麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第527回)

2016-05-15 22:23:13 | Weblog
5月15日


とりあえず、作品集のタイトルは決めて、構成を考え始めました。架空の本で終わる可能性も高いですが、ほかにやりたいことはなにもないので。

3年前、この時期に、8年勤めた職場を離れたことを思い出します。やめたあと、無職のままひと月、いまだ完成できない100枚の短編を毎日書き続けて尻が痛くなりました。でも、心底楽しかった。職業にできるような才能がないことはわかっていますが、やはり原稿を書くことが自分にはもっとも集中できる行為なのは間違いありません。もはや、二度と死ぬまで、あんな時間はとれないのでしょうね。かなしいです。
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生活と意見 (第526回)

2016-05-08 19:27:10 | Weblog
5月8日


改めて書くことではないですが、この場所は、私が麻里布栄というペンネームのアマチュア作家として、自由に発言をしていい場所のはずです。ここから、本名の私を知る人が、短絡的に言葉尻をとらえて私のすべてを理解したような気になったり、私の世間への態度をさぐろうとしたり、現実の私への対応を考えるために読んだり、というような、秘密警察のような読み方はいっさいやめていただきたいと思います。

とても客観的に言って、このページは文学愛好家、読書愛好家の趣味ページというジャンルに入ると思います。そういう趣味のない方には普通二度は読まれないと思っています。それは、私が野球の趣味ページをのぞいてみないのと同じことでしょう。そうして、誰でも趣味を持つのは自由でしょう。また、その趣味の場で、自由に発言していいはずです。もちろん私も。どうか、誰もが、互いの趣味に沿って生きられるように。そう思います。

別の趣味を持つ人は、別の価値観と世界観を持つ人間かもしれず、そういう点からは友情を結ぶことはできないかもしれません。しかし、生活というレベルの場ではそんなことはお互いを尊重し、誠実にやっていくことに少しも障害にならないでしょう。それはまったく別次元のことではないでしょうか。

最近、体力や視力のせいだけでなく、ここに書くペースが落ちたのは、自由に書けないならここを続けていく意味はないと感じて、気が重くなっていたからです。

しかし、ほかに趣味のない私にとっては、創作の場とここだけが酒場でありジムであり野球場なのです。誰の価値観も否定する気はありませんから、どうか私がここで自由に書く権利を奪わないでいただきたいと思います。



ポケットマスターピース「フローベール」出ています。「十一月」「サランボー」もそうですが、「書簡選」が文庫になることは二度とないでしょう。ぜひ読んでみてください。
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