麻里布栄の生活と意見

小説『風景をまきとる人』の作者・麻里布栄の生活と意見、加えて短編小説。

生活と意見 (第204回)

2010-01-05 00:45:44 | Weblog
1月5日


立ち寄ってくださって、ありがとうございます。

年末にドストエフスキーの「未成年」を読み始めて、現在下巻の頭です。
以前書きましたが、五大長編の中で「未成年」だけは今まで一度しか読んだことがありませんでした。

しみじみと、おもしろいですねえ。
登場人物の関係を把握するのにちょっと手間がかかりますが、ストーリーが流れ始めると、本当におもしろい。以前、この作品の印象を「ドストエフスキーの『ライ麦』」と書きましたが、やはりそれは正しかったと思います。ただ、これを書いたとき、作者はすでに60歳に近かったはず。なのに、20歳の自意識過剰な青年の独白をここまで再現できるなんて信じられない。つくづく不思議な人ですね。



では、また来週。
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