拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

性分

2021-02-17 21:35:55 | 日記
森さんネタは、最後に私の感想で終わりにしよう。私は、森さんはあんなこと言うべきじゃなかったと思う。なにしろ、森さんとマスコミは天敵同士である。森さんにとってマスコミはライオンの回りをうろつくハイエナの群れ。その攻防戦は数十年続いている(森さんの首相辞任会見を今でも覚えてる)。かりに真意がご本人の言うように別のところにあったとしても、どっちにもとれるような発言をマスコミが善意に伝えてくれるはずはない。もし余人をもって変えられない御仁だったなら辞めなきゃいけなくなるような事態は避けるべきだった。でも言っちゃうんだよなー。因みに、私も、書かなきゃいいと分かっていながら思わず書いちゃうことがある。で、いい人だと思ってたのにこんなに下品な人だったのーって言って離れていった人もいる。性分である。だが、一介の市井人である私のブログは削除すればなかったことになるが、森さんのような偉い人の発言は消すってわけにはいかない。せめて、辞任表明のとき言ったようなことを謝罪会見で言っていれば事情が変わった可能性もあったかも。会見での森さんは傲慢に見えた。さすがにあれを見た後は、私も辞任すべきと思った。だが、後から考えると、あの場で森さんを取り囲んでたのはハイエナの群れである。ハイエナに対してライオンが吠えるごとく、森さんも吠えちゃったんだろうなぁ。なんでも、新聞社等のメディアは、記者会見の場に若手の記者を行かせると言う。大学4年間、なんの勉強もしないで(もしかすると歌ばかり歌っていて)、法律も経済も分かってなくて、あるのはワイドショー的なうすっぺらな知識だけなのに大手メディアの看板を振りかざして内容のない質問をし、あるいは、ずっと黙ってたくせに会見が終わって相手が退場するや、途端に元気になってその背中に罵声を浴びせるチンピラもどきを相手にするのはさぞや口惜しかろう。なんでベテランが行かないんだろう。繰り返すが、私は森さんはあんなことを言うべきではなかったと思う。辞任やむなしと思う。だが、人間性を含めて全否定するブームもイヤである。だから、森さんいいなと思ったことも書く。あのお歳で、しかも大病を何回も克服された身で、会見の場に自分の足でしっかり立っていた。すごいな、と思った(もし杖をついたよれよれ姿だったらあそこまで叩かれただろうか)。それから、辞任表明の中で「『老害』と言うけれど、老人だって社会の一員なんだからバカにするのは腹が立つ」と言っていた。それはその通りだと思った。それから、東京五輪招致が決まったときの写真を見ると、森さんが若人達と一緒に飛び上がって喜んでいた。こういう元首相はそうそういるものではない。

変な離婚原因

2021-02-17 08:43:58 | 日記
ある夫婦の会話。「森さんの今度の発言はひどい、許せない」「でも、マスコミが一部だけ切り取ってるんだよ」「全文読んだけど、印象は同じ。許せない」「でも今回のって活字におこされたものだけでしょ。映像がないんだよね。表情とか声のトーンで印象も変わってくるからね(注:それはありうることである。リモートでする証人尋問が電話会議方式でなくテレビ会話方式なのはそのためである)」「そんな風に擁護するのは日本だけ。世界中が怒っている。日本のイメージだってこれでがた落ちだよ」「世界、世界って言うけど、世界ってそんなに偉いのかね」「グローバルの時代だし、そもそもオリンピックはインターナショナルな大会なんだから世界基準なのは当然だよ。大坂なおみ選手だって今回の発言はよくないと言ってた」「でも、大坂なおみ選手は、『全部は読んでない』って言ってたぞ。全部読んでなきゃだめじゃん」「え?あんたってそこまでして蔑視発言を擁護するの?あんたとの結婚は考え直した方がいいかも」「そっちだって、そこまで人の話に聞く耳を持たない頑固者とは思わなかった。いいともさ。別れようよ」……ということでこの夫婦は別れた。後日、友人から「あんたたち、あんなに仲良かったのになんでこうなっちゃったの?」「森さんのことでね……」「森さんてあの森さん?ばっかみたい、なんでそんなことで別れなきゃいけないのよ」。たしかにこの結果は残念すぎる。過去を変えてはいけないのだが(バックトゥーザフューチャー)、どうせ架空の過去である。一つ台詞を変えてみよう。「大坂なおみ選手だって今回の発言はよくないと言ってた」「大坂なおみかぁ。かっこいいよね。優勝して欲しいよね」「うん、優勝してほしい」。これこそ大人の落とし所。過去を一箇所変えることによって、この夫婦は今もラブラブである。