prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「異人たち」

2024年05月03日 | 映画
シナリオライターの主人公が両親に会うのを大林宣彦監督版では浅草の芝居小屋で若いときの父親の後姿を見かけ、それと舞台の手品とカットバックすることでファンタジーのようでそうでもない世界に引き込んだ。
両親の部屋を訪れるとき、たしか遠くの夜景が現代のものになっていたのが遡ったのかどうかはっきりしないのが微妙なところで、今回の映画では主人公をゲイにしたのが最大の違いでどんまり

山田太一の「小説」の映画化とすると「飛ぶ夢をしばらく見ない」という、知り合った女が若返っていくという話や「終りに見た街」というもろにタイムスリップを扱った話など、ファンタジー系というか時間の流れの混乱を扱った話があることに気づく。

こういうと何だが、ゲイという子孫を残せない人間(養子をとるという選択肢はあるにしても)その段階で仕事の上だけでなく先が見えないという意識はあったのではないかとそして未来はいずれにしてもあるのではないという後味はのこる。 







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