拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ひまわり(最後は発声の話)

2023-04-28 09:25:11 | 音楽

認知症予防のためにこのブログとは別に日記をつけている。三食の内容がほとんど。「思い出すこと」が大事だというので、翌日以後に書く。例によって食材名が出てこない(この程度なら認知症ではないそうだ)。ほら、切って干した大根、何だっけ。思い出した!切り干し大根だ!そのままではないか!因みに、袋には「千切大根」と書いてあるが、これは商品名で、裏ラベルの食品名は「切干大根」。それを言うなら、私が愛用している「どろソース」も商品名。

裏ラベルには「濃厚ソース」と書いてある。なんでも、ソースの起源はウスターソースで、その名は薄いからではなくイギリスのウスターという街の主婦が偶然発明したからなのだが、偶然名前と一致して薄かったのでお弁当箱の穴からこぼれてしまった。濃ければこぼれないだろうということで作られたのが濃厚ソース。その間が欲しいという関東人の需要によってできたのが中濃ソースということである(以上、チコちゃん情報。なお、関西の人は中濃ソースを知らないそうだ)。で、さっきの話に戻ると、「とんかつソース」「どろソース」は商品名で、食品名は「濃厚ソース」ということである。ソースこそは、本当に各地にいろんな種類があって、いっときコレクションにしようと買い集め始めたことがあるのだが、私、ソースはほとんど使わないから完全な「輸入超過」。貯まりすぎて困りそうだったからコレクションを止めた次第である(貯まってほしいお金は貯まらず、積み上がるのはガラクタのみ)。

さて。久しぶりに映画「ひまわり」を録画で観た。前回観たときよりも、幾分かは大人になってるし、イタリア語も少し聞き取れたこともあって、より切なさが身に染みた。以下は、私らしく、メインではない、周辺事の感想である。

作曲担当のヘンリー・マンシーニについて、あれ?イタリア語なら「ヘ」って発音はないはずだが、と思ったらアメリカ人。と思ったらイタリア系。生まれたときの名前はエンリコ・マンチーニだと聞いて納得。

マストロヤンニ演じる男が兵役を逃れるために気が触れたフリをした。日本人は醤油を飲んだそうだ。当時、イタリアにはソイ・ソースはなかったのだろう。

ソフィア・ローレンとマストロヤンニの新婚夫婦が日夜を忘れて部屋にこもっていちゃついてたが、阿部定も犯行前、その情人(殺害相手)と何日も宿屋にこもっていちゃついたそうである。高校のとき、社会の先生が「君たちは阿部定を知ってるか?え?知ってる?そうか、「愛のコリーダ」か」と言っていた。そう、私らの年代の多くは事件を大島渚監督の映画「愛のコリーダ」で知ったものである。なお、俳優の阿部サダヲの名を初めて聞いたときはびっくりした。実際、芸名の由来は阿部定だそうだ(Wiki情報)。

この映画(ひまわり)を最初に見た時、ソフィア・ローレンは趣味じゃないなぁ、と思ったが、今観たら、全然行ける!と思った。そう言えば、私は成人するまでニンニクとオリーブ油を食したことがなかった。成人して最初に食べた頃はお腹が痛くなったものである。だが、今はどちらも私の主食である。

ひまわり畑のシーンはウクライナでロケをしたという。ひまわり達が風でおおいに揺れていた。ウクライナは日頃から風が強く吹くのだろうか。ヴィットリオ・デ・シーカ監督は、このひまわり畑を観て、映画のタイトルを「Girasoli」(ひまわり)に決めたという。「gira」=回る、向く、「soli(e)」=太陽だから、日本語で漢字で書く「向日葵」と意味は同じ。それどころか、「日回り」と書くこともあるそうで(Wiki情報)、そうなると、ますますイタリア語と同じである。その他、ドイツ語では「Sonnenblume」、英語では「sunflower」。いずれも「太陽花」の意味で、「回る」「向く」というニュアンスはなくなっている。因みに「gira」の動詞の「girare」(回す)は、発声の先生がよく使う言葉。高い声を出すコツだそうだ。

追記。読み返したら「こまわり(君)」って文字が目についた。よく見たら「このひまわり」だった。「最後は発声の話」と書いたのに、別のオチがついてしまった。