拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ワクチンと金粉

2021-02-21 20:33:49 | 日記

ステイホームもいろいろ。家族があれば家族と話す(又は喧嘩をする)。家族がなくても仕事があればリモートで同僚と話す。では、家族も仕事もなければ?家に居てひとっことも話さない……精神衛生上いいわけはない。コロナ禍で高齢者はコロナかボケるかの二択だというが、若年層はコロナか鬱かである。日本は諸外国に比べれば規制が緩やかとかいうが、そこは同調圧力がかかる国民性、お上が敷いた規制が緩やかでも国民自ら厳しくして相互に監視するから息苦しさは相当なものだ。こうなったら頼みの綱はワクチン。怖くて打ちたくない人がいるんだったら私がいくらでも代わりに打ってもらうから。痛くないっていうし。そう言えば、なぜ日本は先進国の中で一人ワクチン接種が遅れているのか、もはや先進国ではないのか、という問題提起をした。それに対する答えの一つがワクチン会社のありようだと首相の記者会見の際同席した尾身先生が言っていた。その意味がちょっと分かった気がした。私が小学生の頃、学校で普通に予防接種を受けていた。BCGの注射は痛くて、しかもぶっくり盛り上がった後が残ったが、途中からスタンプ式になり、打った後は赤い点々が残ったが直になくなった。ところが、今では学校で予防接種はしないんだそうだ。ワクチンの副反応による訴訟が相次いだからだそう。なるほどー、そう言えば、憲法の教科書に、予防接種の副反応で亡くなった方の遺族が、土地を収用された場合と同じように補償を請求することができるかが論点だと書いてあった。国民全体の健康のために自分の健康を犠牲にしたことを、公のために土地という財産権を犠牲にした場合と同視できるかという議論である。裁判結果はいろいろだったらしい。だが、そのとき明確なルール作りを国がしなかったから(だからこそ裁判が起こされた)、製薬会社が尻込みしてワクチンから撤退したらしい。ってことは、悪いのは国(=国会)である。とか思いながら、国会中継を見てたら、おっ、大臣が、「ワクチンの副作用で亡くなったらいくら払う」と明確に言っている。これは多いに評価できる(マスコミはほとんど報じてないが。多分、その意義も分かってないのだろう)。製薬会社がワクチンから撤退した理由はそんなところだとして、国民の多くがワクチンを打ちたがらない理由の一つに、「ワケの分からない物を自分の体に入れる」怖さがあるという。私は、ワクチンを体に入れるのは全く怖くないが、こないだ飲んだ生貯蔵酒が金粉入りで、それを体内に取り入れることには若干の躊躇があった。でも、みんな飲んでるんだから大丈夫だろうと思って飲んだ。冒頭の話に戻るが、私の仕事はほとんど一人でパソコンの前にいる仕事なので、仕事がないのも一緒である(仕事があっても収入にならないという点でも仕事がないのと一緒である)。ただ、家族については猫がいるので、この点は完全な独居男子とは違うと思う。会話はないが、スキンシップはしょっちゅうとってるし……

モーツァルトの三馬鹿トリオが登場するときの音楽がめちゃいい件

2021-02-21 09:58:36 | 音楽
モーツァルトの三馬鹿トリオと言えば、「フィガロの結婚」のバルトロ、マルツェリーネ、バジリオの三人と、「ドン・ジョヴァンニ」のドンナ・アンナ、ドン・オッターヴィオ、ドンナ・エルヴィーラの三人(「言えば」と書いたが、言ってるのは私だけ。ググっても私のブログしか出てこないから念のため)。面白いのは、この三馬鹿トリオが揃って登場する場面の音楽が滅法元気がいいこと。まさに、関ヶ原の薩摩軍である。しかも、「ドン・ジョヴァンニ」の場合はハ長調!♪ド、ドッド、ド、ドって具合にドードーと始まる。「フィガロ」の場合はハ長調ではないけれど、超明るい変ホ長調で(移動ド)♪ドー、ドド|ドッドドドッドド……と威勢がいい。いずれの三馬鹿トリオも主人公サイドからすれば仇役である。だが、ドン・ジョヴァンニの場合は、そもそも主人公が仇役だから三馬鹿トリオが正義の味方っぽいが、善人ぶってるだけって感じもする。例えば、父をドン・ジョヴァンニに殺されたドンナ・アンナのフィアンセのドン・オッターヴィオ。「君のことが心配だから一刻も早く結婚しよう」なんて騎士面をさげてるが、そのさげた面には「早く君とやりたいから結婚しよう」と書いてあったに違いない(だから、ドンナ・アンナは1年待ってくれと言ったのかも)。そして、フィガロの三馬鹿トリオ。こちらはまさに馬鹿である。マルツェリーネは、自分の子供くらい年下のフィガロと結婚しようと策を練っている。バルトロは、昔、恋路をフィガロにじゃまされたから、元カノのマルツェリーネと組んで仕返しをしようとしている。そして音楽教師のバジリオはへらへらしている(歌もヘラヘラである。私、バジリオを歌ってヘラヘラ具合が上手だと絶賛されたことがある)。因みに、マルツェリーネとフィガロは親子ほど歳が離れているが、それもそのはず、この二人は実の親子であった。父はバルトロである。もし、マルツェリーネの訴え(フィガロが金を返さないときは結婚するという約束の履行を求めた)が認められて、二人が結婚したら、倫理的にも、DNA的にも相当な禍根を残すところであった。しかし、年齢差だけだったら、いまどき(って今の話ではないが)全然珍しい話ではない。大いに推奨したいところである。因みに、少なくとも現在の日本では、婚姻は完全に当事者の意思のみによってなされるから、借金を返せないからといって結婚を強いられることはない。その日本には、正真正銘、テレビで活躍した「三馬鹿トリオ」がいた。三遊亭小金馬、一龍齋貞鳳、江戸家猫八のトリオだった。「お笑い三人組」って番組で、エンディングの三人の立ち位置は、左から上記の順だったと思う。一龍齋貞鳳が真ん中で正面を向いていて、他の二人が貞鳳さんを挟んで向かい合っていた記憶がある。へー、私が生まれる前から放送してて、放送終了は私が7歳のときか。