麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第607回)

2018-04-30 12:18:37 | Weblog
4月30日

池田訳「悪霊」上巻読みました。やはりすごくいいですね。正直、亀山訳はいらない気がします(悪霊だけでなく、地下室の手記も)。むしろ、河出か中公でこの訳を文庫化したほうがこれからドストエフスキーを読む人たちにとって絶対にいい。ただし、このキンドル版はおすすめできません。いままでアマゾンで買ったものに評価など書いたことはありませんが、この電子書籍については苦言を呈したくなります。まず、変換ミスが多すぎる。とくに「か」が「が」になっているところがたくさんあり、「なぜ急に東北弁の会話になったんだ?」と思うことがたびたびあります。作者が意図しているのならもちろんいいのですが、そうではありません。私はこのキンドル版の底本「中公 新集 世界の文学15、16巻」(昭和44年発行)を持っています。気になったところはそのつどこの本で調べました。すべて、ただの間違いです。ほかにも「本当」が「本来」になっていたり、いちいち書き出しているわけではないのですぐに出てきませんが多々あります。まあ、スキャンして、OCRでテキスト抽出したということを考えれば、しかたないのかもしれません。しかし、いちおうちゃんとした価格をつけて売っているのだから、もう少しきちんと校正すべきでしょう。しかし、それでもなお、100歩ゆずって、この名訳を見出して新しい形にしてくれたことへの感謝からそれらを見逃すとしても、今回ひどいと思うのは、途中ページが抜けていること(白くなって表示されていない)です。これはもう、紙の本なら、落丁、乱丁と同じことで、返品して、正しいものをいただく権利があると思います。これまで、バルザックを中心にキンドル版を何冊か利用させてもらいましたが、変換ミスはあっても、ページが飛んでいるのは初めてです。これはやっぱり、おすすめできないですね。製品とは言えません。
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生活と意見 (第606回)

2018-04-15 19:46:22 | Weblog
4月15日

私が若いころ何度も繰り返し読んだ「カラマゾフの兄弟」の訳者・池田健太郎氏による「悪霊」の翻訳(中公「世界の文学(新集)」収録)。旧集に収録された「罪と罰」「カラマゾフの兄弟」とは異なり、これだけは中公文庫にならなかったので長い間残念に思っていたのですが、よく見るとキンドル版になっていました(「罪と罰」「カラマゾフ」はなっていません)。さっそく購入。読んでいます。池田訳らしい、漢字の少ない、明解な訳文でいいですね、いまのところ、「悪霊」は小沼訳が断然ベストだと思っていますが、どうでしょう。キンドル版で自分なりの「ベスト訳ドストエフスキー集」がつくれればうれしいですが。頭がはっきりしているのはそれを読んでいる間だけでしょうか。ほかの時間はナメクジと変わりない生活。
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生活と意見 (第605回)

2018-04-03 06:58:32 | Weblog
4月3日

体調不良が続いています。

前回の修正を。
キンドル版の教養文庫はぽつぽつ出始めているのではなく、2012年に今出ているものが一度に出て、以降動きがないようです。継続しそうな感じではないので残念です。
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