prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「バッド・ボーイズ2  2バッド」

2004年01月09日 | 映画
出だしのKKKの集会で格好よく主役二人が乗り込んでいるのに、バックアップする警官隊の通信機が故障して使えないというだらしなさにがっくり、続きをまじめに見る気がなくなる。

だいたい、ここでの新しいネタって遺体に麻薬を詰め込んで密輸するというごく有名な手だけではないか。それをもろに見せる悪趣味。平気でよその国に乗り込んでワルモンを退治するのはこのプロデューサー×監督らしい無神経+アメリカ覇権主義ぶり。キューバみたいな共産国家には何してもいいのだという意識がありあり。ドンパチだけ派手にしても、ちーっともスカッとしない。

撮影はイラン出身のアミール・モクリ。「ブルースチール」を見た後、「パシフィック・ハイツ」を見て画調、特にビームが入ってくるライティングが似ているなと思ったら、両方ともこの人が撮影監督なのであれまと思って名前を覚えたのだが、ここでもラスト近くそれらしい画があるが、監督のせいか特に個性を発揮するでもなく、MTV感覚にまとめている。
(☆☆★★)


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「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」

2004年01月09日 | 映画
初めの方の管制室のシーンで電子機器にコーヒーカップを乗せているもので(こぼしたらどうすんだ!)終わりまで見ていられるか心配になった割には、まあ見られる出来。一番いいのは時間が短い(1時間30分)こと。しかし小美人がテレポートを使っているのかどうやっているのかわからないままあちこちに突然登場したり、メカゴジラがゴジラを釣り下げて飛んでいる筈がいつの間にか上に抱えていたり、キーがついているのかどうかわからないまま停めてあったバイクを発進させたり、細かいところ、特につなぎが雑な演出。機械にやたら感情移入するキャラクターというのはありうるとは思うのだが、描写としてはまるで説得力がない。

小美人は初代みたいに双児ではないのに双児みたいに見える。メイクのせいもあるのだろうが、東宝シンデレラ(このネーミングなんとかならない?)のタイプって似てくるのではないか。関係ないけど、サラ専ビーナスっていうのもありましたね。松竹が「サラリーマン専科」シリーズ化をもくろんでいた時のヒロインの呼称。助けてくれって言いたくなるセンス。

「モスラ」では巣をかけただけで破壊しなかった国会議事堂を破壊したのは結構。どうせなら、中に議員が詰まっているところをぶっ壊せばもっと良かった。

カメーバなんて知名度の低い怪獣(ガメラと間違えさせるつもりか?)の死体の謎の登場とか、モスラの幼虫の目が怒ると赤くなる(「ナウシカ」の王蟲)とか、変なところでオタク風のところあり。
(☆☆★)


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