麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第746回)

2021-09-21 05:55:34 | Weblog
9月21日

一冊の本は、延期された自殺だ。(E.M.シオラン)


ーーそのとおりだと思います。



「おとぎ草子」(大岡信訳、岩波少年文庫)を古本屋で買って読みました。唐糸そうし、梵天国、酒呑童子など、長い物語がとてもおもしろかったです。電子書籍もあればと思って探してみたら、この本自体、どうやら絶版のようです。かなり残酷な場面も忠実に訳されているので、そのせいでしょうか。私は200円で買ったのですが、アマゾンでは古書にけっこうな値段がついていました。大岡信と言えば、息子の大岡玲が訳した、新訳文庫の「今昔物語集」が気になっているのですが、以前さまざまな訳や原文で、すでに本朝は世俗も仏法も読んだので迷っています。ーーたぶん読むと思います。
コメント
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