prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「レッツ・ダンス」

2006年09月25日 | 映画
1950年製作、ベティ・ハットン、フレッド・アステア主演。
この時、アステア51歳。それで踊りまくるのだから恐れ入る。

アステアが軍隊慰問でコンビを組んでいたハットンに結婚を申し込んだら、彼のいいかげんな性格に愛想をつかして他の男と結婚していたというすれ違いに始まり、その相手が早く戦死して残された小さな息子をやたら格式の高い家の義母たちが強引に引き取る引き取らないで争いになって、久しぶりに再会したアステアがハットンと息子の為に尽力して最後めでたく結ばれるというまことにハリウッド的な話。

「猫ふんじゃった」式にピアノの上でタップを踏んだり、新聞紙を丸めて先を割いて引き出すと、「ジャックの豆の木」のみるみる成長する豆の木に見立てられたりするといったミュージカル・ナンバーの工夫が楽しい。

後半、裁判騒ぎになったりして歌と踊りの密度が落ちるのが残念。
クラブでのタバコ売りがあからさまに蔑視されているのが、風俗史的な興味をそそる。

アステアがやたら競馬ウマを買い込んだりするのは、実生活での馬好きに合わせた楽屋落ちだろう。

all cinema レッツ・ダンス

Let's Dance - IMDB



本ホームページ