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ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

【人工股関節置換】手術後2日めから車椅子~術後初めてのシャワー

2020-07-24 21:21:58 | 人工股関節

【人工股関節置換】手術翌日にもう歩く!?  から続きます

 

手術後2日め

朝の診察、ガーゼ交換の際、医師から「シャワー浴していいですよ」と言われました。

ただし、手術した場所は、貼っているテープの上から軽く流す程度で。

 

手術日の前日にシャワーしましたが、髪がギシギシしてきたので、洗面所ででも髪を洗いたいと思っていましたので、シャワーOKは嬉しい!

しかし、シャワーは男女で使える曜日が決まっていて、この日は男性の日。

それは仕方ない。でも、明日にはシャワーできます

 

手術の翌日は、トイレに行く際には、看護師さんの手を借りて車椅子に乗っていましたが、もうそろそろひとりでも車椅子に乗れそうだと思い、そろそろと試してみたところ、ひとりで車椅子に乗れました。

トイレに行くたびにナースコールをするのは気が引けていたので、これでひと安心。

 

車椅子はひとりで乗れるようになりましたが、まだ靴下をひとりで履くことができません。

手術を終えて病室に戻ってきた時は手術着でしたが、翌日、尿道カテーテルや点滴が抜けたタイミングで手術着からパジャマに着替えました。

その着替えの際には、看護師さんが手伝ってくれて、靴下も履かせてくれたんです。

今日になり、新しい靴下に履き替えたいと思いましたが、脱げないし、履くこともできません。

問題のない右足はいいんですが、手術した方の左足に手が届かないんです。

ちょうど、検温に来たタイミングの看護師さんに手伝ってもらえましたけれど、自分で靴下が履けないのは厳しい…

 

この靴下問題は、この後しばらく続くことになります。

 

院内シューズを履く時も、踵がちょっと入りにくく、柄の長い靴ベラがあればよかった、と思いました。

 

この日のリハビリでは、ベッドの上でできるリハビリを教えてもらい、前日と同様に歩行器で病棟をぐるりと歩きました。いい感じです。

 

手術直後には熱が出なかった私ですが、この日の体温は1日中38℃台。

手術した箇所が熱をもっていたので、アイスノンで冷やしていました。

 

[手術後2日めにできたこと]

・ひとりで車椅子に乗り降りできる

・ひとりで車椅子でトイレに行ける

・ひとりで靴をはく

・ベッドサイドに立てる

・歩行器でより長い距離を歩ける(リハビリ)

 

手術後3日め

前日は高かった体温が、ようやく36℃台に戻ってきました。

 

朝の医師の回診の際に、背中の絆創膏を剥がしてもらいました。

この絆創膏は、手術前の背中からの麻酔の時のものです。

この時まで背中に麻酔時の管?が入っていたようですが、気が付かないものですね(笑)

 

[朝ごはん]

みそ汁、納豆、海苔、梅干し、という、典型的日本の朝ごはん。

梅干しがおいしい。ほっとしました

 

歩行器で歩けるようになったことを医師に伝えると、「じゃあ、歩行器で歩いていいですよ」ということになり、マイ歩行器がやってきました(もちろん病棟のものですが)。

これがあれば、トイレも楽になります。

リハビリの時以外でも、自分で歩行器で病棟フロアをぐるりと回ってみました。

 

とはいえ、歩行器で長い距離を歩くのはまだまだ厳しい状態です。

1Fの売店に買いものに行く際には、車椅子を使って行きました。

車椅子で長い距離を走行しましたが(私の病棟から売店までは3つほど病棟を通過する必要あり)、車椅子って腕の力がかなり必要なんですね。腕が筋肉痛になりそう。

長い距離を往復したおかげで、車椅子の運転はかなり上達しました(笑)

 

午後は待望のシャワー

シャワールームには椅子があるので、安心してシャワーできます。

シャンプーしてサッパリしました。

私は自分ですべてできましたが、看護師さんに手伝ってもらって入る人もいるそうです。

 

手伝いなんている?と思いましたが、左足の指先や踵を洗おうとすると、手が届かない!

ボディタオルをうまく使って洗いましたが、長い柄付きのスポンジがあると便利かもしれません。

 

シャワーに入るためにパジャマを脱いでビックリしたのは、左足の太ももが生ハムのようになっていたこと!

なんですか、この太さ?!

太い上に、熱も持っていて、これじゃあ、熱が上がりますよね…

左足の内ももの根元には、ギュッと縛ったような内出血の跡がありました。これはおそらく止血のためのものだと思われます。

 

この時に初めて気づいたもうひとつが、左足の付け根(鼠径部)に絆創膏が貼られていて、2針縫われていたこと。

そういえば、医師が「皮膚を少しだけ切開して広げました」と言ってました。

切開の目的については、また後ほど説明したいと思います。

 

シャワーにより、貼られていた絆創膏もろもろが濡れてしまったので、シャワー後には新しい絆創膏に貼りなおしてもらいました。

 

[手術後3日めにできたこと]

・歩行器でトイレに行ける

・歩行器で同じ病棟フロア内を移動できる

・車椅子で売店に買い物に行ける

・ひとりでシャワーに入れる

・靴下がなんとかギリギリ履ける

 

※できるようになったことには個人差があることをご承知おきください

 

[入院生活であると便利なもの]

・長い柄の靴べら

・長い柄のスポンジ(足先用)

 

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【人工股関節置換】手術翌日にもう歩く!?

