麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第308回)

2011-12-31 07:12:23 | Weblog
12月31日


もはや、よだれのようなボケ人生の記録、といったものになりつつあるこの場所。やめようかとも思ったのですが、そう決める必要もない、というか、なにも決める必要はない、と思い、なお毎週戻ってきてみようと思っています。

何日か前、五時ごろ目が覚めて、死にたいような気持ちが続いたとき、自作の「画用紙の夜・絵本」を読んだら、少しずつ気分が良くなってなんとかなりました。こんなことが私には昔からよくあります。客観的に自分の心をながめまわし、その観察を間違いのないように記録するのは、第一に自分のため。自分のためになるからこそ誰かのためになるかもしれない。と、思います。なぜなら世界には多くの「自分」しかいないのだから。仕事にとりかかる前から「皆さんのために」と言う人は、自分を、人間を超えたものだと思っているか、病的な嘘つきに違いありません。奇怪な、妖怪のようななまぐさいものたち。頭の後ろにも口があるぞ。ああハゲか。失せろ。


どうも血圧が高いようです。



では、また来週。

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生活と意見 (第307回)

2011-12-24 19:48:43 | Weblog
12月24日


ずっと生活のための仕事が続いています。

数日前、2~3年前に岩波文庫で復刊になった田山花袋の「時は過ぎゆく」という長編を、タイトルにひかれて買って、半分読みました。とてもいい。これまで「蒲団」と「少女病」しか読んだことがないし、写真を見るとフランキー堺を思い出すだけでしたが、傑作だと思います。できるならこういうものも書いてみたいです。

では、また来週。

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生活と意見 (第306回)

2011-12-17 17:36:24 | Weblog
12月17日


新訳文庫から
「悪霊3」
「失われた時を求めて2」
がようやく出ました。

長いこと調子が悪くてなにも書けません。

すみません。

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生活と意見 (第305回)

2011-12-10 11:31:25 | Weblog
12月10日


立ち寄ってくださって、ありがとうございます。


村上春樹訳「冬の夢」が新書になったので買って、「冬の夢」と「メイデー」を読みました。前者は以前別の人の訳で読みましたが、今回のほうが細部までよくわかりました。「メイデー」にとても感動しました。こちらが構えた心になっていなくても、最初の一行から脳の奥に直接届く感じ。これが天才なのでしょうね。自分の頭の悪さや無能さがばれないかと必死になって考え出した、繊細さを装ったクソみたいな書き出しばかりが目につくいま、目が覚める思いです。

しかし、朝井リョウの新刊を立ち読みしたら、同じ感じに打たれました。まさに天才ですね。その一億分の一の才能しかない私はぶざまで不細工なものをなぜこの上作ろうとするのか。もちろん意味はありません。ただ自分の歌を歌う以外なにもやりたいことがないというだけのこと。ばかばかしい悲しい事実です。



では、また来週。
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生活と意見 (第304回)

2011-12-03 02:28:57 | Weblog
12月3日


「花散里」「須磨」。

ほかになんとなく谷崎潤一郎ラビリンスを少し。

●新刊情報
「吾輩は猫である」(文春文庫)

では、また来週。
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