とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017白馬雪遊びツアー:スノーシュートレッキング編

2017-02-20 22:31:53 | 山登り
1月に続いて2月も白馬に行ってきた。冬の時期に白馬に行くとなると、スキーが定番だが、今回は雪山をスノーシューで本格的にトレッキングするというプランをメインに立てた。スキーはあまりやったことがなくても、スノーシューで雪山を歩いてみたいという人が意外と多くて、関西、関東を含めて総勢16名のメンバーが集まった。

毎回お世話になっている白馬のペンションに、金曜日の夕方から深夜にかけて各地からメンバーが集まった。土曜日の朝食を早めに済ませ、雪山歩きをしたいメンバー11名で、小谷村役場まで向かう。「小谷村塩の道の会」の人が、我々初心者をガイドしてくれるということになっていたのだ。小谷村役場には、我々以外のメンバーも集まり、ガイドさんを入れて総勢21名となった。

この日の予定は、岩戸山(標高1356m)往復というコースだ。小谷村役場からさらに登山口のある青鬼駐車場まで向かう。会長から、傾斜がきつく凍っている細い雪道を進むので4WDじゃないと危ないと忠告されたので、かなりビビった。それでもゆっくり慎重に運転しながら進んだので、無事、青鬼登山口(標高760m)に9時頃到着した。青鬼集落は、山の中腹にたたずむ小さな集落だが、江戸時代から明治時代にかけて建てられた大型古民家が密集して建ち並び、まるで昔話の世界に迷い込んだような雰囲気がある場所だ。車を降り、駐車場でスノーシューに履き替える。


駐車場からすぐ山の中に入っていく。しばらくは、足慣らしということで緩やかな斜面を歩いていく。




少し傾斜がきつくなってきたところで休憩だ。


さらに進んでいく。


1時間も歩くと、これからが本格的なトレッキングコースだ。道なき道を、斜面の状態を見ながら進んでいく。


岩戸山は、夏場は薮だらけで簡単には登ることのできない山だという。冬場、雪が数m以上積もった時だけしか登れないのだ。ただ、冬しか登れないといっても傾斜は凄い角度だ。スノーシューがなければ、とても登ることはできない。樹氷が付着した林の間を、頑張って登っていく。




きつい傾斜を乗り越えると、少し楽になってきた。山頂まではもう一頑張りだ。


落葉する前に、凍ってしまった落葉樹。


樹氷の隙間から、白馬のスキー場が見えてきた。


ブナの木の幹には、熊の爪痕がくっきり残っている。


山頂間近になると、樹氷が更に見事になってきていた。


山頂には12時頃無事に到着する。当初は悪天候も予想されていたが、思ったより穏やかな天気となり山頂まで行けたのは、本当に幸運なことだった。雪の上で昼食としたあと、信州の歌や“北国の春”等、歌詞を見ながら全員で歌の合唱だ。山頂で歌を歌うというのもなかなかいいものだ。“北国の春”は、東北の歌というイメージがあったが、もともと信州の春を歌ったというのは意外だった。






我々メンバー全員の集合写真を山頂で撮る。


元来た道を通って下山だ。


こんな感じで雪道を歩く。




スノーシューは、下りでも安心して歩いていける。スイスイと新雪の中を歩いていけるのが気持ちいい。


スキー場が見えている。八方尾根スキー場、岩岳スキー場か?


こちらは、栂池高原スキー場だ。


木の上にある鳥の巣のようなものは、熊の餌場だという。熊はあんなにも高い場所まで木登りしてブナの実などを食べあさり、食べかすが枝に積もって巣のようになったという。


これは、カモシカの足跡。


14:30。青鬼集落が見えてきた。


青鬼集落の看板。


青鬼駐車場で挨拶をして、一時解散。


15:10。小谷村役場まで戻ったところで、「塩の道の会」会長らと共に記念写真をとって解散。


標高差600mの岩戸山往復スノーシュートレッキングは、「塩の道の会」の冬のコースとしてはかなりハードなコースだったらしいが、なんとか予定通りに帰ってくることができてよかった。吹雪いていたら、とても登ることはできなかっただろうから、曇天ではあったが風がなかったことが幸いした。スノーシュートレッキングが、初めての人も、何度目かの人もみんな満足してくれたようだ。

「2017白馬雪遊びツアー:ペンション宴会編」に続く。