2020-07-23 15:29:30 | 人工股関節

【人工股関節置換】手術後に注意すべき「脱臼」のこと  から続きます

(※2020年6月に受けた人工股関節置換手術リポートです)

 

手術翌日

手術から一夜明け、朝早くに医師によるガーゼ交換が済み、朝食の時間がやってきました。

この病院の朝ごはんは8時です。

 

手術当日の昨日は朝から食事なしで、昼食も夕食もなし。

手術前後の食事に関しては、どこでもほぼこんな感じですが、肝心なのは、いつ食事が再開されるか?です。

水分に関しては、前夜のうちに許可が出ていたので、ペットボトル茶を飲んでいました。

 

朝食前に、看護師さんから「朝ごはん食べられますか?」と訊かれたので、もちろん「食べます!」

ベッドの上にテーブルを動かしてもらい、電動ベッドの背もたれを上げてもらいました。この時までベッドの背もたれが動くことに気付きませんでした。

 

[手術翌日の朝ごはん]

ごはん 味噌汁 油揚げの包み煮 鮭フレーク ラッキョウ アミの佃煮

 

色彩に乏しい、非常に質素なメニューですが、固形物がある通常食です。

これまでの経験では、手術後の第一食は、液体に近いものが出てくることが多かったですが、股関節という、消化器系からは遠い部位の手術だったので、通常食が出てきたと思います。

 

参考までに、昨年12月に膝半月板の切除手術をした翌日の朝食が下記です。

この時も、やわらかめですが固形物がある通常メニューでした。

 

今見ると絶句するのが、10年以上前に受けた手術後の第一食です。

朝食は出されず、昼食からでした。

すべて液体。ドロドロのものもありますが、これは…

おそらく、重湯、麦茶、コーンスープ、牛乳?

この時の手術は、消化器系に近い場所だったからでしょうか。

それとも、10年以上前、という時代もある?

 

 

時代といえば、手術後の過ごし方も、昔とは違ってきています。

昔は、術後は安静にするのが常識でしたが(もちろん手術の内容によりますが)、整形外科手術の場合、今は術後の早い段階でリハビリが始まります。

寝たきりになるのを防ぎ、日常生活に早く復帰できるようにするためです。

 

そうした説明を受けていましたが、担当の療法士さんがこの日はお休みということで、代わりの療法士さんがいらっしゃるということを聞いていました。

しかし、看護師さんからは、リハビリのスケジュールも言われなかったのと、午後になってもなにも動きがなかったので、この日はやっぱりお休みなのかしら…

 

手術痕の方は、朝、医師がガーゼ交換し、血抜きの管を抜いてくれましたが、その後に手術痕に痛みが出てきたので、痛み止めの点滴を追加してもらいました。

そのおかげで、痛みはお昼頃には取れてきました。

 

 

昨日からの点滴はまだ続いていて、それと並行して、「自己血」の輸血400mlも点滴で戻されました。

自己血は、術後の夜に400ml、翌朝400mlと、採血した全800mlが戻されたことになります。

 

自己血の戻しがすべて終わると、左手に付けていた輸血用の点滴は外されました。

あとは右手の点滴のみ。

 

トイレに関しても、「行けそうですか?」と訊かれ、「はい」と言うと、尿道カテーテルをはずしてもらえました。

この後から、車椅子に移ってトイレに行くことができました。

ただし、看護師さんの付き添いが必要です。

実際、1回目に行った時、足元がおぼつかない状態でした。

でも、回を重ねていくと、だんだん慣れてきます。

 

トイレに移動できるようになって気付いたことがありました。

血抜きの管からの出血もれです。

管はストローくらいの細さの4cmほどの長さのもので、今回の切除箇所の5cmほど上にはめ込まれていました。

朝、医師が抜きましたが、抜く前には予想していた以上の血が管から流れたようで(前夜のうちだと思います)、シーツの上には、スマホ程度の大きさの血液の跡がありました。すでに血は乾いていましたが、看護師さんから「月経でしたか?」と訊かれたほど

管の上はガーゼで押さえられていたはずですが、もれることもあるんですね。

幸い、この日は週一回のシーツの交換日だったため、午後にはキレイなシーツに交換してもらえました

 

 

午後、特にすることもないのでTVを観ていたら、ピンチヒッターの療法士さんがやってきました。

私の担当の療法士さんは、元気でかわいい若い女性なのですが、やってきた療法士さんは、淑やかなしっとり美人さん

コロナ時期の入院生活なので、私もマスクをして、リハビリを受けます。

ベッドの上で身体をほぐしてもらった後、「じゃあ、歩いてみましょうか?」

 

歩行器を使い、病棟フロアをグルリ一周 自分の足で歩きました。

手術翌日なのに、もう歩くリハビリが始まるんですね。

歩行器に寄りかかりながらですが、意外にも歩けて、びっくり!

 

リハビリ後、水分が取れているのと、ごはんが食べられていることから、右手の点滴が抜かれました。

これで両手が自由になりました

 

[手術翌日に外れたもの] 

・尿道カテーテル

・輸血の管

・点滴の管

 

[手術翌日にできたこと]

・車椅子でのトイレ(看護師さんの補助必須)

・つかまり立ち

・歩行器を使っての歩行

 

かなり色々なことができてる!

