麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第522回)

2016-03-27 20:27:51 | Weblog
3月27日

10日ほど前、「我らが共通の友」(抄訳)、読了しました。素晴らしいと思いますが、この小説は、抄訳だけではディケンズの意図がわかりにくい。「戦争と平和」の抄訳とは明らかに違い、尻切れトンボの感じが残りますね。それでも、場面場面はやっぱりすごい。それを具体的に書きたいけど、疲れていてできません。

ポケットマスターピース「マーク・トウェイン」、出ました。収録されているものは、ほとんど何度か読んでいるものですが、買いました。「阿呆たれウィルソン」は、私が知る限り文庫に入ったのは初めて。全訳で入っているので、読んだことのない方はぜひ。私は、3年前、ここにも書きましたが、中公・世界の文学で読みました。「王子と乞食」にも通じる、いわゆる「とりかえばや物語」ですが、「マーク・トウェインはこんな小説も書いていたのか」と作者の作品の幅の広さを感じられるはずです。ただ、私としては「アーサー王宮廷のヤンキー」の抄訳が入ったほうが、よりおもしろかったと思いますが。
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生活と意見 (第521回)

2016-03-13 18:59:19 | Weblog
3月14日


日曜日 血のたぎりのうえにかぶさる重おもしい覆い
身をちぢめ自らの内面に沈みこみ
ふたたび見いだされた一週間の重み
鐘は理由もなく鳴りそしてわれわれもまた
鐘よ理由もなく鳴れそしてわれわれもまた
われわれは鐘とともにわれわれの内にうち鳴らす
鎖の音を楽しむだろう

              (「近似的人間」トリスタン・ツァラ)

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生活と意見 (第520回)

2016-03-06 22:17:28 | Weblog
3月6日

どうもよくないですねえ。体調も心の調子も。今度こそ本当にダメかもしれません。死んだほうがましのような気がします。なにもできないしなにも楽しくない。少し休むべきなのかもしれませんが、休むと金がないし。ここまでひどくなるような悪いことをなにかしましたかね。生はおそろしい罰ゲームとしかいえませんね。二度と参加したくありません。
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