ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

農薬入り餃子

2008-01-31 15:40:16 | 雑記
今日はやはり、この話題に触れないわけにはいかないでしょう。

中国産の食品に関しては、たびたび事件が報道されているので、こうした中国製食品を買う人はだいぶ少なくなってきていると思いますが、
今回の農薬入り餃子でとどめを刺した感じでしょうか。



以前(2007/10/11)、中国の「農薬まみれワイン」を紹介しました。

また、その前後に見たTV番組でも、野菜は必ず「野菜洗い用洗剤」で洗ってから使うという中国の都会に住む普通の人々の暮らしの様子が放映されていました。

こうしたことから、うちでも中国の農産物に対しては注意を払い、買わないようにしていましたが、「餃子」というのは確かに盲点でしたね。

皮には小麦粉が使われ、具にはキャベツやニラなどの野菜が入っていますから、農薬が残留しているものを使えば、餃子にも多少の農薬が残ることはあるでしょうが、よく洗い流せば、人が重体になるまでの量が含まれることはないはず・・・

でも、私はあの「農薬まみれワイン」の原料となるぶどうへの農薬散布の映像を見ているので、高濃度の農薬がそのまま食品に混ざることは充分ありえる!と思いました。
たぶん、よく洗われていないはずですし。
いや、全く洗ってない可能性もあるかも・・・



中国の農薬でなによりもまず問題なのは、
使っている 農民に農薬の知識がないこと です。

その農薬が使用禁止されているものなのかどうか、使用量や散布回数の規制、散布する人間への影響etc...といったことを全く知らずに使っている農家が多く、非常に安易に扱われているのが現状のようです。
まず、この点を改善、規制していく必要があります。



今年は北京オリンピックの年ですし、日本をはじめ世界各地から大勢の人が中国にやってきます。
北京の「大気汚染」については色々取りざたされているようですが、「食の安全」についても本腰を入れてテコ入れしてもらわないと、パニックを引き起こすような事件が発生しないとも限りません。

我々が今できることは、中国産の食品に対しては、ひとまずは「買わずに様子見」でしょうか。
中国製品を扱う輸入業者にとっては、非常にお気の毒ですが・・・

コメント (3)
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