新型コロナウイルスの感染拡大がなかなか収まってくれません。
せっかく6月に収束の兆しが見えつつあったのに、緊急事態宣言終了や他県との移動OKを受け、コロナ以前に戻れると勘違いした気のゆるみからの… 
私が人工股関節置換手術を受けた6月中旬は、今から思えば、コロナの感染拡大が一番落ち着いていた時期だったかもしれません。
※人工股関節置換手術の経緯は コチラ を参照ください
今回の手術は、年明け早々から決めていました。
この頃は、まだ新型コロナウイルスの名前すら知りませんでした。
当初の手術予定は8月中旬でしたが、コロナ禍で予定が空白になったことから、6月に前倒しをしました。
前倒しを決めたのは4月です。
この時、半年以上先ならコロナも終息しているかもしれないと、秋以降に延期することもちらりと考えましたが、終息してからの手術だと、退院後の身体の快復を待つ間のタイムロスがもったいないと思いました。
早く手術を済ませ、早く社会復帰する方がいいですよね 
ということで、6月の入院、手術となりました。
6月に入り、コロナ感染者数は減りつつありましたが、病院内は厳戒態勢です。
私が手術をする大学病院はコロナ患者受け入れ病院のひとつに指定されていて、実は医師にも感染者が1名出ました。感染した医師は、コロナ病棟とは関係がありませんでしたが、これは心配な情報でした。
当然、外来患者はマスク着用が徹底され、入院患者も同様です。
入院前の説明の際に、持ち物として「マスク」も入っていました。
■入院中のマスク着用について
私が入院した病棟には、エレベーターから降りた先に、IDカードがないと入れないドアがありました。
入院患者は入院手続きの際にIDカードをもらえるので、カードをタッチして病棟に入ることができます。
これはコロナ禍だからではなく、この病院のシステムです。
まったく関係ない外部の人が病棟内に入ってこれないようになっていますので、入院患者は安心していられます。
私の病室は4人部屋。
自分のベッド内ではマスクは外してよく、病室内でも外してOKでした。
というのも、各ベッドの間にはカーテンの仕切りがあり、それぞれ2m以上は離れているからです。
病室の外に出る時はマスクをしてください、と言われました。
よって、リハビリで廊下に出る時、1Fの売店に行く時、検査で他のフロアに行く時などは、必ずマスクを着けていました。
唯一の例外が、手術室に移動した時です。
手術着に着替え、ヘアキャップを被りましたが、マスクなし。
私の病棟の下に手術室フロアがあり、短い垂直移動でした。
この病院はとても大きく、他の棟から手術室に移動する場合は、水平&垂直移動距離がかなり長くなるので、遠い病棟からの移動だと、もしかしたらマスク着用必須だったかもしれませんね。
マスク着用は、もちろんスタッフ側も必須です。
看護師さんも、医師も、リハビリの療法士さんも、ちゃんとマスクを着用していました。
フェイスシールドはしていません。
ここが整形外科の入院患者フロアだったからでしょうか。
科によっては、フェイスシールドやガウン着用もあるのかもしれません。
■手術の付き添いについて
半日や1泊程度の軽微な手術は別としても、手術といえば、「家族の付き添い」(立ち合い)があるのが一般的かと思います。
手術室に運ばれる患者の後を家族が追っていく、というのがTVドラマのパターンですが、ここの病院では、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザなど、感染症流行中の場合、付き添いには制限(人数、年齢)がありました。
外部の人からによる感染症予防のためです。
もちろん、手指用の消毒ジェルはエレベータフロアから病棟に入る入口に設置され、各部屋の入口にも設置されていました。
私が受けた人工股関節置換手術は、手術誓約書の中で「死に至る可能性のある手術」と明記されていました。
手術時の大出血、麻酔によるさまざまなトラブルなどが起きれば、目を覚ますことなく… という可能性がある手術でしたが、家族の立ち合いはありません、と最初から病院側に伝えていました。
それは、家族が来られる状況になかったからです。
コロナ禍の中、高齢の母を、大きくて複雑な構造の病院にバスで来させるのは現実的ではありませんよね。
それでも、急変した場合の緊急連絡先は書かされました。
福島の叔母もそのひとり。
叔母には、何もなければ連絡ないから、と伝えましたが、それでも心配させてしまったので、手術後、部屋に戻ってきた時に、携帯で無事に終わったとメールを入れました。
この時期、家族が手術の時に来ないケースは、けっこうあるようです。
同室の40代女性と中学生女子も同じ日の手術でしたが、いずれも家族は来なかったようです。
この病院の手術室の構造上、手術室の外で家族が待機する場所はありません。
各フロアの談話室で待つことになっているようでした。
■面会について
とにかく、感染症予防のため、面会、見舞い客は基本NGです。
とはいえ、入院中に必要なものを届けに家族が来ることはもちろんあり、それはOKです。
ただし、低年齢の子ども(たしか小学生以下だったと思います)は家族でもダメで、また、家族が何人も来るのもダメで、キーパーソンひとりのみがOKということになっていました。
もちろん、マスク必須です。
コロナの状況ですから、外部の人の病棟への来訪は、できる限り少なくしてほしいですよね。
見舞客は、家族であっても、病室内に入るのは基本NGでした。
着替えの受け渡しなどは、談話室で行なっていました。
場合によっては、スタッフステーションの看護師さんが預かってました。
これは、入院している患者側としては、とても良かったです。
病室内に他の患者の見舞客が入ってきて、長い時間いられると、いくらカーテンで遮られているとはいえ、トイレに行ったりとか、洗面所を使いたい時に、自分のベッドエリアから出にくいんです。
ベッド周りでお喋りしている声も、静かな病室内ですから、気になります。
昨年末に膝の手術で入院していた別の病院は、病室内に家族が入ってくるのは普通にOKでした。
そのため、夕飯後に他の患者さんの家族が来て、消灯時刻まで喋っていられるのが苦痛でした。
女性患者の部屋ですが、高齢の患者さんの息子さんなど、私と近い年齢の男性が部屋にずっといて、部屋付きの洗面所やトイレを使ったりするのもイヤでした。
きっと、その病院も、このコロナ禍では、見舞客の制限はしているはずでしょうし、病室内への立ち入りも許可していないんじゃないでしょうか。
そうした経験から、コロナとかインフルエンザなどによる面会制限がない場合でも、お見舞いなどで病室内に立ち入ることは極力避け、談話室などを利用してほしい、と思いました。
家族や大事な人の具合が気になるのは当然ですが、同じ部屋のほかの患者さんへの気遣いも大事なマナーですね 

最近は 暑さ対策のクールマスクを色々買って試してます 
