ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

世界でここだけ?!サントリーニ島のブドウ栽培@ギリシャ

2016-07-30 12:06:47 | ワイン&酒
&GPのギリシャ取材記事の中で、サントリーニ島のユニークなブドウ栽培方法を紹介しました。

世界でここだけ、というその栽培方法をもう少し詳しく見てみましょう。



サントリーニ島のブドウの95%はアシルティコという白ブドウで、背の低いバスケット仕立てで栽培されます。



一見、ふつうの株仕立てのように見えます



枝がグルグルとバスケットのように円形に巻かれていきます



100年以上にもなるバスケット



幹が太い! 



ひとつの株で収穫できるのは3房ほどだといいます



大きな株もあちこちに見られました



大きな株の中に水仙が育っていました(笑)




目の前が海というこの畑の土壌は、砂利、砂、小石混じりのザクザクしたもの。
畑に立つと、海からの風が強く、髪の毛がバサバサになります。
しかも、この風が寒かった!




サントリーニ島のワイナリーで栽培コンサルタントを務める Alexandris Christoさん



ブドウ畑に白い石があちこちに置かれていることに気付き、これは何かとアレクサンドリスさんに尋ねると、面白い答えが返ってきました。

通常、ブドウを増やすには苗木を植えますが、サントリーニ島では、provignage(プロヴィナージュ)という方法で増やします。

上のような樹齢を重ねて良い実を付ける優秀な樹をMother tree(母樹)とし、枝の途中を土に埋め、その部分から根が生えるようにしていく方法がプロヴィナージュです。



プロヴィナージュで根を下ろした若木



畑の白い石は次にプロヴィナージュで若木を誘導する場所の目印だそうで、株の間隔を考慮しながら置いているそうです。なるほど!




アレクサンドリスさんの頭の下方向の若木が、このマザーツリーの子供みたいですね。




サントリーニ島は本当に美しい場所でした
Must visit!



※ギリシャワイン取材リポート(総括)は&GPにアップした記事をご覧ください → コチラ

コメント
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