先週末は、奈良県東吉野村と三重県松阪市との境界にある高見山に登ってきた。標高は1,248.4m。東西に長い山容のため、南北方向から見るとなだらかな山に見えるが、東西方向から見ると尖って見える事から「関西のマッターホルン」とも呼ばれている山だ。この山は、冬に霧氷や樹氷を見ることができる山として有名だということで、冬になったらぜひ行ってみたいと思っていた。
浜松を朝5時半に4人のメンバーで出発する。途中のバス停やSA、電車の駅などで他のメンバーを拾い、東吉野村までやってくると、前方にマッターホルンのように尖ったカッコいい山が見えてきていた。真っ白い雪化粧を纏った山は、一目でこれから登る高見山であることがすぐに分かった。素晴らしい霧氷と樹氷を見られることの期待が高まってきていた。
(晴れた日の高見山)
9:30。登山口があるたかすみ温泉に到着する。駐車場は、既に多くの車で埋まっていたが、奥の方は十分空いていたので車を止め、登山の準備を始める。これから登ろうとする登山者のグループも大勢見られ、さすが人気の山なのだなあと感心する。周辺の山の木々も雪化粧しており、前日までの寒波の影響でかなり冷えているようだ。
10:00。雪山装備の準備に時間がかかり、こんな時間になってしまったが、やっと登山口入口に立つことが出来た。
たかすみ温泉の駐車場から一旦、川沿いの遊歩道に下りていく。
赤い橋を渡る。
道路や石仏の上にも雪が積もり、既に雪国の景色だ。
赤い橋を渡ってすぐ左側に入ると、登山道になる。登山道にも雪が積もっていたが、ゆるい傾斜なので、しばらくはアイゼンもなしで登って行く。30分ほど歩くと、傾斜がきついところも現れ、滑りやすくなってきたので全員アイゼンを着用する。
11:00。高見杉に到着する。高見杉は、樹齢700年以上と推定される立派な杉だ。近くには、避難小屋や鳥居もある。
高見杉の根元には、「幾星霜在りて床しき高見杉夢千年の昔を語る」の石碑がある。
高見杉を過ぎると、いよいよ目を見張る霧氷の世界が始まっていた。
ところで、霧氷と樹氷はどこが違うのかよく分からず使っていたのだが、調べてみると、霧氷は、気温が氷点下のときに空気中の水蒸気や、氷点下以下でも凝固していない過冷却の霧が樹木などに付着してできる氷のことであると説明されていた。そして、霧氷は生じ方によって樹氷、粗氷、樹霜の三種類に分類されるそうだ。なかでも、樹氷は、気温マイナス5℃以下に冷却された過冷却の濃霧が樹木などの地物に当たって、凍結付着した氷の表層のことをいうそうだ。つまり、一言でいえば霧氷を見たということで間違いはないわけだ。とにかく、素晴らしい雪景色に一同大感激で、写真を撮りまくっていた。
杉谷道の分岐を過ぎると、国見岩が表れてきた。神武天皇東征の際、櫛田川から大和へと入った時、神武天皇がここに上って四方を見たという伝説が残っている。
国見岩の上に登って、ポーズをとるOさん。
雪も深くなってきて霧氷もますます凄くなってきた。
揺岩。はるか昔「多武峰 大職冠 藤原鎌足公」と三度唱えれば、この岩が揺るぎだしたと言われていると記してある。
山頂が近くなってきたようだ。前を歩く登山者の数も数多くみられる。
霧氷の間からは、周囲の山々が見え始めた。一面銀世界だ。
この先が、山頂だ。
風が強いほど風上に向って成長する、「えびの尻尾」が素晴らしい。
山頂小屋のすぐ横にある木にも見事な霧氷が付いている。
12:30。高見山山頂に到着する。
高見山山頂から兜岳、鎧岳が見える。
こちらは、ススキで有名な曽爾高原と倶留尊山。
木々の一つ一つが、面白い形になっている。これもスノーモンスターの最初の姿なのだろう。
狭い山頂に大勢の登山者が集まり、とてものんびりとランチを楽しめる状況にはないので、広い場所を探して早々に山頂から下っていく。笛吹岩まで下りてきた。月夜の晩、聖人がこの岩の上で笛を吹いたところ、雌雄の大蛇がやってきてその笛の音に聞き入ったという伝説が残っているそうだ。ここで、休憩とも考えたが、先客がいて休めそうにない。立ち休憩で行動食を食べて、早々に下山をする。
あとは休憩もとらずに一気に下山だ。登山口まで来たところでアイゼンを外す。
川沿いの遊歩道を進む。
14:27。無事、たかすみ温泉に到着する。
山でろくな食事ができなかったので、たかすみ温泉の駐車場でお湯を沸かし、ラーメンやお汁粉を食べる。
その後、たかすみ温泉で入浴したのだが、風呂のメンテナンスがあり16時終了ということで早めに降りてきた登山者で満員御礼となり、整理券が発行され、入浴は順番待ちとなってしまった。それでも、何とか終了前までに風呂に入ることができて良かった。霧氷を見るために計画した高見山登山だったが、前日までの寒波のおかげで予想通りの見事な霧氷を見ることができ大満足だった。冬山は初めてという人も多く、寒いながらもめったに見られない風景を楽しめて喜んでもらえたようだ。
