『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

傑作ゾンビもの

2018-08-16 07:13:00 | 風景
親友のご子息が
出演しているというので、
誘われて
『カメラを止めるな』を
観てきた。

小さい頃には
うちの子どもたちとも
遊んだり、裏磐梯に一緒に
泊まったりしたことのある子である。

ニュースでは
300万の低予算で
海外の映画祭で受賞した物がある、
と耳にしていたが、
それがこの作品だった。

『バイオハザード』を
観てからというもの、
ゾンビ物のしょうもなさに
辟易しており、何ゆえ、
ゾンビ物が外国で持て囃されるのか
怪訝に思っていた。

ホラー+スプラッターが
ツボにはまる
オタク向きなのだろうと
思ってはいる。



そこにきて、
低予算の無名俳優群による
ゾンビ物というので、

いささか、
どーなのぉ・・・という
感じだったが、
これが久々の
傑作コメディで感心した。

海外プレスの絶賛コメントや
様々な映画祭での受賞や
観客の大喝采を受けたのも
もっともなことである。

いささかネタバレになるが、
その構成が凝っていて、
冒頭からの前半が
陳腐な素人ゾンビ映画と思いきや、
後半からはメイキング篇になり
その裏方のドタバタが
爆笑の連続なのである。

そして、
挿話として
監督家族の葛藤などが
ふつうのドラマ風に描かれる。

多く散りばめられた伏線が
後半には見事に解決していき、
最後はカタルシス的で
ハートウォーミング的に終焉する。

脚本の秀逸さが光る
傑作であった。

初めは
知人のS君が出てくるたびに
「おーっ!!」
と我が子の出演を見るように
身内びいき意識で見ていたが、
しだいに作品の熱に気圧されて
爆笑の連続で爽快な気分になった。

キャストのほとんどが
オーディションで選ばれた
無名役者陣だったので、
先入観や垢汚れ感がなく、
純粋に作品の面白さに引き込まれた。

前半の
37分のワンカットも異例なら、
ビョークの
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ばりの
手振れのカメラワークでは
「映像酔い」「画面酔い」した
観客が少なからずいたという。

乱暴なズームアウト&インやパン、
突然の固定画像、
不自然なカットバック演出、
いかにもといった不協和音のBGMなど
ベタな仕上がりが、
貧乏C級ホラー映画を思わせるが、
それ自体ひとつの
伏線的仕掛けにもなっている。

試写会では
錚々たる監督たちや
役所広司ら名優たちも
こぞって絶賛していた。

間もなく、DVD化され、
TV放映されたら、
第二次ブームも到来するかもしれない。

S君もこの作品を契機に
メジャーに躍り出てくれると
嬉しい。





先日のクラス会での
新入生ガイダンスの集合写真で
自分を見つけることができた。

なぜか、
アゴを右手で
支えているように見える。






11日(土)に
聡ちゃんの叡王戦があったが、
あいにくとクラス会で
観戦できなかったので、
ユーチューブで見た。

67手という短手数で
ものすごい切り込みで
相手の七段をバッサリと
一刀両断にした快刀乱麻の
一戦であった。

闘いがすむと
穏やかな表情でインタヴューに応え、
なんだか、雰囲気が
今、帰省中の三男の
ナツに似ていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

