麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第604回)

2018-03-25 21:24:34 | Weblog
3月25日

キンドルストアに、故・社会思想社の現代教養文庫がぽつぽつ出始めていて、とてもうれしいです。以前、古本を買ったことをここで書いた秋山英夫訳編「ツァラトゥストラ」と、学生のころに買って、だいぶ前から姿を見なくなっていた野上素一訳著「神曲物語」を買いました。紙の黄ばみもない、新しい状態で昔の本が読めるのはいいですね。ただ、誤植が多い。「墓の歌」が「幕の歌」になっているところがあったり、句読点が抜けているところがあったり。早く出さないと価値がなくなるという種類の本ではないのだから、もう少し慎重に作っていただけたらと思います。ファンとしては(他人には強気で言えますね。本当は真っ先に自分に言わなければいけないことはわかっています)。

なんとかゴールデンウイークには、短編集〈エッセイ的なものも含む〉をまとめて、キンドル本として上梓したいと思っています。それが、本という形にできる最後のものかなと感じます。まあ、電子書籍は、100ページの短編でも一冊として出すことができるので、もう少しはいけるかもしれませんが。
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生活と意見 (第603回)

2018-03-11 20:47:35 | Weblog
3月11日

柴田翔「贈る言葉」を読みました。昔、短編二作が入った新潮文庫を買って、「十年の後」は読めたけど、「贈る言葉」は途中で読めなくなりました。今回はキンドル版で読み始め、一度引っかかって中断したあと読み切りました。私はもともと思想的にはだいぶ上の世代に近いので(簡単にいえば実存主義的人間なので)、この設定はとてもよくわかるのですが、最後は結局、語り手は自分が軽蔑していた「世間的な男性論理」で昔の彼女を裁いているように感じられます。本当は、このあと、が描かれなければいけなかったと思います。偉そうですが。読み返すことはないと思います。

体調不良が続いています。
バカバカしい。
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生活と意見 (第602回)

2018-03-03 23:21:56 | Weblog
3月3日

風邪で寝ています。

去年の5月にキンドル版「風景をまきとる人」を出してから、表紙の更新も含めると、すでに4回ほど版を新たにしています。ちゃんと校正したつもりでもやはり間違いがいろいろあって、気がつくたびに直してきたからです。基本的には、購入していただいたテキストは自動的に新しい版に更新されるようになっている、とアマゾンは言っていますが、現実にはなかなかむずかしいようです。すみません。
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