とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021福島・日本三百名山登山ツアー:1日目大滝根山

2021-05-10 22:44:45 | 山登り
福島県の方に行く機会があったので、福島県にある日本三百名山も登ろうと思い、予定を立てた。1日目は、福島県田村市と双葉郡川内村との境界にそびえる大滝根山に登る。標高1192mで阿武隈山系の最高峰だ。

まずは、東北新幹線の新白河駅で下車する。駅前では、松尾芭蕉の像に出迎えられる。


レンタカーで大滝根山の登山口に向かう。いくつかある登山口の内、今回は大越登山口から登る事にした。廃ホテル手前の空きスペースに車を置いて200m程歩くと大越登山口となる。


この辺りは、春本番といった風情で、登山口にある木々の新芽の緑が美しい。


大きな岩が突き出ている。修験者がこの岩の下で修業をしたかもしれない。


しばらく進むと、賽の河原と呼ばれる場所に着く。小さな岩が積み上げられ、塔のようになっている。ここは、大滝根山に向かう二つのルートの分岐点だ。


まずは、小さな沢をいくつも越えるルートから山頂を目指す。鬼五郎渓谷と呼ばれる沢沿いの登山道は、古くからの峯霊神社への参道でもあり、鬼五郎渓谷(大滝根川上流)はふくしま水百選(清流)に選定されており、きれいな水が流れている。




小さなお地蔵様がポツンと祀られていた。御沢子育地蔵尊と呼ばれているらしい。


この先は、険しい急坂が続く。


かなり長い鎖場もあり、ちょっとしたアスレチック場だ。


急登が終わり、なだらかな道になると大きな音が聞こえ、自衛隊の建物らしきものが見えてきた。


鳥居があり、峯霊神社の入り口に着いた。


大滝根山は、大正時代まで女人禁制だった歴史ある霊峰だという。この地域には鬼にまつわる伝説が多く残り、大多鬼根山とも書くそうだ。そして、峯霊神社の裏手には、フェンスが張り巡らされ、その先は自衛隊の基地となっている。


大滝根山の山頂三角点は、自衛隊の基地内にあるため、勝手に中に入ることはできないが、あらかじめ三角点見学の許可申請をしておいたので、入り口を探してフェンスの周りをうろうろしていた。しかし、どこから入るのか分からないので電話をしようと思っていたところ、どこかで監視されていたらしく、すぐに担当の自衛官が現れ、フェンスの入り口の鍵を開けてくれ中に入ることが出来た。


自衛官の案内で、大滝根山の山頂を踏むことが出来た。


基地の概要などの説明を聞きながら、三角点見学を終え、出口に向かう。


三角点のある山頂の先にも、レーダーサイトがある。我が国に侵入する弾道ミサイルや航空機に対し、24時間態勢でレーダー等による警戒監視及び戦闘機の要撃管制を主な任務としているそうだ。


山頂の北側100m程の所には梵天岩(天狗岩ともいう)があり北側の眺めが良い。先着の登山者が、岩の上で休憩していた。


峯霊神社迄戻り、東側の斜面に向かう。景色と日当たりがいい場所でちょっと遅い昼食とする。


少し行くと、ペラペラ岩と呼ばれる奇岩が見えた。


大滝根山の山頂周辺をぐるっと見て回ってから下山する事にした。下山は、日山権現経由の登山道に向かう。下山道も急斜面が続き、大きな岩を鎖に掴まりながら下りる。




ぐんぐん下っていくうちに、日山権現への分岐を通り過ぎてしまい、仙台平登山口方面に行ってしまった。しかし、地図を見るともう一つ、大越登山口に向かう分岐があったので、その分岐を探して進む。ただ、踏み跡はほとんどなく、荒れてしまっていた。地図を頼りに藪をかき分け進み、なんとか大越登山口のルートに出た時はホッとした。

山桜の咲く林道を進めば、登山口は間近だ。


廃ホテル前の駐車場に到着する。駐車している車は、既に我々の車だけだった。


参考1.大滝根山のコースマップ


参考2.大滝根山の高低図&コースタイム


「2021福島・日本三百名山登山ツアー:1日目あぶくま洞」に続く。

2021熊(くんま)ノルディックウォーキング

2021-05-03 23:15:35 | ウォーキング
5月初旬、天竜区の熊(くんま)で行われたノルディックウォーキングのイベントに参加してきた。いわゆる二本のポールを持って歩くウォーキングイベントだ。

スタート会場は、「道の駅 くんま水車の里」の広場だ。初めての人もいるので、ポールを乗っての歩き方の練習を最初に行う。私は、登山でも2本のポールを使って歩いているので、普段通りに歩く。


一通り、体操と歩き方の練習をして、ここからスタートする。この日の予定は、ヒラシロ遺跡までの往復約8キロほどだ。


道の駅の駐車場には、たくさんのバイクが止まっている。連休がスタートして、バイクのツーリングに出かける人たちも多いようだ。


ノルディックウォーキングの事務局のある「健康長寿の邑くんま」の前を通過する。


一列で距離を取りながら、ガイドの後を進んで行く。


今回のコースは、東海自然歩道の天竜美林コースである。


熊の地域の人々の信仰を集めている社などの説明を聞く。


クルミの花が咲いていた。クルミの花は、なかなかめったに見られるものではない。


観音様が祀られている場所。かつては三十三観音揃っていたそうだが、明治時代に発せられた神仏分離令により、全国各地で廃仏毀釈運動がおこり、多くの観音様が失われ、現在は18体ほどしか残っていないそうだ。


コースの途中で見かけたドクロの案山子。遠くからは、カッパを着た人が作業しているかに見えたが、胴体がないので何だろうと思ってよく見たら案山子だった。夜中に見たら恐ろしい。


茶畑の間を通っていく。


きれいに刈り取られた茶畑の緑が美しい。


静岡県指定文化財「柴のタブノキ」。




ヒラシロ遺跡に到着する。平成4年1月、柴の八王神社の南側で、工事中、縄文時代中期終わり頃(約4、500年前)の「住居跡」1軒が発見された。住居の中央には「石囲い炉」、その周囲には「柱穴」、「貯蔵穴」があり、平成5年度に「ヒラシロ遺跡公園」として整備されたという。


遺跡の状況を元に、1軒の住居が復元されている。


中に入ってみると、意外に広く、住みやすい感じがした。


藤の横で、ガイドさんの説明を聞く。


視線の先には、静岡県の古くからの銘茶の産地のひとつ「天竜茶」産地にあり、その中でも、標高450m~650mと、静岡県内でも最も高いところでお茶作りをしている茶畑だ。2015年度の全国茶品評会で全国1位農林水産大臣賞を受賞した茶畑もこの中にあるそうだ。


ヒラシロ遺跡からは、「道の駅 くんま水車の里」方面に戻る。帰りは、少し違うコースのようだ。

帰りの道では、山椒の花が咲いているのを教えてもらう。山椒の花もなかなか見られるものではない。


ウォーキング中は、天気が不安定で、雨が降ったり止んだりの状況だったが、ガイド付きで熊地域の歴史や自然を教えられながらの楽しいウォーキングだった。

参考1.熊(くんま)ノルディックウォーキングのコースマップ


参考2.熊(くんま)ノルディックウォーキングの高低図&タイム