彼岸過ぎ

2018-08-15 05:28:00 | 風景
おとついは
フミが旅行帰りに寄って
同居している彼女さんを
初めて連れてきて
紹介してくれた。

そしたら、
きのうはアキが
ひょっこりと
帰ってきた。

きょうは
ナツが帰ってくるので、
息子ラブのカミさんには
嬉しい日々が続いている。

アキは激務で
胃を悪くしてるとのことで、
もうブラックなSEなんてやめて
うちに帰って来いと
言ってやった・・・。

カミさんは心配のあまり
明日、一緒に付いて行って
住まいの整理をしてやる、
と言う。




暑さ寒さも彼岸まで、
とは言うが、
残暑は相変わらずきびしい。

そういえば、
漱石の『彼岸過迄』は
まだ未読だったなぁ・・・と、
思い出した。

文庫本を買ったまま
未だに読まずにいる。

***

東西南北から
入道雲がモクモクと湧きあがり、
それが高層雲にまで達して
ふたつの雲が溶け合っていた。

街中にも
ススキの穂が咲きだしてきた。

秋はすぐそこまで
やってきている。




墓参り用の花束から
リンドウを一隣だけ抜いて
室礼として飾った。

蔓の手篭は
去年のリサイタルで
院の先輩から頂いた花籠である。

扇面の書は、
金光時代の教え子の
糠野さんという女の子に、
書道部が全国一になった時に
記念に書いてもらったものである。

自筆の青竹画の短冊を
合わせてみた。

どこか
お盆と残暑凌ぎを偲ばせる
しつらえになった。






今朝は湿度が80%もあり、
25℃でも蒸し暑く感じるので
ためらわずエアコンを入れた。

この夏の教訓である。

暑さを体感したら
「ためらわず冷房」。

***

2年近く607回連載してきた
心理サイトも
ようやく終焉し、
最終回の13日には
「8459」という最高アクセスを
記録した。

これまで
数多の連載をしてきたが、
一日で8000台になったのは
初めてであり驚いている。

今日で
およそ18万のアクセスになり、
これにも驚いている。

本としては
読まれなくとも、
ネットで表現したものが
多くの人に読まれているというのは
実にありがたいことである。

できれば、
まだ元気なうちに
講義や講演でも
これまで学んできたことを
次世代に伝えていきたいと
思っている。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌合わせ

2018-08-14 06:09:00 | 音楽
ソプラノ歌手の
阿部さんが
沖縄からご実家に
帰省されてこられたので、
久しぶりに我が家に
おいでになられた。

十数年前に、
二度ほどコンサートを
ご一緒させて頂いたことがあり、
そのご縁で
『復興支援リサイタル』にも
出演のご快諾を得た。




阿部さんは
福女の合唱部から
小澤征爾の母校でもある
桐朋学園大の声楽科に進まれた。

我が家と同じ
ダンゴ三兄弟のママであり、
沖縄の地元FMのパーソナリティや
ライア(竪琴)を使った声ヨーガ、
ヨーガ療法士としても活躍されている。





例年のように、
第一部はギターソロで、
第二部が阿部さんとのデュオである。

歌のプログラムは・・・

もののけ姫

千の風になって

庭の千草    

アヴェ・マリア (アカペラ)

てぃんさぐぬ花は(ライア弾き歌い)

津軽のふるさと

土湯賛歌

死んだ男の残したものは

++++++++++
アンコール
++++++++++

見上げてごらん夜の星を


***

きのうは、
全曲のキー合わせと
前奏・間奏なしでの
ワンコーラスを軽く合わせてみた。

まだ、伴奏楽譜も仕上がっていないので、
お正月に帰省されるまで、
なんとか7曲の編曲を完成させたい。

『千と千尋の神隠し』のテーマ曲である
『いつも何度でも』で使われた
ライアというドイツの簡易ハープによる
沖縄ソングの弾き語りも楽しみである。


ソロの構想は・・・

いっそセレナーデ

さくら変奏曲

影を慕いて

ダニーボーイ

アルハンブラの想い出

花祭り

セヴィリアの祭り(フラメンコ・デュオ)

コーヒールンバ(フラメンコ・デュオ)





お盆の墓参りに
カミさんと出かけてきた。

日中の猛暑と
込み合うのを避けて、
早朝に出向いた。

自分もここに入るんだなぁ・・・と、
思いながらも、
『千の風になって』の
♪ そこに私はいません 
 眠ってなんかいません♪
というフレーズを
思い浮かべた。

そうだよなぁ・・・。

こんな、
狭い墓になんか
入ってなんていねーよ。

千の風になって
空を吹きわたっても
いないと思う(笑)。

たぶん、
しばし霊界に留まった後、
また、この世に転生するか、
霊界で「たましい」に関わる
仕事をしていたいと思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オダチ道

2018-08-13 06:30:00 | 風景
前日の同級会で
深夜まで話込んだので、
昨日は一日中、
朝寝、昼寝、夜寝と
仕事にも勉強にもならなかった。

それでも、
夜にはカウンセリングで
夢分析もした。




宴会場で
懐かしい場面の
スライド上映がなされ、
かつて浜田町にあった
旧教育学部の校舎には
ノスタルジーを感じた。

なにしろ、
明治7年に設立された
師範学校が母体であるから
まだ木造校舎が残っていた。

その中でも唯一、
理科棟だけが
鉄筋コンクリートの校舎で
そこの実験室は
生研(生物学研究会)の
部室となっていた。

その前で
白衣を着て
ウロウロするのが
なんとなく理科の学生っぽくて
誇らしい気がしたものである。

音楽棟はまだ木造で
長屋のようなピアノボックスには
よく暇があると
練習に行っていた。

敬愛していた祖父が
亡くなった時には、
哀しくって
雨ん中ピアノボックスまで
やって来て、
ショパンの『雨だれ』中間部にある
悲愴感漂うマイナー部分を
延々と泣きながら弾いていた。




