拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

「空」がかすがい

2023-04-27 09:23:41 | 日記

前回、私のビフォー・アフターの写真を載せ、ビフォーの頃(半世紀前)は脚が速かったと書いた。当時と何が変わったかというと、筋肉もそうだが10キロ以上重くなっている。馬だって、馬体重が重要視され、増えすぎてると「絞れてない」と言われ敬遠される。重いのは走りの敵である。だが、最近はウォーキングのせいで、多少減量したし、筋肉もついたようで、交差点で信号が変わりそうなとき走る身が軽い。

さて。パソコンの写真(画像)ファイルの分類にあたり、大勢力なのは「内食」「外食」「草木」「楽器」等々だが、「空」も負けずに一大勢力である。とにかく、ヴァラエティ豊か。朝焼け、夕焼けのせいで赤いのが多いのだが、

黒いのもあるし、

黄色いのもある。

お化けみたいのもある。

色やカタチが違っても写ってるのが空だけなら「空」にぶちこめばいい。問題は、他のモノが一緒に写ってる場合である。例えば冒頭の写真などは、夕焼け空とスカイツリーと富士山と新中川が写っていて、「空」「スカイツリー」「山」「河」のどれに入れるか迷う。そこで、「景色」という大きなフォルダーをこさえて(大合同)、そこにぶちこんだ。そこに至る道のりはこうである。「山」と「河」は「山河」という言葉があるくらいだからハードルは低く最初に合同した。だが、「山河」と「スカイツリー」の合同は、片や自然で片や建造物。異次元の存在であり合同は当初ありえなかった。だが、ありえない合同が起こるものである。例えば、右派の自民党と左派の社会党が連立して生まれたのが村山富市内閣だし、三井銀行(さくら銀行)と住友銀行が合併して三井住友銀行が生まれたときもびっくりした。わが家の写真ファイル君たちも小異を捨て大同につくことができるか。ここでかすがいとなったのは「空」。山河もスカイツリーもたいてい空が一緒に写っている。この「空」が「かすがい」となって宿敵同士をくっつけることに成功したのである。すなわち、「空」は、長州と薩摩を結びつけた坂本龍馬なのである(ただし、幕末における坂本龍馬の役回りについては、近年研究が進んで、異説が登場しているらしい)。

だが、合同した後に離散があるのも世の常。大合同したわが家の写真ファイルも、そのうち自我を主張して離散するかもしれない。例えば、スカイツリーなどは、やっぱり独自フォルダがいい、と言って抜けるかもしれない。そのときは、東京タワーを道連れにしそうである。

そのスカイツリーは、実はうちのベランダから見える。あるとき、ニュースで「今、建設中。第1展望台までできた」と言うので、もしやと思ってベランダから眺めたら見えた!

てっぺんに見えるクレーンをどうやって乗せたか?って話をこないだチコちゃんでしていたっけ。完成した今は、わざわざスカイツリーを見るためにベランダには出ない。富士山も、当たり前のように見えると感動はないのだろうか。