拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ゼットン

2023-04-13 08:55:41 | 

ウチのお嬢たちは肉球をさわらせてくれる。日頃、私に大いにお世話になってるから、せめてサービスで肉球くらい触らせてやろうと思ってる風である。

早いもので、もう初夏の陽気である。春になって虫が土から出てくる様を啓蟄というが、この時期、ウチの猫らは土ではなくコタツから出てきて、ケメ子は重役椅子が定位置となる。

この椅子は「腹筋くん」とかいう言う名前がついていて、私が腹筋を鍛えるために通販で買ったモノだが、本来の用法(腹筋)に用いられてことはほとんどなく、もっぱらケメ子の居場所となっている。それでよい。ある先生が言っていたが、声楽に必要なのは横隔膜の動きで、六つに割れてるような腹筋は不要だそうだ。管楽器にも同じことが言えよう。合宿で、二人一組で腹筋をやったのは、大学の合唱団だっけ?高校の吹奏楽部だっけ?因みに、中学の陸上部の顧問の先生は、「うさぎ跳びは百害あって一利無し」と言って生徒にやらせなかった。慧眼である。

肉球の話ついでに脚の話。ティラノサウルスは後肢に比べて前肢が異様に小さいと言われるが、人間だって、脚と腕の太さはまるっきり異なる。ただ、さすがにティラノサウルスほどの差はない。アロサウルスくらいの差だろうか。因みに、ティラノサウルスは白亜紀に生きた恐竜。ジュラ紀にいたのはアロサウルス。だから、映画「ジュラシック・パーク」にアロサウルスが出てこなくてティラノサウルスが出てくるのは本来変なのである。実は、私はティラノサウルスよりアロサウルスを先に知った。小さいとき読んだ「太郎の冒険旅行」に出てきたからである。この二種の比較であるが、ティラノサウルスの方が大きくてパワーがあるが、アロサウルスは俊敏だったそうな。例えて言うなら、ティラノサウルスがジョージ・フォアマンで、アロサウルスはムハメド・アリであり(ある)。

恐竜の話ついでに怪獣の話。だが、怪獣は通過点で怪獣と日夜格闘したウルトラマンの話。アマゾン・プライムで「シン・ウルトラマン」を見た。劇場で見て以来である。こないだ「シン・ウルトラマン」について、「テレビではスペシウム光線発射のシーンと、それが怪獣に当たるシーンが別々だったが、映画では、横長のスクリーンなので、2つのシーンを同時に見れてうれしかった」と書いたが、これは記憶違いであった。スペシウム光線はたしかに横にびよーんと延びてすごかったが、そのシーンに怪獣は映っておらず、命中するのは次のシーンだった。因みに、「シン・ウルトラマン」にはゼットンが登場する。「ゼットンって、テレビ放送の最終回で、ウルトラマンを倒したんだよね」と言って通じる相手は同年配……とも限らない。同年輩でも全員がウルトラマンを見ていたわけではないし、逆に、もっと若い世代でもビデオで見て知ってるかもしれない。例えば、私は、リアルタイムでビートルズを聴けた世代ではないが、レコードを聴きまくって大概の曲は知っている。そのゼットンを倒したのは人間(科学特捜隊)である。地球人は、すべてにおいてウルトラマンにおんぶにだっこではなかった、という制作側のメッセージだろうか。スターウォーズのスピンオフのある回で、敵のドロイドの大群を結局ルーク・スカイウォーカー1人で倒し、なんだルークがいればそれだけでよかったのか、と思ったのとは対照的である。