麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第399回)

2013-09-28 02:22:56 | Weblog
9月28日


岩波書店から「紅楼夢」の新訳が出始めました。ですが、金がなくて買えません。全7巻が出終わるまでになんとか買えるようになるのを祈るばかりです。ぜいたくと思われる本はかなり売り払いました。おかげで台所のほうの床が顔を出しました。

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生活と意見 (第398回)

2013-09-21 12:39:02 | Weblog
9月21日


古本屋で「ツァラトゥストラ(若い人への古典案内)」(秋山英夫訳編/現代教養文庫/昭和43年刊)を300円で手に入れて読みました。こんな本があったなんてまったく知りませんでした。すばらしい本。「世界の大思想」の秋山英夫さんによる全訳も持っていますが、補助的な解説がわかりやすく、全体の流れがようやくつかめた感じです。満18歳のとき、広島の古本屋で出会って以来、また新たなツァラトゥストラに出会えたという感じでとてもうれしいです。
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生活と意見 (第397回)

2013-09-14 08:55:48 | Weblog
9月14日


新訳文庫から「饗宴」が出ました。本文は、今年別の訳で読んで間もないのでちゃんとは読んでいません(それでもすばらしい訳なのはわかります)が、解説をじっくり読みました。そうして初めて、プラトンが晩年にはイデア論を捨てたということを知りました(「法律」などはその新しい立場で書いているそう。ぜんぜん知らなかった)。なんか、いいですねえ。成し遂げた大仕事を完全に否定するなんてかっこいい。ささいな言い訳をし続けて自分が矛盾していないように見せようとする己のちんけさが本当にみじめに感じられます。何の意味もない人生です。



以下、夢をもとに書いた「竜」という短い創作です。
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2013-09-13 10:42:11 | Weblog
……夢の中で、私は世界の本当の姿を見た。世界は、つねに「三十分ほど前に主人が出かけた気配」がする大理石の大広間である。あらゆる人間がそのひんやりした床の上をさまよう。みな夢遊病で、目を覚ましている者はいない。広間には無数の柱が立っている。その根もとには小さな竜が、尾を巻いた上に直立し、床から一メートルぐらいのところで口を大きく開けたまま模型のようにじっとしている。柱の間隔はかなり狭いが、子どもや若者はまずぶつかることはない。夢が深いからだ。泥酔した人が無意識に危険から身を守るように彼らは柱をよけていく。しかし、老人たちはときどき柱にぶつかってしまう。夢が浅いから。老人たちは竜の姿にも気がつく。だが、初めはただ夢だと思うだけだ。夢の中で。やがて、老人の夢は終わり、目覚めると大理石の広間と大きく口を開けた竜がはっきり見える。「おまえはずっとそこにいたのか」「そうだ」竜は答えると同時に伸び上がり、老人を頭から食い殺す。
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生活と意見 (第396回)

2013-09-07 00:33:44 | Weblog
9月7日


ずっと原稿に手を入れていました。ほかになにも興味がありません。自分でも困っています。しかし、子どものころのことを考えれば、私はすでにものすごい年寄りなわけで、世の中に興味がないのは当然のような気もします。まあ若いときにも性的なこと以外、とくに興味があったわけではなく、いま、その性的な興味もほとんどないというだけのことですが。



☆ダウンロード案内

●「風景をまきとる人」PDFファイル

http://yahoo.jp/PTdL-R

●「風景をまきとる人」EPUBファイル

http://yahoo.jp/7Mbb_V

●「画用紙の夜・絵本 増補版」PDFファイル

http://yahoo.jp/up1PUk


読み方などについては、2012年10月21日、11月3日、11月10日のブログを見てください。
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