ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

磐梯山の笹だんご@福島

2016-07-12 15:40:45 | おいしい食べもん
福島の叔母からの宅急便の中に、笹団子がありました。

笹団子といえば新潟が有名ですが、これは福島の磐梯山の恵みから作られた笹だんごでした。


笹だんご  宝来堂製菓(福島県麻郡猪苗代町)



フレッシュなクマ笹で包まれた笹だんごの生地が緑色なのは、よもぎが混ぜ込まれているから。
上新粉で作られた餅生地は、むっちりしておいしい~



中はたっぷりの粒あん
この笹だんご3個が昨日の私のクイックランチでした(笑)



会津地方には、米が不作の飢饉の年に磐梯山の笹に実がなり、その実を粉に挽いて団子にして飢えをしのいだ、という言い伝えがあり、この地方の民謡「会津磐梯山」の中でも歌われています。

エンヤー会津磐梯山は宝の山よ~  笹に黄金がエーマタ~ なり下がる~♪(会津磐梯山)

笹は60年に一度だけ花を咲かせ、麦の穂のような実をつけた後に枯れる、といわれています。
終戦の昭和20年は凶作で、笹が実をつけたという記録が周辺に残っているとか。

笹に実がなり、食料となるから、磐梯山は“宝の山”なんですね。

笹の実で作った団子は、上新粉で作った今の笹だんごとまったく違う質素なものだったと思いますが、食料の乏しかった時代の東北ですから、それでも本当に貴重なものだったのでしょう。

コメント
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