン科学研究センター、

山梨県(事務局)

 


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