今日は、在日のハルモニお二人から韓国料理を教わりました。
初めてお目にかかったKさんとSさん。昭和2年、6年生まれのお二人は80歳前後ですが、想像していたよりもずっとお元気そうできびきびした方達でした。
(写真は、奥の二人がハルモニで、前の女性は識字教室で在日の方と知り合ったという、今回のコーディネーターのRさん)
教わる生徒はスタッフ含めて10名。みんな興味津々です。勿論私も。
今日のメニューは
○サバと大根の煮物
○ナムル4種・・・ほうれん草、大根、もやし、ぜんまい
○チヂミ2種・・・ニラ、にんじん (大根が余ったので、急遽大根のチヂミも作りましたが、これが大根餅のようにもちもちして美味しくて、一番人気に!)
○わかめのスープ
○きゅうりとわかめの和え物 (あとは、スタッフが用意したデザート、杏仁豆腐といちご)
チヂミは小麦粉を水で溶いて、にんじんだけ入れるという超シンプルなもの。今日はジャガイモとタマネギのすり下ろしも入れましたが、卵は入れないそうです。(家庭料理だから簡素なんですね)
(写真はにんじんのチヂミを薄く焼いたあと、きれいな菱形に切り、続いてニラチヂミを焼いているところ。ハルモニは混ぜるのも焼くのも手で直接なのでちょっとびっくり)
ここで、私はハッとする! 「しまった、ご飯炊くのを忘れてるウ!」
もう一人のハルモニは大鍋に大根とサバを入れて煮ている。そして、ナムル、わかめスープも作る。もう手順が分かっていてどんどん進めるので、私達は右往左往するもの、おしゃべりするものといろいろ。コーディネーターのRさんにちょっとあきれられた・・・すみません。
さて、何とかご飯も炊けて、ご馳走がテーブルに並んだ。今日の参加者は総勢13名なので、予備のテーブルも出してきた。
(並んだご馳走を前に、嬉しそうな参加者。どれも、とっても美味しくてみな大満足)
韓国料理は取り皿を使わないそうで、なんでもご飯に載せて食べちゃうらしい。合理的ですね。
さて、食後は自己紹介のあと、二人のハルモニ達のこれまでの辛い、過酷な歴史を傾聴しました。ほとんどはRさんが代わって話してくれましたが、Kさんの「どろぼうとパンパン以外なら何でもやったよ」という言葉と、太平洋戦争と朝鮮戦争の二つに巻き込まれ投獄もされたSさんの「韓国に置いてきた子供に会いたかった」(今は一緒に住んでいる)という言葉が胸に刺さりました。
みんなでいつか、ハルモニ達のいるふれあい館を尋ねたいと思います。
(私は、お話を聞きながら 帚木 蓬生の小説『三たびの海峡』が頭から離れませんでした)