麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第630回)

2018-12-24 21:06:55 | Weblog
12月24日

ひさしぶりに、拙作「風景をまきとる人」を少し読みました。できはともかく、本気で書いたなという感じを、また思い出しました。とりあえず、人生の自由研究の半分は提出できたと思います。いちおう私は、怠け者ではないようです。驚いたことに。

ただ、この創作は、丸山浩二の手記という体裁をとったので、自分の文をセーブしているところに欲求不満が残りました。それを満足させる創作もできれば提出したい、と思っています。間に合うかどうか。
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生活と意見 (第629回)

2018-12-16 20:14:57 | Weblog
12月16日

電子書籍で買える本が増えてきました。千一夜物語の再読を始めてから、同じちくま文庫のキンドル版のタイトルを見てみたら、なんとセルバンテスの「ペルシーレス」まであるのでびっくり。誰が買うんでしょうね(オレか)。でも、そんなコアなタイトルはあるのに、井上究一郎訳の「失われた時を求めて」はありません。岩波文庫の吉川訳が「見出された時」にさしかかろうとしているいま、版元はあらためて井上訳のよさをアピールするべきではないかと思いますがどうでしょうか。井上訳には、おそらく訳者が詩人であることからくる、不思議な魅力があります。ルソーの「告白」も、私は新潮文庫の井上訳(「告白録」絶版)でのみ完読しました。他の訳者のものでは挫折しました。吉川訳は、ひとつには、漢字が多すぎると思いますね。短編ならいいのですが、長い物語の場合、漢字が多いと疲れますよね。とくにプルーストの場合、音楽を聴くように読めるのがひとつの大きな魅力なのに、漢字とがちがちの論理はそれをできなくさせてしまう。以前、その場その場でいろいろなたわごとを書きましたが、「失われた時~」の翻訳はなんといっても井上訳がよいと思います。電子書籍化熱烈希望です。
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生活と意見 (第628回)

2018-12-09 21:53:27 | Weblog
12月9日

体調不良。

なんとなく、「千一夜物語」を再読しています。ちくまの、マルドリュス版の佐藤訳。キンドル版をあらためて買って、字を大きめにして。もうすぐ1巻を読み終わります。前回、文庫で読み始めたのは30代前半。前世の出来事のような気がします。全10巻を読み終えたのはかなりあとになってから。その後、バートン版の大場訳、平凡社・東洋文庫の原典訳も読み始めましたが、挫折しました。佐藤訳は8巻本と呼ばれるものを底本にしていて、長い注釈はないし、訳文もきびきびして読みやすい。実は、古典文学全集版の全4巻ももっているので、ハードカバー、文庫、キンドル版と、同じテキストを3種類持っていることになります。どれだけ好きなのかという話ですね。――それだけ好きなんです、というしかありません。
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生活と意見 (第627回)

2018-12-02 20:27:16 | Weblog
12月2日

偶然が重なって、カメラマンの宮島径氏と麻里布町を散歩することに。天気のいい秋の午前に、通学路、中学校、聖母幼稚園まで見てもらうことができました。不思議な感じ。計画を立てたとしてもこうはスムーズにいくまいというぐらい、簡単に実現しました。やはり縁があるのだろうな、と思います。もちろん、どこにいても氏の第一の目的は作品を撮ること。来年夏の写真展に、麻里布町で撮った写真が採用されるかどうかはわかりませんが、楽しみです。
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