prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「サウンド・オブ・サイレンス」

2004年01月11日 | 映画
20人もの精神科医の目をくぐって精神病患者のふりをしつづけるなんてこと、できるのかなあという疑問は抱かせるが、脚を折って動けない妻をどこから監視しているのかというのを初め「裏窓」の真似かと思わせてひねったところや、物語の鍵になる6桁の数字が何を意味するのかとか、その数字を文字通り裏返すところなど、細かいところに色々アイデアが入っているのはいい。記憶の中で左右が逆転しているという現象は、こちらにも覚えあり。

身元不明の遺体を埋葬しているハート島の風景というのは、棺を運び込むところまでは「聖者の眠る街」で描かれていたが、中にまで踏み込んだのはこれが初めてではないか。
(☆☆☆)


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