prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「黄金の指」

2018年05月02日 | 映画
ジェームス・コバーンがスリの名人、ウォルター・ピジョンがその長年の相棒でこの年配ふたりにマイケル・サラザンとトリッシュ・ヴァン・ディーヴァーの若いカップルの四人のドラマだが、サラザンがまったくの青二才でコバーンの貫録に負けっぱなしで、若い美人の彼女のディーヴァーもなびいてしまう、
という展開になるのだが、そこからのひねり方がちょっとこれ違うのではないかと首をひねった。
端的に言って、サラザンが絡んだ展開になっていない。

見せ場のスリのシーンは静かな手際の良さが命なだけに、商業映画でもブレッソンの「スリ(掏摸)」的な簡素さに自然に寄ってしまうのが面白いところ。

カモの眼を引き付けて油断させる美人役のトリッシュ・ヴァン・ディーヴァーが本当に美人で、登場シーンあたりは普通のいでたちなのがカモの眼を奪う役に入ってからはホットパンツやミニスカ、テニスルックといった、いかにも目を引く恰好をするのが観客サービスにもなっています。

ジョージ・C・スコットとこの前年に結婚していたのだが、死別するまで一緒だったのね。「チェンジリング」など共演作も多い。

昔の地上波用に作られた吹き替え版での放映。ジェームズ・コバーンは小林清志、マイケル・サラザンは安原義人。
懐かしいというより、このあたりの声優の吹き替えだと慣れ親しんだという感じになる。

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