もちろん、個人差がありますので、これはあくまでも私の場合です。

 

(続く)

 

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【人工股関節置換】手術後に注意すべき「脱臼」のこと

2020-07-20 21:32:46 | 人工股関節

【人工股関節置換】とうとう手術です!  から続きます

 

手術を終えた夜は、ひんぱんに看護師さんが体温&血圧の測定にやってきました。

うとうとしていると起こされ、検温と血圧測定。

手術後に急変する人がいるからだと思います。

 

手術明けの翌朝早く、朝食前に医師の回診があり、手術した個所のガーゼ交換を行ない、切った場所から5cmほど上に挿入されていた血抜きの細い管を抜かれました。

ガーゼ交換後は、薄いオブラートのような透明テープが貼られました。

この段階では、傷口に関しては特になにもなしです。

 

 

 

前回のリポートに登場した私の両足の写真の奥に、「青いマット」があったと思います。

 

このマットは、昨夜一晩中、私の両足の間に置かれていました。

マットの役割は、手術した方の足が内側に曲がらないようにするため、です。

 

手術室から病室に戻ってきた後、看護師さんに注意されたのが、左足の膝が内側に入らないことでした。

手術した方の足が外側に開く、つまりガニ股、になるのはいいのですが、両足の膝をくっつけてペタンを座るような、いわゆる「女の子座り」、は絶対にしてはダメと言われました。

股関節がグルンと内側に回転することにより、「脱臼」する危険性があるからです。

 

今回の人工股関節置換手術では、すり減った股関節を切除し、人工股関節に置き換えました。

人工股関節のステムは大腿骨に刺さっている状態で、それがだんだんと周囲と馴染んで安定してきますが、手術直後は、股関節にとって無理な体勢を取ると、骨盤側と接触している人工関節が外れてしまうことがあります。それが脱臼です。

 

脱臼した場合、うめくほど痛みがあり、歩けなくなり、救急車を呼ぶしかないそうです。

処置としては、麻酔をして、脱臼をはめ込むことになります。

聞くだけでも大変そうなので、脱臼だけは避けねばなりません。

 

そこで登場するのが、青いマットです。

これを両膝の間に挟み込んでおけば、左膝が内側に入ることが避けられます。

しかし、このマットは重たいし、角があるし、けっこう扱いにくいんです。

そこで、朝、医師の回診時にマットのことを話すと、「使わなくていいですよ」と言われました。よかった~

 

 

その代わりに看護師さんが持ってきたのが、この長ーい抱き枕、クッション?

ビーズが入っているようで、クタクタです。

自分で使いやすい長さに調整し、足が楽な位置に置いて、両足を絡めて寝ていました。

昼間は折りたたんで背もたれクッションにしたり、色々と活躍してくれ、退院するまでずっと使っていました。

 

これ、家にもあれば、寝る時に役に立つと思いました。

が、これはさすがに長すぎるので、適当な長さの抱き枕をネットで探してみました。

でも、ネットでは、触った感じがよくわからないんですよね。

座布団でも代用できると看護師さんから聞いたので、ひとまず家にあるもので代用し、買い物に行けるようになったら気に入ったものを買おう、と思いました。

 

すでに抱き枕を持っている方は、それで充分だと思います。

私は抱き枕は持っていなかったのですが、家に予備のやわらかめ枕(約63×43cm)があったので、退院後はしばらくそれを使っていました。

今は、スリムな細長いクッションを使っています。

でも、長さがやや短め(約60cm)なので、今後いいものが見つかれば買いたいと思っています。

 

寝る時の姿勢ですが、以前は、右を向いて寝ることが楽で、よく右向きで寝ていました。

が、右を向くということは、左足が右足の上に乗るか、右足を越えてしまうこともあるわけです。

右足の上に揃えて乗せる場合は大丈夫ですが、左足が右足を越える姿勢は脱臼のリスクがありますので、右向きはNGです。(右側を手術した場合は左向きがNG)

膝でクッションを挟んでいれば、よほどのことがない限り右向きにはなりません。

左向きに寝るのはOKですが、左の腰の側面に手術の傷があり、傷を下にして寝るのは痛いので、今のところは仰向け一択です(笑)

 

 

椅子で足を組んで座ること、足を左に流して座ることはNG

床や畳で「あぐら」はOK

立っている時も、座っている時も、とにかく、左膝が外側に行くように意識

もちろん、意識は外側ですが、実際には「まっすぐ」になるように、です。

 

ということで、救急車を呼ぶことがないよう、脱臼には充分注意して過ごしてます。

 

(続く)

 

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【人工股関節置換】とうとう手術です!

2020-07-19 16:49:34 | 人工股関節

【人工股関節置換】いよいよ入院!手術へ  から続きます

 

入院から3日目、ようやく手術日を迎えました。(2020年6月実施)

前回の膝の半月板手術は入院の翌日に手術しましたが、今回は入院の翌々日です。

1週間の中で、担当医師による手術の曜日が決められていたからです。

 

前日に伝えられていた時間は昼の12時。

予定時間が近くなると、看護師さんが来て、不織布のシャワーキャップのようなものを被らされ、手術する反対側の足(右)に、加圧ソックスを履きました。

加圧ソックスは血栓を防ぐためのもので、過去の手術でも履かされていたので、お馴染みです。

ソックスにはサイズがあり、入院直後にふくらはぎの太さを計測されていたので、私に合うサイズのはずですが、かなりピッチリしています。このピッチリ感が重要なのだと思います。

