麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第320回)

2012-03-24 21:47:44 | Weblog
3月24日

「徒然草」を読みました。もちろん現代語訳です(ちくま学芸文庫)。
頭からすべてを通読したのは初めてです。二年前に出てすぐ買って、本棚に入れたままになっていたのですが、ふと思いついて読み始めると、止まらなくなりました。語釈も評もしつこくなく、ちょうどいい長さ。とてもいい本です。ぜひ読んでみてください。

では、また来週。

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生活と意見 (第319回)

2012-03-19 01:50:46 | Weblog
3月19日


「パイドン」を、中断していた期間も入れると、3年くらいかかって読み直しました。とてもいい。ロゴスによる世界解釈が哲学だという話、若いころなら笑い飛ばしていたようなことですが、今はとても胸にしみます。また、死後の世界の描写には、プラトン(ソクラテス自身?)の、ファンタジー作家としての才能を感じます。ぜんぜん事実は知らないけど、キリスト教はこの世界観の影響を受けているように感じられますね。

書くとバカみたいでしょうが、やはり、ソクラテスは偉大で、かっこいいですね。キルケゴールのソクラテス好きは有名ですが、プルーストもソクラテスの真似をして、ある考えにとらわれると、同行していた人たちを先に行かせ、ずっと立ったまま考えにふける癖があったといいます。キリスト教のもともとの姿がキリストファンクラブであるように、ソクラテスファンクラブも現在まで続いているに違いありません。

では、また来週。

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生活と意見 (第318回)

2012-03-11 17:44:19 | Weblog
3月11日


「悪霊」四回目了。

以前書いたことに修正の必要は感じません。

36歳だった前回より、いっそうステパン・ヴエルホ(-)ベンスキーの臨終の場面が心に迫りました。すばらしい。ものすごい文学。

「…どうしようもなくからっぽで、恥さらしで、意気地なしで、いつまでも、いつまでたっても、からっぽな人!」

死ぬときに、ワルワーラ夫人のこのせりふを、誰でもいい、言ってくれる女が一人いれば私の心はやすらかに聖母幼稚園の砂場のあたりに帰っていけると思います。
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生活と意見 (第317回)

2012-03-03 23:46:02 | Weblog
3月3日


「悪霊」2巻了。

「和解」(新潮文庫)が改版になりました。


ては、また来週。

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