麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第626回)

2018-11-04 21:52:43 | Weblog
11月4日

好きな長編小説。続き。やはり「豊饒の海」は10冊の中に入りますね。また、ドストエフスキーからもう一冊「虐げられた人々」が入ると思います。あれほど何度も読んで泣いたりする「白痴」は圏外ですね。というのは、私は、後半に出てくるイポリートがあまり好きではないからです。この人物だけ好きという人もいるようですが、私には物語にとって余計ものと感じられます。「白痴」のエキスは「虐げられた~」にも入っています。また、短編「白夜」のエキスも。さらに「虐げられた~」には私小説的な部分があり(「死の家の記録」とはまた違う意味で)、中でも作者が自分の創作の信念をそれとなく披露している場面がとても好きです。続いて「異邦人」「郵便配達は二度ベルを鳴らす」はやはり入りますね。ヘミングウェイは「日はまた昇る」か「武器よさらば」か。私は感傷的なので「武器よさらば」でしょうか。これで7冊。
コメント
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