 

移動前に、念のためにトイレへ。

すでにティージーパンツ(前回のリポート参照)を履いていたのと、すでに点滴につながれていたので、このパンツの上げ下ろしに苦労しました。

 

間もなく12時というところで、いよいよ手術室に移動です。

TVドラマだと、ベッドに乗せられて手術室へと移動しますが、現実は、徒歩での移動です(笑)

点滴のスタンドを持ち、看護師さんと一緒に手術室のあるフロアまで歩いて移動します。

歩けない人の場合は車椅子。

ベッドで移動するのは、車椅子にも乗れない場合だと思われます。

 

なお、通常は家族が手術室の前くらいまで一緒に行くことが多いですが、コロナの時期ということもあり、付き添いはNGでした。

私はもともと付き添いなしで、と申告していて、医師も、全然問題ないですよ、ということでしたので、ひとりで臨みました。

 

手術室のフロアに到着し、看護師さんと一緒に受付を済ませると、手術室担当の看護師さんに連れられ、麻酔のための手術室に入りました。

小ぶりなベッドがあり、ここで麻酔処置が行なわれます。

自分でベッドに乗り、麻酔医や看護師さんの指示に従い、身体を動かします。

手術する部位、内容の最終確認もしっかり行なわれ、「左股関節の人工関節置換です」と自分で伝えました。

間違いがあっては困りますからね。

 

まずは、大きなシートがかけられ、手術着を脱がされました。

ティージーパンツは履いたままです。

手術室は冷房が効いていてひんやりしていたので、足元にバスタオルをかけてもらえました。

 

その後、血圧計や心電図など、麻酔監視モニターが着けられました。

改めて体重も聞かれました。

 

いよいよ麻酔です。全身麻酔になります。

最初に、背中に麻酔の管を通しました。

横を向いた状態で背中に針が刺され、これはけっこう痛い!

ピッと刺してすぐ終わり、ではなく、刺した後の処置に意外に時間がかかっていたように思います。

ここから色々な薬が注入されましたが、冷たい液が入ってくるのがわかります。

「けっこう痛いですね」と麻酔医と会話しながら、背中側からの分は完了。

 

次にあおむけになり、今度こそ口からの麻酔です。

「医:30秒くらいでかかりますよ」「私:そうなんですか」と麻酔医と会話していたのは覚えていますが、次に声をかけられたときには手術は終わっていました。

 

目覚めたのは、手術室から病室へ移動するベッドの中でした。

病室の自分のベッドが手術室に運ばれ、術後はそのベッドに寝かされての移動です。

移動でグルグル回されたせいか、例のめまいが起き、強い吐き気が…

 

吐き気があまりにも酷いので、吐き気止めを点滴から入れてもらいました。

その際、声を出そうとすると、喉の奥がイガイガして違和感があり、声がかすれました。

麻酔のチューブを気管まで挿入したためだそうです。

手術の際に身体を動かすような場合、口元に当てるだけの麻酔では、外れてしまうからでしょうかね。

 

また、手術後の痛みを抑えるための薬は、早い段階でもらうようにしているのですが、今回は勝手が違いました。

「ボタンを押したら痛み止めが注入されます」と、ブザータイプのボタンを渡されました。

ほお~、今はこんなものがあるんですか。

うう、痛い、という時に、何度もカチカチ押しましたが、立て続けに何度押しても、決まった量しか注入されないようになっているみたいです。

 

そういうものがない場合、酷く痛む時は早め早めに言うことをオススメします

痛み止めの投与には、ある一定の時間の間隔が必要な場合もありますが、早めに投与してもらうと、その効果が切れた時の痛みはすでにピークが過ぎていることがあるからです。

痛みはガマンしない、これ大事です

 

手術が終わって病室に戻ってきたのが、16時過ぎくらいでしょうか。

担当医から、約1時間半の手術だったこと、出血量は非常に少なく、100mlほどと説明されました。

 

出血に関しては、この手術を受けるにあたって心配していたことのひとつでした。

が、少なかったと聞き、ほっとしました。

まあ、手術が終わって会話できている時点で、無事に終わったわけですが(笑)

 

事前に採取した800ml(400ml×2パック)の自己血は使われることがなかったので、手術室から自分の病室に戻って少し落ち着いた時点で、まず400mlが点滴で戻されました

最初から刺されている点滴とは反対側の手(左)の甲に新たな点滴針を刺され、自己血が戻されます。この時点で、左右の手に点滴針が刺さってます。

自己血が使われなかった場合は、他の人に使うことなく適切に処分される、ということでしたが、自分に戻ってくるんですね。

もう1パックの自己血(残り400ml)も、翌日、点滴で戻ってきました。

私が手術した病院では自分に戻されましたが、病院によっては別の処理がされる場合もあるかもしれません。

 

 

 

手術後、上半身は点滴でつながれていましたが、下半身は上の写真の状態でした。

写真は手術の翌朝に撮ったものです。

手術したのは左で、右足に履いているのは加圧ソックス。

両足とも、なんだかよくわからない装置に前日からつながれていて、夜通し、一定の間隔でポンプで両足に圧が加えられていました。

身動きできず、足も動かせない状態なので、血栓予防のための加圧だと思います。

 

なお、動けませんから、尿道カテーテルが入れられてます。

10年ほど前に全身麻酔で手術した時も、尿道カテーテルを経験していますが、けっこう痛かったので、ああ今回も…とヒヤヒヤしていましたが、なぜか今回はまったく違和感なし!つけ方が上手だったんでしょうか(笑)

