prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ハーモニーベイの夜明け」

2006年09月17日 | 映画
ゴリラというのは粗暴な外見に似合わぬ繊細な性格からか、イノセンスの象徴みたいな扱いをされることが多いみたい。「キング・コング」を代表に、「愛は霧の彼方に」(原題「霧の中のゴリラ」)もそう。
後者はゴリラに入れ込みすぎて人間を怒らせて殺された実在の学者を主人公にしていたが、ここでは人を殺す側にまわった学者をアンソニー・ホプキンスが演じる。

この知性と凶暴性を併せ持つ役はもちろん、ホプキンスの当たり役レクター博士とも通じるし、管理に慣れてしまった囚人をキューバ・グッティング・JRが解放しようとするのは「カッコーの巣の上で」、ラストは「ショーシャンクの空に」と、なんだか見たようなシーンや設定がバカに目立つ。

ゴリラは本物のわけない(殺す場面がある)が、おそろしくよくできていてまったく作り物臭さがない。
(☆☆☆)


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allcinema ハーモニーベイの夜明け

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