製作費17万9000ドルという最低予算によるデヴィッド・クローネンバーグ商業映画デビュー作。プロデュースが「ゴーストバスターズ」のアイヴァン・ライトマンというのも、今見ると奇妙な組み合わせ。
マッド・サイエンティストが作った臓器の代わりになる寄生虫が暴走して、寄生された人間がまた別の人間を襲って寄生虫を移してまわる、吸血鬼からゾンビからに至るホラーの基本的なパターン。襲うというのが暴力だけでなくセックス絡みが強調されているのが、やや新味(最初はポルノの名目で製作に入ったらしい)。
ショック演出など、まだひどくたどたどしく、特殊効果もいささかチャチ。
オープニングで腹を切り裂かれて殺される少女をはじめ胸の薄いモノセックス的な女性が並ぶのが、なんかかえってイヤラしい。
「ラビット」でマリリン・チェンバースを使ったのに通じるセンス。
やたらと取り澄ましていて冷ややかで、ちょっとバランスを崩すと暴走する高級住宅の肌触りに、クローネンバーグらしさが出ているみたい。
オープニングのCMが不気味。
(☆☆★★)
本ホームページ
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マッド・サイエンティストが作った臓器の代わりになる寄生虫が暴走して、寄生された人間がまた別の人間を襲って寄生虫を移してまわる、吸血鬼からゾンビからに至るホラーの基本的なパターン。襲うというのが暴力だけでなくセックス絡みが強調されているのが、やや新味(最初はポルノの名目で製作に入ったらしい)。
ショック演出など、まだひどくたどたどしく、特殊効果もいささかチャチ。
オープニングで腹を切り裂かれて殺される少女をはじめ胸の薄いモノセックス的な女性が並ぶのが、なんかかえってイヤラしい。
「ラビット」でマリリン・チェンバースを使ったのに通じるセンス。
やたらと取り澄ましていて冷ややかで、ちょっとバランスを崩すと暴走する高級住宅の肌触りに、クローネンバーグらしさが出ているみたい。
オープニングのCMが不気味。
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