尿道カテーテルは、車椅子でトイレに行けるようになると外してもらえます。

 

手術にあたってのもうひとつの心配、麻酔から目覚めない、というのも、今回もただの心配に終わり、ほっとしました。

麻酔から目覚めない例は、友人の知人がそうだった、という話を聞いたことがあるので、全身麻酔での手術を受ける時は心配になります。

ただ、そうしたことが起きる確率は非常に低く、多くの手術を手掛けているこの大病院のスキルを考えると、ほぼほぼ大丈夫だろうとは信じていました。

それでも、目覚めなかったら…という不安はゼロではありませんでした。

 

全身麻酔に関する合併症の危険度は、全身的な合併症(高血圧、肥満、糖尿病など)を持っている人ほどリスクが高くなるとのこと。

私の場合、それらはまったく問題なし。

「肥満」については、術後に開始されるリハビリにも大きく関わってくるので、ちょっと体重が重めという方は、入院するまでに体重を落としておく方がいいかもしれません。でも、無理なダイエットは禁物です。

 

麻酔に関することでもうひとつ注意すべき点は、麻酔が合わない体質の人がいることです。

麻酔により体温が異常に上昇し、全身の臓器障害(悪性高熱症)を起こす人が、2万人~6万人に一人の頻度で発生することがあります。

これは遺伝的なものらしく、入院時の説明の際に、家族や親戚にそういう状態になった人がいないかを聞かれました。

これまでに全身麻酔で手術を受けた経験があり、問題なかった人は、この心配はしなくて大丈夫だと思います。

私もこれまでに何度か全身麻酔の手術を受けて問題なかったので、悪性高熱症の心配はしませんでした。

 

それでも、術後は熱が多少なりとも上がります

病室に戻ってきた時点では平熱でしたが、夜になってどんどん上がっていきました。

でも、せいぜい38度台。熱はだんだん落ち着いていきます。

 

熱に伴い、喉が渇いてきました。

まだお水飲めないですよね?と看護師さんに相談すると、聴診器でお腹の音を聞き、まだダメですと言われました。

お腹が動いでこないと、口に入れられないそうです。

しばらくして次に訴えた時は、お腹が動くのが確認でき、夜、OKが出ました。

ただし、少しずつチビチビ飲むこと。

はあ~、生き返りました~

 

(続く)

 

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【人工股関節置換】いよいよ入院!手術へ

2020-07-18 18:19:07 | 人工股関節

【人工股関節置換】手術はいつするべき? 年齢/季節 から続きます

 

「自己血」の準備も順調に進み、「事前の歯科チェック」が済むと、いよいよ入院です。

 

 

今回の手術を受けた病院は、地元の大きな大学病院でした。

これまでにも何度か手術入院していますが、この大学病院での手術は初で、「自己血」も初めての体験でしたが、「入院前の歯科チェック」も初めてでした。

全身麻酔をかける時に喉にもチューブを通すそうで、その際に口腔内にぐらついている歯や詰め物があると危ないのだそうです。

また、虫歯や歯周病などがある場合、細菌が唾液に混ざって肺の方に入って肺炎を引き起こす危険性もあることから、大学病院内の歯科部門で、入院前のチェック(入院の1、2週間ほど前)が行なわれました。

この歯科チェックは、退院後(翌週)にもありました。

 

入院当日

午後からの入院でしたので、家で早めに昼食を済ませ、家の最寄のバス停からバスで病院に向かいます。

パジャマやタオルはすべてレンタルで、「下着とマスクだけ持参ください」と言われていたので、入院時の荷物はかなり少なく、機内持ち込み用サイズの小さいスーツケースとショルダーバッグのみ。

 

レンタル品は、歯磨きセットやお箸セット、マグカップ、ティッシュ、シャンプーやボディソープ、ボディタオル、靴下、院内シューズと、下着以外はフルカバー。

下着は、いつも旅行の際に予備で1、2個手持ちバッグに入れている使い捨てショーツ(ダイソーで5個100円)を20個ほど用意しました。

不織布パンツで、この値段ですから、こういう時こそ活用しないとね

 

病室は4人部屋で、当然、女性のみ。

前から入院している高齢の方と、同じタイミングで入院した40代女性、女子中学生がルームメイト。

窓側のベッドだったので、明るくて気持ちよかったです。

 

説明してくれた看護師さんは若い男性!

男性の看護師さんは、けっこういました。そういう時代なんですね。

また、大学病院の病棟ということもあり、春から入ったという新卒の新人さんも何人かいました。

 

説明が終わると、肺活量や骨密度などの検査のハシゴです。

入院前には、心電図やHIV検査なども終えていましたが、まだ受けていなかった残りの検査をこなしていくと、もう夕飯が配られる時間になっていました。

 

病院の消灯時間は早く(ここでは21時)、当然、なかなか眠れず… 

 

 

入院2日目

まだ手術は行なわれません。

明日の手術の準備ということで、昼間はリハビリ担当の療法士さんによる体力測定くらいしかありませんでした。

午後はシャワー浴で、スッキリ、さっぱり。

手術の足の左右に間違いがないよう、左のすねに「股」と油性マジックで書かれましたが、が、シャワー後に薄くなってしまったので、看護師さんに書き直してもらいました。

 

[手術前夜の夕飯]

