拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

神よ、憐れみ給え

2023-04-02 11:12:53 | 音楽

昨日の記事の「私のお相手」のアプリーレ・シェルツ嬢の「シェルツ」の綴りは「Scherz」。これに「o」を付けてイタリア語にすると「スケルツォ」。そう、ベートーヴェンが交響曲の第3楽章に取り入れた形式であり、音楽でなく「音学」の世界では「諧謔」などと訳されてるが、ありていに言えば「冗談」であり(ベートーヴェンが初めてスケルツォを用いた第2交響曲の第3楽章など、まさに冗談音楽である)、「バカ言ってんじゃないよ」の「バカ」もぴったり。それからファーストネームの「アプリーレ」で思い出すのは、ソプラノのアプリーレ・ミッロ。アメリカ人だから「エイプリル」と発音しそうなところだが、イタリア系なのだろうか、「アプリーレ」と呼ばれていた。この人、私と同い年だ。デビューしてすぐあたりの頃聴いたんだな。素晴らしかった。

自転車に乗るときのヘルメットが「努力義務」になった。そう言えば、ウチに原付に乗ってたときのヘルメットがあったはず。あった。だが、重いし、キツい。最近のはもっとかぶり心地が良いだろう。足立区の指定店で買うと2000円補助が出るらしいから今度見てみよう。

昨夜はU会の月例会。ソロ・コーナーでは、歌のお供にヴァイオリンを弾かせていただいた。曲はバッハのマタイの「Erbarme dich」(憐れみ給え)。M上さんからご指名をいただき1巡目で弾いたら、F井さんも2巡目で同じ曲を歌われるというのでそちらでも弾かせていただいた。昨夜のご指名は以上の2名。それでもお店(?)でトップの成績であった。

弾くにあたって楽譜を作った。

ヴォーカルスコアのピアノ伴奏からヴァイオリンだけ抜き出したものである。もちろんヴァイオリン用の楽譜があるが、ピアノ譜が元のままだとヴァイオリンと音が重なってしまう。そのための作業である。元の楽譜は、こう。

あらま、ここから一個一個音符を移されたの?ご苦労様でした。大変でしたでしょう?そうなんです、とっても大変でした、でも、あなたのためにがんばりました……と言ったら昨日のエイプリル・フールの続きである。実は、楽譜作成ソフトの「癖」をつかんでるのでちょちょいのちょい。要領ばかり良くなるワタクシである。

だが、肝心の演奏の方は、要領で弾けるものではない。たくさん練習をしたけれど、本番でうまく弾けるかしらん?下手に弾いたら素晴らしい歌をぶち壊してしまう。それこそ、「神よ、憐れみ給え」の心境。で、結果。大事故はおきず、見事に歌い切った歌い手さんの足をさほど引っ張らなかったと思えて一安心。またのご指名をお待ちしてます!

いや、実際、私自身、とっても勉強になったし、表現行為=自己実現の場をいただけたわけだし、なんともありがたいことである。

会場に行く途中の橋から眺めた神田川の桜。

約10日前に、源流から歩いてきて、行き倒れた地点である。そのときはこんな。

咲き始めの頃だったんだな。