ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

2017年は日本ワインづくり140年の記念の年

2017-09-05 11:39:30 | ワイン&酒
昨日の記事で紹介しましたが、1877年にフランスにワインの修行に旅立った高野正誠のひ孫である高野正興さん(氷川神社 宮司)により、2017年のシャトー・メルシャンの仕込み式が8月31日に執り行なわれました。

この1877年(明治10年)は、日本のワイン産業にとって、大きな意味を持つ年です。
それは、高野正誠、土屋龍憲という2人の青年がフランスにワイン研修に旅立っただけでなく、日本初の民間ワイン会社である「大日本山梨葡萄酒株式会社」が、山梨県祝村(現在の勝沼町)に設立された年でもあるからです。

つまり、1877年は日本のワインにとって「はじまり」の年
今年、2017年で140年となります。

大日本山梨葡萄酒株式会社は、現在のメルシャンにその流れが引き継がれています。

そこで、メルシャンでは、2017年を「日本ワインづくり140年」とし、これを機に、新たな取り組みや活動を展開していきます。

そのキーワードは、“Tasting Nippon”




メルシャンでは、消費者と一緒に日本ワインの魅力を発見し、魅力を広めていくことを目的に、「Tasting Nippon」プロジェクトを始動します。
日本のワインを、日本ならではの伝統や洗練された食や文化と共に楽しんでもらうことをテーマとし、シャトー・メルシャン」を通じて、日本の素晴らしさを体験してもらえる取り組みです。

その第一弾として、「シャトー・メルシャン・クラブ」が9 月22 日(金)に開設されます。

「シャトー・メルシャン・クラブ」は、「シャトー・メルシャン」の造り手と消費者が一緒になって、日本ワインを楽しみながら、魅力を世に伝えていくコミュニティです。
シャトー・メルシャンのワインを飲むだけでなく、ブドウの植樹や収穫など、直接ワイン造りに触れられる体験や、メンバー限定の特別なワイナリーツアーを実施。
ワインと食のマリアージュ、全国のシャトー・メルシャンが楽しめるお店の紹介やイベントのご案内など、シャトー・メルシャンと日本ワインの魅力を五味五感で楽しめる多彩な企画を通じて、メンバー同士や造り手たちが交流を深められるような活動が計画されています。

日本ワインファン、メルシャンファンにとっては嬉しいプロジェクトですね

シャトー・メルシャン・クラブ
URL:http://www.chateaumercian.com/club/

※2017年9月22 日(金)10 時 入会受付開始


メルシャン株式会社 代野照幸社長



先週は、今年のワインの仕込み式&140年記念の新たな取り組みの取材のため、久しぶりに勝沼まで出かけてきましたが、メルシャン勝沼ワイナリー周辺の施設がリニューアルされていて、ビックリしました。



メルシャン勝沼ワイナリーを徒歩で出発



数分でワインミュージアムエリアに到着



日本初の観光ブドウ園「宮光園」を開設し、日本のワイン産業を確立した宮崎光太郎(1863年 - 1947年)の自宅やワイン施設がミュージアムとして公開されています。



自宅だった内部の拝観料200円



白ワインの貯蔵庫「白蔵」



宮光園の向かいにあるのが「シャトー・メルシャン ワイン資料館」です





興味深い展示が色々とありました






資料館の敷地内に「シャトー・メルシャン ワインギャラリー」があります

カフェレストランになっていて、食事とワインが楽しめ、限定ワインも販売されています。



フランスに渡ったひとり高野正誠の高野家のブドウを使った甲州ワイン



同じく、土屋龍憲の土屋家のブドウを使った甲州ワイン



高野家のブドウと土屋家のブドウを使った「シャトー・メルシャン 岩崎甲州」



とても気持ちのいい場所で、ワイナリー巡りのひとやすみにピッタリ



今年の「勝沼ぶどう祭り」は、2017年10月7日(土)に開催されます。
会場となる勝沼中央公園広場からこのミュージアムエリアまでは徒歩分ほど。
ぶどう祭りに合わせて出かけるもよし、お祭りの喧騒を避け、別の時期にのんびり行くもよし。

久しぶりに勝沼に来ましたが、短い時間だったので、また今度改めてゆっくり訪問したいと思いました。

コメント
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