ごはん 白身魚の甘酢あんかけ 里芋と大根と人参の煮物 たくわん 飲むヨーグルト

 

夕飯後に下剤を飲み、点滴用のラインを通しました。(針を通しただけ)

この時に、翌日の手術時刻を伝えられました。

昼12時です。

そのため、21時以降は飲み物以外は禁止で、飲み物も0時以降禁止です。

ですが、昼からの手術ということもあり、翌朝、貧血予防で飲んでいる鉄剤を少量の水で飲んでくださいと言われ、少しだけ潤いました。

 

点滴のラインは、いつもなら左腕ですが、左手は腱鞘炎のしびれがあるので、今回は右腕にしてもらいました。

右利きなのに右に点滴は邪魔なように思えますが、せいぜい2、3日ですし、家事をするわけでもないので、右でも全然問題ナシでした。

 

 

手術当日

朝7時、パジャマから手術着に着替え、いよいよ点滴開始。

少量の水で鉄剤を飲みました。

なお、前日飲んだ下剤のおかげで、浣腸しなくて済みました。

 

することもないので、自分のベッド内でTVを観ながら待機。

 

11時頃、看護師さんから、「ティージーパンツ」に履き替えるよう指示がありました。

ティージーパンツとは、手術や出産などの際に履く下着の一種で、両サイドがマジックテープになっています。

手術というと、布製の「T字帯」(ふんどしタイプ)を予想していましたが、今はこんなものがあるんですね。

 

ティージーパンツ (白十字)

 

病院の売店で販売しているといわれましたが、近所のドラッグストアでも探してみました。

が、何軒か探しても、どこも置いてなかったです。

特殊なものなので、ドラッグストアでは置いていないんでしょうかしらね。

ネットでも探してみましたが、価格は病院の売店とほぼ同じで、そこに送料が加わるので、最終的には病院の売店で購入しました。500円ほどでした。

 

ティージーパンツに履き替え、準備万端!(笑)

 

(続く)

 

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【人工股関節置換】手術はいつするべき? 年齢/季節

2020-07-14 17:10:20 | 人工股関節

【人工股関節置換】手術に備えての準備 -自己血 から続きます

 

人工股関節置換手術はけっこう大がかりな手術なので、そのうち、と考えている人は、じゃあ、いつしたらいいの?と、大いに悩むと思います。

すぐにでも手術しないと一歩も歩けない、という人なら、すぐにでも!ですが、割とちゃんと歩けている人だと悩みますよね?

 

一般的な推奨年齢は60歳以上となっているようですが、これは、以前にも書いたように、「人工関節の寿命」の問題があるからです。

人工関節の素材はいくつかあるようで、患者それぞれに最適な素材、形状の関節が使われます。

素材は金属系が多いようですが、詳しい成分などは私にはわかりません。

ただ、なんでも物には寿命があり、人工関節の場合も、50年なんてもちません。

 

じゃあ、何年?といっても、人によって差があるようです。

それでも、できるだけ遅い年齢の手術だと次の交換手術はしなくてすむかもしれないのがいいね、というわけです。

 

なんだか、年金受け取りの年齢は何歳からがベスト?という問題と似ているかも?(笑)

 

人工関節の寿命だけ考えたら、手術はできるだけ遅い方がいいと考えるでしょうけれど、

60歳未満で手術を受けるメリットもあります。

個人差はあると思いますが、年齢が若い方が手術後の経過が早いです。

 

私は手術して9日後に退院できました。

担当の療法士さんによると、年齢が高い人は退院まで1カ月以上は珍しくなく、1カ月半、それ以上という人もいるようです。

退院の基準は病院によって違うかと思いますが、私が手術した病院では、杖で歩けること、でした。高齢者にはハードル高いかも。

 

退院後の経過も年齢が若い方が順調で、いま週に1回リハビリに通っていますが、私の状態はかなりよく、動かせる範囲も広くなっているようです。

 

早めに手術して早く回復する方がいいか、2度目の手術を避けるために遅らせるか?

人によって状況が違うと思いますので、ご自分の今後のライフスタイルをよく考えた上で判断してください。

 

 

手術を受ける「季節」も考えた方がいいと思います。

今すぐにでも!という人は、どうぞ早めに手術してください。

ですが、少し先に手術したいとか、病院の手術スケジュールがいっぱいで調整しなくてはいけないような場合は、「季節」を考えることをオススメします。

 

私が手術したのは6月半ばで、手術から5週間がすぎましたが、浴槽に入る入浴は今もまだできていません。

シャワー浴は、術後、入院中からOKでした。

ですが、浴槽に入る許可はまだ出ていません。

浴槽をまたいで入るという動作や、手術痕を浴槽につける行為、温める行為がよくないようです。

 

今は夏で、シャワーだけで全然問題ありませんが、冬は浴槽で温まりたいですよね。

右膝半月板損傷の手術を受けたのは昨年12月半ばでしたが、この時も退院後しばらくは浴槽に入ることはNGでした。

12月にシャワーだけは非常に厳しく、寒い、寒いと言いながらシャワーしてました。

若い頃に入院、手術した時も12月で、しばらくシャワーのみで寒い思いをしたので、浴槽にしばらく入れないような手術をする時は冬は避けたい!というのが私の考えです。

 