参考1.今回のコースマップ
参考2.今回の高低図
浜松を朝5時半に4人のメンバーで出発する。途中のバス停やSA、電車の駅などで他のメンバーを拾い、東吉野村までやってくると、前方にマッターホルンのように尖ったカッコいい山が見えてきていた。真っ白い雪化粧を纏った山は、一目でこれから登る高見山であることがすぐに分かった。素晴らしい霧氷と樹氷を見られることの期待が高まってきていた。
(晴れた日の高見山)
9:30。登山口があるたかすみ温泉に到着する。駐車場は、既に多くの車で埋まっていたが、奥の方は十分空いていたので車を止め、登山の準備を始める。これから登ろうとする登山者のグループも大勢見られ、さすが人気の山なのだなあと感心する。周辺の山の木々も雪化粧しており、前日までの寒波の影響でかなり冷えているようだ。
10:00。雪山装備の準備に時間がかかり、こんな時間になってしまったが、やっと登山口入口に立つことが出来た。
たかすみ温泉の駐車場から一旦、川沿いの遊歩道に下りていく。
赤い橋を渡る。
道路や石仏の上にも雪が積もり、既に雪国の景色だ。
赤い橋を渡ってすぐ左側に入ると、登山道になる。登山道にも雪が積もっていたが、ゆるい傾斜なので、しばらくはアイゼンもなしで登って行く。30分ほど歩くと、傾斜がきついところも現れ、滑りやすくなってきたので全員アイゼンを着用する。
11:00。高見杉に到着する。高見杉は、樹齢700年以上と推定される立派な杉だ。近くには、避難小屋や鳥居もある。
高見杉の根元には、「幾星霜在りて床しき高見杉夢千年の昔を語る」の石碑がある。
高見杉を過ぎると、いよいよ目を見張る霧氷の世界が始まっていた。
ところで、霧氷と樹氷はどこが違うのかよく分からず使っていたのだが、調べてみると、霧氷は、気温が氷点下のときに空気中の水蒸気や、氷点下以下でも凝固していない過冷却の霧が樹木などに付着してできる氷のことであると説明されていた。そして、霧氷は生じ方によって樹氷、粗氷、樹霜の三種類に分類されるそうだ。なかでも、樹氷は、気温マイナス5℃以下に冷却された過冷却の濃霧が樹木などの地物に当たって、凍結付着した氷の表層のことをいうそうだ。つまり、一言でいえば霧氷を見たということで間違いはないわけだ。とにかく、素晴らしい雪景色に一同大感激で、写真を撮りまくっていた。
杉谷道の分岐を過ぎると、国見岩が表れてきた。神武天皇東征の際、櫛田川から大和へと入った時、神武天皇がここに上って四方を見たという伝説が残っている。
国見岩の上に登って、ポーズをとるOさん。
雪も深くなってきて霧氷もますます凄くなってきた。
揺岩。はるか昔「多武峰 大職冠 藤原鎌足公」と三度唱えれば、この岩が揺るぎだしたと言われていると記してある。
山頂が近くなってきたようだ。前を歩く登山者の数も数多くみられる。
霧氷の間からは、周囲の山々が見え始めた。一面銀世界だ。
この先が、山頂だ。
風が強いほど風上に向って成長する、「えびの尻尾」が素晴らしい。
山頂小屋のすぐ横にある木にも見事な霧氷が付いている。
12:30。高見山山頂に到着する。
高見山山頂から兜岳、鎧岳が見える。
こちらは、ススキで有名な曽爾高原と倶留尊山。
木々の一つ一つが、面白い形になっている。これもスノーモンスターの最初の姿なのだろう。
狭い山頂に大勢の登山者が集まり、とてものんびりとランチを楽しめる状況にはないので、広い場所を探して早々に山頂から下っていく。笛吹岩まで下りてきた。月夜の晩、聖人がこの岩の上で笛を吹いたところ、雌雄の大蛇がやってきてその笛の音に聞き入ったという伝説が残っているそうだ。ここで、休憩とも考えたが、先客がいて休めそうにない。立ち休憩で行動食を食べて、早々に下山をする。
あとは休憩もとらずに一気に下山だ。登山口まで来たところでアイゼンを外す。
川沿いの遊歩道を進む。
14:27。無事、たかすみ温泉に到着する。
山でろくな食事ができなかったので、たかすみ温泉の駐車場でお湯を沸かし、ラーメンやお汁粉を食べる。
その後、たかすみ温泉で入浴したのだが、風呂のメンテナンスがあり16時終了ということで早めに降りてきた登山者で満員御礼となり、整理券が発行され、入浴は順番待ちとなってしまった。それでも、何とか終了前までに風呂に入ることができて良かった。霧氷を見るために計画した高見山登山だったが、前日までの寒波のおかげで予想通りの見事な霧氷を見ることができ大満足だった。冬山は初めてという人も多く、寒いながらもめったに見られない風景を楽しめて喜んでもらえたようだ。
参考1.今回のコースマップ
参考2.今回の高低図