麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第765回)

2022-05-30 06:14:38 | Weblog
5月30日

とてもひさしぶりに、ショーを読みました。「分らぬもんですよ」。
「人と超人」の習作のような家庭劇。家族の不和を終わらせるべく雇われた弁護士のせりふ。

「ええ、そうですとも、結婚は皆な愚かなものです。生れるのが愚かであり、結婚するのが愚かであり、生きているのが愚かであり、而して死ぬのが賢明であります。」

いかにもショーらしいセリフ。この、結婚をすることになる若い、一見進歩的な女が読んでいるのがショーペンハウアーだという伏線がこのせりふに結びついています。
おもしろかったです。
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