また、今の時期は着るものの枚数も少なく、着替えが楽です。

人工股関節の手術後は、着替えがけっこう大変なので、その点からも、薄着の季節がオススメです。

薄着で身体も動かしやすいと、リハビリもやりやすいと思います。

真冬で着ぶくれしていたら、身体を動かしにくいですからね。

 

といったことから、私のオススメの手術時期は、GW前から9月初旬です

 

なお、入院・手術にかかる費用を軽減してもらえる国民保険の「限度額適用・標準負担額減額認定証」を使う場合(ぜひ利用しましょう!)、この認定証は1年のみ有効で、有効期限が毎年7月31日になりますので、7月31日をまたがない日程で入院することが大事です。

右膝の手術を受けた昨年12月にこれを役所で取得したのですが、年明けて8月くらいにまた別の手術をする予定だと係の人に話したところ、有効期限があるので、新しく取得し直す必要があるといわれました。

7月~8月をまたぐと、手続きが面倒になるのは必至ですし。

それならは、7月末までに退院するスケジュールがベスト!と考え、また、私の仕事のスケジュールのことも考え、8月に予定していた手術を6月に前倒しすることにしました。

6月は、シャワー浴でも寒くない、快適な季節ですからね

 

急ぎではなく、少し先の手術を考えている方は、自分にとって最適な年齢/季節を考えてみてください。

 

(続く)

 

[手術翌日の昼ごはん] 冷やしたぬき

冷凍だと思うけれど、うどんがもちもちコシがあっておいしい!

 

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【人工股関節置換】手術に備えての準備 -自己血

2020-07-12 16:28:25 | 人工股関節

【人工股関節置換】手術までの経緯 から続きます

 

手術が決まると、手術に向けた準備に入ります。

 

今回の手術は、変形している股関節と、それにつながる骨の一部を切除し、人工関節に置き換えます。

切除するということは、ある程度の出血が予想されます。

想像したくありませんが、もし手術中に大量出血が起こり、止まらなかったら…という最悪のシナリオを考えると、この手術を受けることが怖くなりました。

手術誓約書にも、この手術により死に至る場合がある、と書かれていました。

 

予想外の大量出血の恐怖と、麻酔から覚めないかもしれないという恐怖。

医師を信頼し、この恐怖を乗り越えることが、手術に備えた真の一歩でしょうか。

 

この出血に備え、輸血の準備が行なわれます。

 

医療ドラマを見ると、他の人が提供した血液を輸血していますが、それは緊急手術の場合が多く、手術までの日数に余裕がある場合は、自分の血を抜いて貯血し、輸血に備えます。

それが「自己血」(じこけつ)です。

 

他人の血液を輸血すると、体内で拒否反応を起こす場合があります。

しかし、自分の血「自己血」であれば、拒否反応を起こすことはありません。

 

そこで、手術日の1カ月前を切った頃から、自己血の採取が始まりました。

採取する自己血の量は800mlで、400mlずつ2週にかけて抜きました。

 

1回の採血量が400mlというのは、けっこう多いです。

日本赤十字社の輸血の採血規準を見ると、400mlの全血献血をできるのは、男性は17~69歳、女性は18~69歳で、男女とも体重50kg以上です。

私は体重が40㎏台なので、この規定だと400mlの全血献血はできません。

ですが、自己血の採血は例外なのか、体重40kg台でも容赦なく、400ml採られました。。

とはいえ、さすがに体重40㎏未満の人は、体重に応じて調整されるようです。

 

また、日本赤十字社の規定では、女性が400mlの全血献血をした場合、次に献血できるのは16週間後の同じ曜日からですが、私の自己血は、翌週の同じ曜日に400ml抜かれました。

つまり、8日間で800ml。

このスケジュールでこんな量抜くの?! 

 

採血の前には、検査のための採血と医師の簡単な問診がありました。

ここで血液のヘモグロビン量(血色素量)などが規定値より低いと、採血できません。

血液の成分に問題ないことを医師が確認すると、特別な処置室に移動し、ベッドに横になった状態で、採血が行なわれました。

これは必ず医師が行ないます。

針を刺す予定の場所周辺に広い範囲でヨードチンキを塗り、その上に、医療用の大きな水色の不織布シートをかけ、清潔に保ちます。

 

採血の前後には、反対の腕で血圧測定も行なわれます。

最高血圧値がある数値以上でないと、採血できないからです。

 

すべてをクリアして臨んだ1回目は、血圧の数値も高めで、すんなり採血できました。

400mlで15分くらいだったでしょうか。

その後、同じ個所から点滴(水分だそうです)を入れます。

この点滴の方が時間がかかりましたが、1時間以内に完了です。

 

その翌週、2回目の採血は、いろいろとつまずきがありました。

前の週に400ml抜いているので、血色素量の数値がやや低めでした。

が、貧血という状態というほど低くはありませんでした。

採血前の血圧も低め(私のいつもと同じレベルの数値)でしたが、これも問題なし。

ですが、針を刺しても採血できず、針を変え、別の場所でやり直し(ヨードチンキの塗り直しも)、なんとか成功しました。

 

それでも採血できたことは良かったそうで、色々準備してベッドに横になって針を刺しても、まったく採れない人もよくいるそうです。

 

採血&点滴を終えた後は、ヨードチンキを塗った部分をきれいに拭いてもらいますが、多少、色が残る可能性がありますので、採血の日には、白い袖の服は避けた方がいいと思います。

 

