麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第199回)

2009-11-28 16:49:51 | Weblog
11月28日


立ち寄ってくださって、ありがとうございます。

本日、50歳になりました。
若いころ考えていたほど不快ではないですね。
どうでもいいという感じです。

やはり、若いうちは、誕生日にも意味があるような気がして、星座占いなども気にしてみましたが、それも子供のころの「自分についてのおとぎ話」を信じればこその話。

自分についてのおとぎ話どころか、世界についてのおとぎ話をなにひとつ信じていないいまとなっては、いつ生まれようが死のうがそれこそどうでもいいこと。
もちろん、拙作「風景をまきとる人」のヒロイン・足田久美がいうように、「おとぎ話を持たずに生きている人はいない」のでしょうから、私もまだ信じているのでしょう。しかし、私の場合、それはただ発狂しないため(と同時に飢え死にしないため)に、うすっぺらな、その場限りの、すでに10歳ころ捨て去ったおとぎ話の亡霊を身にまとっているということにほかなりません。登場人物はすべて半透明化しており、透けて見える背景は「無」そのものです。なぜそうまでして生きているのかといえば、もはや理由はありません。死ぬのがもう少し怖いだけです。



「風景をまきとる人」は、うまく書けてはいないけど、やっぱり自分のすべてだと思います。この仕事をする時間を自分で作ったということだけが、生まれて唯一誇れることかもしれません。もちろん、その半透明化した「誇り」の背景は「底なしの無」ですが。



角川文庫から、万葉集の新版が出始めました。1、2巻、買ってきました。集英社文庫ヘリテージの「萬葉集釈注」の筆者と同じ伊藤博氏の仕事です。「釈注」の読書は現在6巻の前半で停滞しています。両方を使って、のんびり読んでいこうと思います。



では、また来週。
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生活と意見 (第198回)

2009-11-24 00:10:51 | Weblog
11月24日


立ち寄ってくださって、ありがとうございます。

風邪は治ったのですが、心の具合が悪く、困っています。

こんなとき、学生時代なら電話もない部屋にこもって1週間くらい誰とも会話をしなければ、少しずつよくなっていったものですが。



クラスマッチ。そういう行事に燃える人をまったく理解できずにいた自分。「3組の名誉にかけて」。「名誉」ってなに? お互いを優れていると認め、気が合うので一緒にいる、という仲間ではなく、教師が都合で組分けした団体に所属していることになにか意味があるのか。そもそも「名誉」ってなに? 勝てばなにかうれしいのか? 冗談抜きで、まったく理解できなかった。いまも理解できない。しかし、はっきりわかるのは、世界はそういう人たちのためのものだということ。それは、どうも。どうぞ。どうぞ。おみそれ。ドミソド。



「聊斎志異」4巻は半分くらい。読んでいる間だけが幸せです。



では、まだ来週。
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生活と意見 (第197回)

2009-11-16 01:31:32 | Weblog
11月16日


立ち寄ってくださって、ありがとうございます。

更新が遅くなって、すみません。
風邪を引いて寝ていました。
「聊斎志異」第4巻をゆっくり読んでいます。



では、また来週。
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生活と意見 (第196回)

2009-11-09 01:36:25 | Weblog
11月9日


立ち寄ってくださって、ありがとうございます。

「聊斎志異」第4巻がまだ出ません。

蒲松齢はこの本を40歳ころまでにまとめたそうです。
すごいですね。30代の、まだ元気だった10年間をムダに使ってしまった私とはまったく違う。ただ、そのムダのあと、完全な孤独があって、はじめて「風景をまきとる人」が書けたとも思います。文章修業だけでは、自分がなんのために書くのかを知ることはできなかったでしょう。そう思えば、ムダではなかったのでしょうが。



ひさしぶりに4時間続けてギターを弾いていました。

「聊斎志異」以外にも自分に楽しみがあることを忘れていました。



では、また来週。
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生活と意見 (第195回)

2009-11-01 21:28:30 | Weblog
11月1日


立ち寄ってくださって、ありがとうございます。

サルトル「自由への道」第一部、読了しました。
前編と後編を読むあいだに数ヶ月の時間が経って、正直、同じ雰囲気を感じるのがむずかしくなってしまったので、いい読書とはいえなくなりました。そのうち、もう一度通読しようと思います。第二部も二分冊になるようなので、今度は両方出てから読もうと思います。



今は「聊斎志異」の続きを読むのが、生活の、ただひとつの楽しみです。



では、また来週。
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