冒頭、ユ・ヘジンが朝起きて出勤して昼休みを過ごして退勤してと、すべての行動を時計通りに進めていく描写が「イコライザー」ばりで、特に触れていないにせよ(安直にレッテルを貼ってはいけないが)この人発達障害なのではないかと思わせる。少なくとも変人ではあります。
栄養失調になるくらいお菓子を食べてばかりいる(それが本職になっている)あたり、子供っぽいか偏食かということだろう。
彼とキム・ヒソンだと野獣と美女という感じだが、意外なようで意外ではない組み合わせ。
それにしても、現代の韓国にドライブイン・シアターなんてあるのかと驚いた。調べてみると、ウィキペディアには、
「大都市近郊などに20館ほどのドライブインシアターが現存する韓国でも、各地の自治体主導で、住民の緊張緩和や、住民が安全な環境で文化を享受できるようにするといった目的のために、無料の臨時ドライブインシアターを開業させている」 とある。この「住民が安全な環境で」というのは具体的にはコロナのことだろう。
ヘジンは下戸という設定なのだが、そういえば韓国人の下戸の割合はどの程度なのか調べてみたが、アセトアルデヒド分解酵素ALDH2 の働きが低いのは日本人の44%、中国人の41%に対して韓国人は28%くらいと割と低いがいないわけではないらしい。
刑務所帰りの兄がいるという設定とか、ヒソンに実は手が切れきれていない内縁の夫がいるといった設定は盛り込み過ぎで、特に後者は消化不良。