採血する前には、前夜はアルコールは控えるのはもちろん、風邪を引いたりしないよう、体調を整えることが必要になります。

また、採血後は口からの水分補給もしっかり行ない、晩酌のアルコールも飲まず、入浴は浴槽を避け、シャワーのみにしました。

特に新型コロナ感染拡大の時期でしたから、とにかくコロナに感染しないように注意しました。

コロナにかかったら手術は中止になります。

 

採血後は、貧血になることが予想されるため、採血の1週間前から鉄材を飲むように処方されました。

この薬は、入院し、手術が終わったくらいまで飲んでいました。

1回目の採血後から、やたらと眠気を感じるようになったのですが、軽い貧血から来る症状だったみたいです。

また、お通じの色が黒くなるのも鉄材の影響でした。

 

自己血は規定の保存期間があり、保存期間を過ぎたものは使用できません。

ですから、採血した後で手術予定が延期されると、せっかくの苦労が水の泡になってしまいます。

 

手術の時に輸血が必要でなかった場合、自己血は他の人に使われることはなく、適正に処分されます。

廃棄されるのかしら?と疑問でしたが、私の自己血は、手術後に「点滴」という形で自分に戻ってきました。

 

手術に際し、大量出血を起こしたら…と、非常に心配していましたが、幸いにも私の手術中の出血は100mlほどとかなり少なかったと医師から聞き、本当にほっとしました。

 

(続く)

 

[手術前日の昼ごはん]  

きつねそば 春雨ときゅうりのサラダ オレンジ

きつねそばは、豚肉とちくわ入り。油揚げが厚みがあって美味でした

 

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【人工股関節置換】手術までの経緯

2020-07-11 16:48:47 | 人工股関節

約1か月前、左足の股関節を人工股関節に置き換える手術をしました。

入院、手術については、簡単に触れていましたが、手術から1カ月が過ぎ、退院後の状態も落ち着いてきましたので、同じような症状で悩んでいる方の参考になればと思い、不定期でリポートしていこうと思います。

 

まず、私が受けた人工股関節置換手術は、なんらかの原因で変形してしまった股関節を人工関節に置き換える手術です。

 

原因としては、股関節が擦り減って変形してしまう「変形性股関節症」が多いかと思いますが、私の場合は「原発性」です。

生まれた時からの先天的な原因があり、脱臼が見られました。

そのため、3、4歳の頃に股関節脱臼の手術(骨切り)をしていますが、その年齢なので、本人はほとんど記憶がありません(笑)

 

当時住んでいた都内の家の近くではなく、父方の祖父のかつての勤務先に近い都内北部の病院だったこと、駅から病院までのカンカン照りの道のりと、手術を受けるために食事ができない私の気を何とかそらそうとしていた父のことだけ、うすぼんやりと覚えています。

 

手術後は、保育園、小中学校と問題なく体育の授業も部活も普通に過ごしていましたが、高校に入ってしばらくしてから、股関節の不具合がたまに出るようになってきました。

幼少時の手術で骨切りという処置をしているので、実は、左足が右より2cm前後短いんです。

それをかばうように左右のバランスを取ってきました。

 

以降、大学、社会人と過ごし、今、フリーのワインジャーナリストとして仕事をしていますが、スポーツのように激しい運動をすることもないので、たまに痛くなるけれど仕方ないよね、と過ごしてきました。

 

大人になってからは、股関節以外の症状でレントゲンを撮ると、股関節の引っ掛かりが浅いこと、左足が短いことは毎度指摘され、そのうち、とやり過ごしてきました。

というのも、人工股関節手術をあまり若い頃に受けてしまうと、人工関節が劣化した時に再度の手術が必要になるからです。

年齢の目安は60歳以上だそうです。

 

ですが、人によっては、40代、50代でも手術を受ける方がいい(受けるしかない)例もあること、人工関節の耐久年数も長くなっていることもあり、私も、60歳未満でしたが、手術を受けることにしました。

 

決断のきっかけは、昨年の膝の半月板損傷です。

右膝半月板断裂を手当する手術を受けることが決まり、どうせなら、ついでに左の股関節もやってしまう?という話になりました。

半月板損傷をしたのは右膝ですが、元から左の膝の痛みも時々あり、長時間の国際線フライトでは苦痛を強いられていました。

医師によると、左膝の痛みは左股関節から来ているそうです。

また、左股関節をかばうと、逆側の膝、つまり、右膝に負担がかかると言われましたので、こうなったら、左右バランスよく治療してしまおう!と決断したわけです。

 

右膝半月板手術は昨年の12月半ばで、3泊4日で退院し、年内には杖をついて歩けるようになりました。

 

次は左股関節ですね、と医師と相談し、仕事の影響が最も少ない8月の手術を決めました。

 

しかし、そこに来て新型コロナウイルス感染拡大です。

海外取材の予定がすべて空白になりました。

ワイン生産者が来日してのセミナーや試飲会なども、全キャンセルです。

となると、手術は8月まで待たなくてもいいのでは?

 

そこで、手術を2カ月前倒しし、6月に行なうことにしました。

 

しかしながら、世間のコロナ感染の勢いが止まらず、手術を受ける病院でも医師1名の感染者が出るなど、コロナへの不安が大きかったですが、病院の体制がしっかりしているので、そのまま手術へと進んでいきました。

 

(続く) ※不定期にアップします

 

入院後初の食事

ごはん ハマチの照り焼き 五目煮 春雨サラダ 漬物 オレンジ

 

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