2年間の一般教養は
ほとんど木造校舎だった。

ここで
明珍先生の哲学やら
川田先生の英語の授業を
クラスの仲間と受けたのを
覚えている。





先日の宴会ギターで
神妙に弾いて
華麗なるエンディングで
ヤンヤの拍手喝采を受けると、
すぐに脳内スイッチが切り替わって
カトちゃんの「ちょっとだけよ」を
やってしまうから、
根っからのオダチ人間なのである。

オダチは、
犬が機嫌のいい時にシッポをふる
「尾立ち」が語源の福島弁で、
「調子こいた悪ふざけ」の意味である。

晩年は、
このオダチ道と洒落道を
ミックスして洗練した
ネオオダチ道を極めようかと
ふと心に浮かんだ。

ふと思うは神心、
あれこれ思うは人心、
というのがあるので、
直感に従うのも面白かろうと
今、坊主頭にしようかどうかで
悩んでいる。

床屋に行く頃になったので、
いっそのことバッサリと
中学時代のように
バリカンで坊主にして
プログにアップし、
一言「ワルイことしました…」
とうなだれた画像を載せたら
みんなビックリして
おもしろかんべぇ・・・
というクダラナイことが
思いつくのである。

これを迷わず実行するのが
オダチ道なのだが、
まだ理性的自分がそれに
躊躇しており、
「やれ! やれ!
  跳べ! 翔べ!」
と煽るトリックスター・キャラとの
綱引き葛藤の状態である(笑)。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

同級会

2018-08-12 09:42:00 | ギター
17年ぶりの
大学の同級会に
行って来た。

みな還暦を迎え、
白髪のもの、
はげ頭のもの、
シワだらけのもの、
と風貌はだいぶ老化したが、
誰もが大学時代のまんまの
キャラで、うれしく思った。

誰かが新入生ガイダンスの
集合写真を持ってきてくれ、
まだ十代の頃の
初々しい自分たちの姿と
再会して面映くもあった。

50人ほどのクラスだったが、
19名が参加して、
担任と仲間ひとりが
亡くなられて、
その黙祷から始まった。

平日は、
夜の9時~10時頃、
就寝する生活をしているが、
さすがに昨日は楽しくて
0時まで部屋での歓談に酔った。

クラスの半数ほどが
校長や組織の長になるような
優秀なクラスだが、
こうして一堂に会すると
あの頃の「おい」「おまえ」の
関係にスッと戻れて
幸せなお祭り気分で
元気になれた。

このクラスの仲間を
思い浮かべる時、
キライな人間がひとりもいない、
というのは稀有なことである。

昭和52年入学なので
「52理科クラス」というが、
多くの後輩たちから、
「みんな憧れて
リスペクトしていた
人たちのクラスでした」
という声を聞いたことがある。

とにかく、
仲がよくて、
それぞれがみな優しい心根の
持ち主たちなのである。

昨晩も、
泥酔したひとりを
ふたりが肩を貸して
寝室にまで運んでいったのを見て
なんだかジンときた。




誰ともなく
ギターを聴きたい、
と請われて、
車載ギターを取りに行って
十八番の『コーヒールンバ』を
お愛想に弾いた。



みな喜んでくれて、
来年4/14のファイナル・リサイタルには、
プチ同級会にしようという話もあって、
何人かがコンサートにも来てくれそうだ。

誰もが喜んでくれるように
もいちどソロの選曲を
考え直そうかとも思った。

やはり
聴く人が喜んでくれ
感動してくれてこその
生演奏音楽である。

友の胸に届かぬような
自己満足の選曲であっては、
申し訳ない。




ほんとうに
楽しげに共感的に
よく聴いてくれる「場」こそが
音楽をする喜びの原点なのである。

宴会余興の
たった一曲でも、
演奏者とギターと聴く者、
という楽器と音楽を介在して
言語化できない
「たましいの高揚」が
そこに生じることが、
いい勉強になった。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする