とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018伊豆諸島トレッキングツアー:神津島朝ラン&帰郷編

2018-01-13 00:02:22 | 山登り
最終日の朝6時。玄関に集まったのは、8名だ。前日より人数が増えて嬉しい。民宿が高い場所にあるので、まずは海岸まで下って行く。その後は、海岸線に沿って神津島温泉保養センターまで走って行く。温泉のモニュメント前でまずは記念撮影。


こちらが大露天風呂だが、冬季はお湯が入ってなくてクローズだ。


30分ほど走ったので、元来た道を戻り始める。日の出が近くなり、辺りも薄明るくなってきた。


行く時は気付かなかった「うずまき岩」。


東電の発電所横には、えんま洞がある。中には閻魔様をはじめ5体の石仏が祀られている。まだ薄暗くて、閻魔様の顔が良く見えなかったが、この洞窟の閻魔様は、微笑を浮かべているそうだ。普通、閻魔は佛法守護の為、憤怒の相をしているが、ここに祀られている閻魔の石仏は笑顔で優しい雰囲気を滲ませている。憤怒の相になったのは近世になってからだという。


砂漠マラソンにエントリーしているMさんは、浜辺までやってくると迷わず砂浜の中を走りだす。さすが、目標がある人は前向きな挑戦者だ。


私も、Mさん、Hさんの後を追って砂浜を走る。靴が砂浜にめり込み、走りにくいことこの上ない。


砂浜が終わり、舗装道路に戻る。近くに流人墓地があるという事で、寄り道していく。ここは、江戸初期のキリシタンの殉難者・オタアジュリアが眠る墓地だ。近世、伊豆諸島は流刑の地として利用され、神津島へは、主に思想犯、政治犯が流されたと伝えられている。オタアジュリアは、朝鮮の貴族の娘でキリシタン禁令にふれて流罪となったが、その後島民の生活向上のために尽くしたという。




7時過ぎ、民宿に戻る。気持ちよい汗をかき、シャワーを浴びると身も心もスッキリする。朝食を済ますと、いよいよ帰郷の準備だ。宿の車で港まで送ってもらい、帰りの船を待つ。

船が来るまで、少し時間があったので、港から歩いて数分の場所にある「多幸湧水」を見に行く。


水槽の中から水が勢いよく湧きだしている。おいしい水なので、観光客だけではなく、島民もペットボトルを持って水を汲みによく来るらしい。天上山の表砂漠や裏砂漠に沁み込んだ雨水がここまで湧き出しているのだろう。


10:15。東京竹芝桟橋行きのさるびあ丸が接岸する。


大島まで4時間弱ほどの乗船だが、時間が充分ある。女性陣は何を思ったのか、2等船室で三点倒立を始めた。やり始めたのは、三点倒立をいつもトレーニングしているというUさん。慣れているので、いとも簡単にやってのける。足がまっすぐ伸びていて、美しい倒立だ。


何度も挑戦して疲れたのか、一休みしているMさん。


Mさんも最後は見事にマスターして美しい倒立を見せてくれた。


大島で、東京行きと熱海行きの高速ジェット船に乗り換える。大型客船のさるびあ丸はゆっくりなので東京へは19時近くになってしまうが、高速ジェット船なら東京が16:40、熱海が16:35と大分早く着く。大島で東京組と別れ、西方面の私とUさんは熱海から新幹線で帰路についた。

夜立ち2泊3日の島旅だったが、今回も大満足の旅となった。島巡りの旅もいいものである。伊豆諸島には、まだ行ったことのない新島、三宅島、御蔵島、利島、青ヶ島等半分近くも残っている。次回は、これらの島にも行ってみたいものだ。

参考1.神津島朝ランコースマップ


参考2.神津島朝ランコース高低図