ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

6月の和菓子「水無月」をようやく!

2019-07-03 16:45:45 | 甘いもん
6月の別名は「水無月」(みなづき)。
梅雨で雨が多いのに、水が無い月とは面白いですよね(笑)

1年の折り返しとなる6月30日に行われる行事が「夏越の祓」(なごしのはらえ)で、これまでの穢れを払い、これから年末までの無病息災を願います。
その時に食べるのが、「水無月」という名前の和菓子です。

京都で行なわれてきた行事なので、関東ではどこでも売っているというわけではなく、また、7月に入ってしまったので、もう見つけるのは無理かとあきらめていましたが、昨日、銀座三越の「仙太郎」で発見したので、買ってきました。



水無月  仙太郎(京都市下京区) 1個 227円

外郎(ういろう)の土台の上に、炊いた小豆をちりばめています。
「白水無月」(左)と「黒水無月」(右)があり、黒は外郎が黒糖味。

外郎はもっちりとし、上品に炊いた小豆との食感の違いが楽しく、おいしくいただきました。
黒水無月は黒糖の風味がしっかり出ていて、家の母は黒の方が好きと言っていました。
ちなみに、賞味期限は買った本日中です。




水無月の形が三角形なのは、冬の間に切り出して氷室に保管するが由来です。

冷蔵庫のない時代、暑い夏の時期には、氷室の氷は宮中に運ばれました。
氷は貴重なものですので、庶民の口には入りません。

その代わりに、氷に似せた三角形の形のお菓子「みなづき」が作られました。
白い土台の外郎を氷に見立て、魔よけの意味のある小豆を散らしています。

白の外郎が基本ですが、店によって、外郎を黒糖入りにしたり、抹茶入りにしたりと、バリエーションがあるようです。
抹茶バージョンが欲しかったですが、店頭にはありませんでした。



7月に入り、水無月が店頭からなくなってしまった店も多いですが、来週くらいまでは置いてあるところもあるようです。
探すならデパ地下の京都の和菓子屋さんがいいと思います。

本来は旧暦の水無月なので、旧暦カレンダーではまだ6月30日になっていませんが、今は和菓子の季節も新暦で動いているようなので、食べたい方はお急ぎを!


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