prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「青い体験」

2013年05月28日 | 映画
ノー天気な艶笑劇だと思っていたのだが、ちゃんと見直してみると意外と観念的。

色っぽいお手伝いさんが母親を亡くした男ばかりの家庭にやってきたものだから父親と息子二人全員が発情してしまう、というストーリーはパゾリー二の「テオレマ」の突然謎の青年がブルジョワ家庭に闖入して家族全員と性別関係なく性的関係を結ぶという話を、普通の感覚に接近させてわかりやすくした感じ。
とりすました外見の下のスケベ根性を暴く形でブルジョワの偽善性をたっぷりと皮肉っているあたりは、結構トゲがあります。

お手伝いさんの名前がアンジェラ(天使)というのは、「テオレマ」とやはりパゾリーニの「アポロンの地獄」で二ネット・ダヴォリが共通した役名で演じたアンジェロ・ザ・メッセンジャーを思わせる。

サルヴァトーレ・サンペリ監督のこの四年後の「スキャンダル」は下男がブルジョワ夫人を性的に征服する笑いの要素のまったくない映画で、クライマックスで光の点滅を使って秩序の崩壊感覚を演出しているところも一緒。

調べてみると、サンペリは1944年生まれ、日本でいうなら団塊に近く(イタリアは早く降伏したものね)大学を左翼活動をしすぎて中退し、22歳の若さで監督デビューしているという。ベルトリッチ並みの早熟ぶりです。亡くなるのも早かったが(64歳)。

撮影がなんとヴィットリオ・ストラーロ。「暗殺の森」の三年後です。

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5月27日(月)のつぶやき

2013年05月28日 | 国内ドラマ

「エクソシスト」には公開前の一時期「ニューヨークの怪談」という副題がついていた。


「カルテット!人生のオペラハウス」 #eiga #映画  goo.gl/lTeR1


福山雅治主演作『そして父になる』、カンヌ映画祭審査員賞を受賞!日本人では26年ぶり cinematoday.jp/page/N0053324 @cinematodayさんから 男優賞にブルース・ダーンの名前があるのにびっくり。アレクサンダー・ペイン監督「ネブラスカ」で。


先日の「ジャンゴ 繋がれざる者」にも出ていたけれど、コンスタントに出演作続いてはいたのですね。


この6月4日で77歳になります。


日本映画週間は上海では毎年チケットが売り切れるほど人気なのに、北京や大連ではガラガラなのだそう。上海の評論家いわく、上海人だけが日本映画が好きみたい、とのこと。

小暮 宏さんがリツイート | 18 RT

TBSで首相官邸の幽霊の話なんてのをやってるけど、サカスは元はといえば226の時の主力部隊がいた陸軍基地じゃない。


yapoono6さんの脳内は「H」15%「希」10%「恋」20%「夜」10%「星」10%「壊」15%「怠」15%「疲」5% ポイント:80pt ランキング:201801位 twimaker.com/?ref=yapoono6 #twimaker


「そういうお前だって」の言い合いでドツボにはまる最低のパターン。大新聞にアホが巣食っているのは韓国も一緒らしい。 #daycatch


<大阪母子死亡>「もっと食べさせたかった」母親のメモ発見(毎日新聞) - Y!ニュース headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130527-… いやな想像だけれど、これが在日の家庭が餓死したのだったらネトウヨは何というのかな。 


モーツァルト:魔笛::カラヤン指揮 ウィーンフィル タミーノ:デルモータ パミーナ:ゼーフリート パパゲーノ:クンツ ウィーン国立歌劇場合唱団 他 1950年録音


浮雲 #好きな映画挙げてTLを映画祭にする 終わったとき、文字通り椅子から立てなかった。


第三の男 ストーカー #好きな映画挙げてTLを映画祭にする 妙な組み合わせだけれど、一番繰り返しスクリーンで見た二本。前者はあまりによくできているので、後者はあまりにわけがわからないので。


魔法使いのおじいさん #好きな映画挙げてTLを映画祭にする 歌と踊りの入ったインド映画だけれど児童映画。風の又三郎。映画そのものが魔法。