先週16日のことである。メールに野村證券からいきなり8通の取引があったとのお知らせが届いた。所有している東急不動産ホールディングスの株式1000株を売却し、代わりに聞いたこともない名の会社の株式を購入したとの内容で、全く覚えがないので、いたずらだろうと思って無視していた。そしたら、翌日になって野村証券から取引通知書が届き、前日のメール通りの取引が実行されてしまっていたので、驚いた。東急不動産株は大学のゼミの仲間が勤めていた企業で、応援する気もあって、数ケ月前に購入したものだった。その株を本人も知らないうちに勝手にネットに忍び込んで売り買いすることができるなんて全く思いもしなかった。そうした詐欺が横行しているとは聞いてはいたが、その被害に遭うなんて全く思いもしなかった。
早速、野村証券に電話したところ、そうしたことが行われたことは事実のようで、担当者が「まずはセキュリティ対策として、いまのネットでの株式売買についてはストップをかけ、新たに新しいログインパスワードと取引パスワードを発行するので、その通知が届いたら、早速新しいログインパスワードと取引パスワードを使ってログインし、さらにそれを別のものに更新してほしい」と伝えてきた。さらにセキュリティ対策として、本人確認のため、本人確認のためのセキュリティのダブルチェック方式を採っているので、それも活用してほしいと伝えてきたが、スマホがないとできないので、それはできなかった。
さらに「野村証券としてはこうした事例は数多く発生しているので、なるべく早く所轄の警察に被害届を提出してほしい」ということだったので、20日に近くの高津警察署に出向き、ネット詐欺に遭った被害の状況を受け取ったメールのコピーを持参し、届け出た。警察に赴き、犯罪に遭ったことを報告したのは初めてのことで、狭い部屋で警察官と向かい合って話をするのも初めてのことで、やや緊張した。やり取りのなかで、話しているうちに2ヶ月くらい前にパソコンの操作をしていた時のことを思い出した。
というのはパソコンの操作中いきなりに画面が固まり、大きな音がしてきて、ディスプレイに「サポートするので、ここへ電話して下さい」と電話番号が表示され、そこへ電話すると、外人の男性の声で、パソコンの操作をすることを指示してきてた。そうこうするうちにパソコンの画面が変わり、いつも取引している銀行の画面が現れたので、怪しいと思って、即座に画面をクロ―ズした。あとで、考えても気持ち悪かったので、取引しているその銀行に電話して状況を報告したら、相手に女性は即座に「それはサポート詐欺です」と教えてくれた。そして所有していたキャッシュ/クレジットカードを更新することを勧められ、数日後に更新した。
今回の詐欺もこの件が影響しているのは事実のようで、相手のパソコンを乗っ取り、日頃アクセスしている画面を追跡し、詐欺に必要なログインパスワードなどの情報を盗み取り、それを使って勝手に被害者の利用サイトに侵入して好き勝手なことをやってもける手口といっていいだろう。そんな輩の犯罪を防ぐには適度にパスワードを変更するなどセキュリティ対策を万全にすることしかないだろう。
今回のような犯罪は全く許せないことではあるが、勝手に株式を売却して、見知らぬ会社の株式に変えてしまうのは一体どういった意図のもとに行われたのか、想像がつかない。売却した株式の代金を手にするわけでもなく、代わりに購入した新たな会社株式は被害者のもとあるのだから、いたずらしているとしか思えない。考えられるのは新たな株式の会社の関係者で、株価操作をねらったものと考えるしかないのだが、それは警察の手に任せるしかないのかもしれない。ともあれ、こうした犯罪が横行していることだけは確かなことで、こうした被害に遭わないようにみなさんに広く知っておいてもらいたい、切に訴えたい。
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