ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

熟成したマンズワイン「ソラリス」を飲む

2016-07-22 16:52:50 | ワイン&酒
「マンズワイン」 の名前は広く知られているかと思いますが、その歴史は意外と古く、1962年から日本のワインづくりを手掛けてきたキッコーマンのワインブランドが「マンズワイン」です。

ワインつながりの友人が、熟成したマンズワインをいくつか持っている、ということから、じゃあ、マンズワインを色々飲んでみましょう、と、ワイン会を開催しました。



10年熟成のソラリス 信州小諸メルロー2006、シャンパーニュ製法の小諸シャルドネのスパークリング2006年、信州小諸シャルドネ樽仕込み2007年といった熟成ワインなどが揃いました。



NV スパークリングワイン甲州一次発酵 キューヴ・クローズ法
2014 ソラリス  信州 ソーヴィニヨン・ブラン


左はワイナリーでしか買えないという甲州のスパークリング。
よりフレッシュさを出すためにキューヴ・クローズで造られていますが、熟成感もありました。

ソーヴィニヨンは、品種らしいアロマがあり、フレッシュでハツラツとしています。
若々しくみずみずしい味わいで、軟水のようにスーッと入り、しっとり、やわらか。



2006 ソラリス 信州 シャルドネ メトッド・トラディッショネル・ブリュット
2007 ソラリス 信州小諸シャルドネ樽仕込
 

左はシャンパーニュ方式のスパークリング。クレームブリュレやカスタードの風味が香ばしく、甘さを感じますが、ドサージュゼロ。まだまだしばらく熟成しそうです。

右はフレンチオーク100%の樽仕込みのシャルドネで、この年は1200本ほどしか生産されていないとか。こちらも香ばしく、ブルゴーニュのムルソーを思わせるようなリッチなボディで、コクのあるシーフードとの相性バッチリ。



2012 ソラリス 信州カベルネ・ソーヴィニヨン
2006 ソラリス 信州小諸メルロー


カベルネはキレイで若々しく、なめらかな口当たり。クラシカルな雰囲気があります。まだまだ全然若く、今飲むにはもったいなかったかもしれません。あと5年、いや20年後に飲みたい、という声も出ました。

メルロは色濃く、想像していたよりも若々しい外観でした。骨格がしっかりとしていますが、キレイな熟成を重ね、まろみ、複雑味が出ています。これは素晴らしい!女王のような風格、余裕があり、優雅な余韻があります。ブドウは100%除梗しているそうです。



NV 酵母の泡 マスカット・ベーリーA ロゼ

甘酸っぱく可愛らしいロゼスパークリング。マスカット・ベーリーAらしいフルーツ感がスパークリングとよく合っていると思います。アペリティフでもよく、今回のようにシメに飲むのもいいですね。色もキレイで、テンション上がります。



食事はこちら。


たっぷりのトマトが嬉しい


ホタテ、イカ、キノコたっぷり!クリーミーでボリュームある一皿


ビッグなメキシコ牛のステーキ!


チーズ盛り合わせ

「シェ 大竹 Chez Otake」
東京都中央区日本橋人形町1-5-8 2階



マンズワイン はちょっとおとなしい印象を受けるかもしれませんが、“品質主義”をコンセプトとし、50年以上前からコツコツと地道なワインづくりを行なってきています。

今回登場した「ソラリス」は、国産ブドウ100%でつくるマンズワインの最上級プレミアムワインシリーズで、2001年からリリースされています。
世界の銘醸ワインに肩を並べる品質を目指しているとのことですが、飲んで納得。

「ソラリス」は素晴らしいワインです。
しかし、ワインコメントでも書きましたが、若いうちよりも、ある程度の熟成を重ねてからでないと、その素晴らしさ、本領が発揮できないタイプだと思います。
辛抱強く待ちましょう。

今回のワインは、友人のIさんが辛抱強く持っていてくれたものです。
大感謝!



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おいしい八丁堀の朝昼夜@WIS... | トップ | イタリアのバターのホックの... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ワイン&酒」カテゴリの最新記事