鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

京都紅葉の旅その2

2008-12-05 | Weblog
 4日は雑誌サライの京都特集に載っていた左京区の紅葉名所めぐりに沿って散策することにした。叡山電鉄叡山本線の三宅八幡駅を降りたのはわずか4人で、地図を見てその方向へ歩き出したら、すぐに2人きりになってしまった。そのまま進んでも目指すお寺「宝幢寺」の標識は見当たらない。流石に不安になって通りがかった老婆に地図を示して尋ねると、宝幢寺の近くを指し「ああ、隣光院ね」と言って教えてくれた。で、その方向へ進むと、道路工事で通れなくなっている。迂回してまず隣光院なる寺院に行くと、普通の民家そのもので、なかに入ると老人が庭を掃除していた。
その隣に目指す宝幢寺があった。「通り抜け禁止」と書かれた掲示のある門を入り、本堂の前に行くと、モミジがきれいに色づいている。脇の墓地に真っ赤なモミジが目に入った。バックの森の緑とのコントラストが素晴らしい。なによりも他に誰もいないのがいい。雑誌のサライで紹介されているのにここまで足を伸ばす人はいないようだ。
そのあとは地図を見ながら、七福神のひとつである赤山禅院、鷺森神社を経て、曼殊院へ。山裾を登ってゆくと、前面に紅葉した山が目に入ってくる。赤や黄色のさまざまなな紅葉が見事に見られる。曼殊院のなかの紅葉も真っ赤に色づいてとてもきれいで、まさにお薦めの紅葉の名所だ。曼殊院を出たところにある弁天茶屋のそばも美味だった。
そして徳川家康ゆかりの圓光寺、名前がロマンチックな詩仙堂を訪れ、先週くらいにテレビ朝日で京都の紅葉の名所として紹介していた金福寺に行った。与謝蕪村が名付けたといわれる芭蕉庵があり、茶室から京都の街並みが眺望できるアングルが面白かった。テレビお薦めの紅葉は猫の額程度の庭があるくらいで、それほどではなかった。
あと時間があったので、紅葉の名所として有名な永観堂を除いた。白川通りのバス停を降りて、永観堂へ向かうと参道は人が一杯で、これまでとは様子が一変した。数年前に紅葉の時期に来たことがあるが、こんなに人はいなかった。ましてこの日は平日である。知らない間にメジャーなお寺に昇格した感じを受けた。そのせいか、拝観料が一挙に1000円にアップしていて、一瞬中へ入るのを止めようか、とも思ったが、ここまできて見ずに帰るのも悔いを残すと思って1000円也を払って入場した。なかは東京・銀座を思わせる混雑ぶりではあるが、庭一面の紅葉が見事だった。寺院のなかではこの時期に合わせ所蔵の美術品なども展示されていたほか、内部を隈無く公開していて、1000円の価値はあった、といえる。
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