第1回目の講師だった静岡文化芸術大学の学長である「川勝平太」氏が、昨日静岡県知事選に正式に立候補することを明らかにした。いままで、よく知らなかった人であったが、講義を聞いたばかりで他の候補と比べ親近感があり、選挙の行方が気になるところだ。
さて、第2回目は大阪の名門ホテルに34歳で転職して、スタートの遅いハンディを克服するために、数千名ともいう顧客の顔と名前、車種、ナンバーを頭に叩き込み「伝説のドアマン」と呼ばれた「名田正敏」さんの講演だった。
34歳で入社となると、まわりの同僚はバリバリと仕事をこなし、名田さんは相当の劣等感を感じたことだろう。はやくみんなと同じレベルに到達したいと考え、人と同じ事をやっていてはダメだと思い、週1回の休みは全て顧客の顔や車を覚えるために、顧客の会社に出向いたそうだ。当初は、駐車場にへんな男が立っていると大いに怪しまれたそうだが、やがて理由が理解されると、口コミで財界の社長連中に話が伝わり、逆に顧客からも声をかけてもらうようになり、大いにホテルの顧客増加につながったそうである。
また、ホテル特有のトラブルの話もあり、いかに対処してきたかという話は興味深かった。例えば、高価な着物を着てきた客にボーイがワインをかけてしまい怒らせてしまった話がある。その高価な着物は、お客がお気に入りの絵柄だったのだが、ワインのシミを完全にとることはできない。何度も謝ったが客は納得しないのだ。しかも絵柄をデザインした画家は歳をとり手が震えて、同じような絵を描くこともままならい。そんな二進も三進も行かない状況で名田さんは、その画家の家に日参したそうだ。そんな名田さんの熱心さに負けて、画家の奥さんが画家に「手が震えない時もあるから書いてお上げなさい」と進言してくれたのである。そして1年かけて出来上がった絵で着物を作り、お客に納めたそうである。よくもここまで粘り続けたことに感心した。
ホテルといえば、暴力団との係わり合いもありホテルマンは苦労が多いようである。名田さんのホテルも暴力団の幹部が長きに渡って居座ったことがあるそうだ。幹部の護衛で黒服の子分がホテル内を我が物顔に動き回り、一般の客足はどんどん遠ざかっていった。暴力団とはいえホテルとしてはあからさまに宿泊を拒むことはできないし、暴力沙汰に発展することは避けたい。なんとかしないとホテルの経営は行き詰ってしまうし、スタッフ達も暗い雰囲気になってしまう。名田さんは、意を決して宿泊を遠慮してもらうように幹部に話を持っていったが、簡単に受けるはずもない。それでも何度も話に行ったそうだ。脅しにも何度もあい、家族への危害を匂わされて震撼したそうである。家族にも危害が及ぼしそうになることには、さすがに弱気になったそうであるが、それを見ていた若い従業員たちが勇気を出して暴力団に立ち向かうようになった。一人だけではできないことでもみんなが同じ気持ちで立ち向かえば、困難は克服できるということである。やがて、暴力団幹部たちも居心地が悪くなり全てホテルを出て行ったそうである。今では、海外の賓客や国内の名士も泊まる名門ホテルになっているという。
昔、テレビで名門ホテルを舞台にしたドラマをやっていたが、話はドラマで見たような話が満載であった。事実は小説より奇なりとは言うが、まさにその通りであった。今回の講演では「継続は力なり」という言葉と、「企業は人なり。ホテルはまさに人なり」という言葉が印象に残った。特に今は不況のさなかである。企業は、目先の利益だけではなく人を考えた経営をしていかないと生き残るのは難しいかもしれない。
さて、第2回目は大阪の名門ホテルに34歳で転職して、スタートの遅いハンディを克服するために、数千名ともいう顧客の顔と名前、車種、ナンバーを頭に叩き込み「伝説のドアマン」と呼ばれた「名田正敏」さんの講演だった。
