4月30日
池田訳「悪霊」上巻読みました。やはりすごくいいですね。正直、亀山訳はいらない気がします(悪霊だけでなく、地下室の手記も)。むしろ、河出か中公でこの訳を文庫化したほうがこれからドストエフスキーを読む人たちにとって絶対にいい。ただし、このキンドル版はおすすめできません。いままでアマゾンで買ったものに評価など書いたことはありませんが、この電子書籍については苦言を呈したくなります。まず、変換ミスが多すぎる。とくに「か」が「が」になっているところがたくさんあり、「なぜ急に東北弁の会話になったんだ?」と思うことがたびたびあります。作者が意図しているのならもちろんいいのですが、そうではありません。私はこのキンドル版の底本「中公 新集 世界の文学15、16巻」(昭和44年発行)を持っています。気になったところはそのつどこの本で調べました。すべて、ただの間違いです。ほかにも「本当」が「本来」になっていたり、いちいち書き出しているわけではないのですぐに出てきませんが多々あります。まあ、スキャンして、OCRでテキスト抽出したということを考えれば、しかたないのかもしれません。しかし、いちおうちゃんとした価格をつけて売っているのだから、もう少しきちんと校正すべきでしょう。しかし、それでもなお、100歩ゆずって、この名訳を見出して新しい形にしてくれたことへの感謝からそれらを見逃すとしても、今回ひどいと思うのは、途中ページが抜けていること(白くなって表示されていない)です。これはもう、紙の本なら、落丁、乱丁と同じことで、返品して、正しいものをいただく権利があると思います。これまで、バルザックを中心にキンドル版を何冊か利用させてもらいましたが、変換ミスはあっても、ページが飛んでいるのは初めてです。これはやっぱり、おすすめできないですね。製品とは言えません。
池田訳「悪霊」上巻読みました。やはりすごくいいですね。正直、亀山訳はいらない気がします(悪霊だけでなく、地下室の手記も)。むしろ、河出か中公でこの訳を文庫化したほうがこれからドストエフスキーを読む人たちにとって絶対にいい。ただし、このキンドル版はおすすめできません。いままでアマゾンで買ったものに評価など書いたことはありませんが、この電子書籍については苦言を呈したくなります。まず、変換ミスが多すぎる。とくに「か」が「が」になっているところがたくさんあり、「なぜ急に東北弁の会話になったんだ?」と思うことがたびたびあります。作者が意図しているのならもちろんいいのですが、そうではありません。私はこのキンドル版の底本「中公 新集 世界の文学15、16巻」(昭和44年発行)を持っています。気になったところはそのつどこの本で調べました。すべて、ただの間違いです。ほかにも「本当」が「本来」になっていたり、いちいち書き出しているわけではないのですぐに出てきませんが多々あります。まあ、スキャンして、OCRでテキスト抽出したということを考えれば、しかたないのかもしれません。しかし、いちおうちゃんとした価格をつけて売っているのだから、もう少しきちんと校正すべきでしょう。しかし、それでもなお、100歩ゆずって、この名訳を見出して新しい形にしてくれたことへの感謝からそれらを見逃すとしても、今回ひどいと思うのは、途中ページが抜けていること(白くなって表示されていない)です。これはもう、紙の本なら、落丁、乱丁と同じことで、返品して、正しいものをいただく権利があると思います。これまで、バルザックを中心にキンドル版を何冊か利用させてもらいましたが、変換ミスはあっても、ページが飛んでいるのは初めてです。これはやっぱり、おすすめできないですね。製品とは言えません。