34歳で入社となると、まわりの同僚はバリバリと仕事をこなし、名田さんは相当の劣等感を感じたことだろう。はやくみんなと同じレベルに到達したいと考え、人と同じ事をやっていてはダメだと思い、週1回の休みは全て顧客の顔や車を覚えるために、顧客の会社に出向いたそうだ。当初は、駐車場にへんな男が立っていると大いに怪しまれたそうだが、やがて理由が理解されると、口コミで財界の社長連中に話が伝わり、逆に顧客からも声をかけてもらうようになり、大いにホテルの顧客増加につながったそうである。
また、ホテル特有のトラブルの話もあり、いかに対処してきたかという話は興味深かった。例えば、高価な着物を着てきた客にボーイがワインをかけてしまい怒らせてしまった話がある。その高価な着物は、お客がお気に入りの絵柄だったのだが、ワインのシミを完全にとることはできない。何度も謝ったが客は納得しないのだ。しかも絵柄をデザインした画家は歳をとり手が震えて、同じような絵を描くこともままならい。そんな二進も三進も行かない状況で名田さんは、その画家の家に日参したそうだ。そんな名田さんの熱心さに負けて、画家の奥さんが画家に「手が震えない時もあるから書いてお上げなさい」と進言してくれたのである。そして1年かけて出来上がった絵で着物を作り、お客に納めたそうである。よくもここまで粘り続けたことに感心した。
ホテルといえば、暴力団との係わり合いもありホテルマンは苦労が多いようである。名田さんのホテルも暴力団の幹部が長きに渡って居座ったことがあるそうだ。幹部の護衛で黒服の子分がホテル内を我が物顔に動き回り、一般の客足はどんどん遠ざかっていった。暴力団とはいえホテルとしてはあからさまに宿泊を拒むことはできないし、暴力沙汰に発展することは避けたい。なんとかしないとホテルの経営は行き詰ってしまうし、スタッフ達も暗い雰囲気になってしまう。名田さんは、意を決して宿泊を遠慮してもらうように幹部に話を持っていったが、簡単に受けるはずもない。それでも何度も話に行ったそうだ。脅しにも何度もあい、家族への危害を匂わされて震撼したそうである。家族にも危害が及ぼしそうになることには、さすがに弱気になったそうであるが、それを見ていた若い従業員たちが勇気を出して暴力団に立ち向かうようになった。一人だけではできないことでもみんなが同じ気持ちで立ち向かえば、困難は克服できるということである。やがて、暴力団幹部たちも居心地が悪くなり全てホテルを出て行ったそうである。今では、海外の賓客や国内の名士も泊まる名門ホテルになっているという。
昔、テレビで名門ホテルを舞台にしたドラマをやっていたが、話はドラマで見たような話が満載であった。事実は小説より奇なりとは言うが、まさにその通りであった。今回の講演では「継続は力なり」という言葉と、「企業は人なり。ホテルはまさに人なり」という言葉が印象に残った。特に今は不況のさなかである。企業は、目先の利益だけではなく人を考えた経営をしていかないと生き残るのは難しいかもしれない。
本当に凄い方ですね、
ドラマにあるようなというのではなく この方をモデルにドラマが出来そうですね。
事実今までのドラマはこの方を参考にしているのかも知れませんね。
頭が下がるばかりです。
現在おいくつの方なのか判りませんが 現在の34歳くらいの男性が 仮に転職しても この方のような気構えや心がけや行動をとれる人は そんなには居ないのではないかとおもいます。
とっちーさん 社会人大学講座は毎週でしょうか、
とっちーさんも 仕事、山やマラソンで(読書や映画鑑賞もありましたね)お忙しいのに 視野を広げるための教養講座もお出かけで 頭が下がります。
社会人大学は、月に2,3回ですが課外講座で、歌舞伎なんぞ観に行こうかと思ってます。