毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。
K高で、恒例の新入生への
カウンセリング・ガイダンスを
行った。
直前までご新規さんの
母親カウンセリングを
やっていたので、
ちょうどよい
ウォーミングアップになって
はじまりと同時に滑らかに
口がまわった。
もっとも、
授業が15.000時間に、
講演も何十回と経験しているから
噺家ならぬ「話家」であるから
お茶の子さいさいなのだが。
こないだのリサイタルでも、
アンケートのなかに
「お話しが上手」
というお褒めの言葉がいくつか
あったが、話のプロに
上手と言われてもなぁ…と、
苦笑した。
今年の1年生は、
よく笑い、アイコンタクトも
しっかりしていて、
なかなか頼もしかった。
リサイタルの3ケ月前から
買い物のたびに出る
500円銀貨をコインホルダーに
貯金してきた。
50枚貯まって
満額の2.5万円は
立派にホールの設備代と
学生たちへの謝礼になってくれた。
そんなんで、今年もまた
今から、こつこつと
ワンコイン貯金を始めようと思う。
これが3本貯まれば
ホール代が捻出できる。
リサイタルから1週間がすぎ、
頂いた花もそろそろ生気が
なくなりかけてきた。
今週から
臨床業務や講演活動がスタートしたので、
ポスト・フェストゥム・シンドローム
(祭りの後の喪失感)に襲われる暇もない。
お花や贈り物を頂いた方々や、
お礼状・ご感想などを
お手紙で下さった方々、
ご遠方からお運び下さった
友人知人の方々へと、
礼状とライヴCDをお送りするのに、
毎日、2,3人ずつ手紙を書いては
CDコピー作業に追われている。
昨日は、新入生ガイダンス(講義)と
父兄カウンセリングが立て続いたので、
帰って来て、風呂上りに一杯やって
夕食をすませたら、精魂が尽き果てて
爆睡してしまった。
日曜から、少しずつ始めている
楽譜庫の整理も
三日で音を上げてしまい、
夕べは放っ散らかしたままになった。
なにせ48年分の蓄積があるので、
書庫二つ分の
何百もの楽譜がストックしてある。
それをこの機会に、
破門・独立の「こころの整理」に、
長年、やろうとして延び延びにしていた
全楽譜の整理・分類に着手している。
七部方整理できたが、
残り三部が収納庫におさまるのには
週末までかかりそうである。
♪小さい秋 小さい秋♪
…という歌はあるが、
「小さい春」というのは
あまり言わないようだ。
外出時は常にデジカメを形態するのが
ブロガーの性(さが)であるが、
同時に、日常なささやかな風景を愛で
それを記録、アウトプットするのは、
さながら現代の俳諧師か
歌人のようでもある。
高校時代、俳句に凝って
新聞に投稿したことがあり、
京都在住中には、茶花に凝って
野の花を求めては様々な花器に活け、
写真集を2冊作った。
いずれも、自然(nature)に
目が意識的に行くようになった。
豪奢な満開の桜の花見帰りに、
駐車場の足元にひっそりと咲いていた
オオイヌノフグリとツクシん坊が
健気で愛らしかった。
思わず…
♪小さい春 小さい春
小さい春 見ぃつけた♪
…と、口ずさみたくなった。
台所で大根の切れ端を
小皿に水を張って
活けておいてたら、
可憐な花を咲かせた。
この花を見るたび、
かつて書斎に
幾種もの野菜の花々を咲かせて
飾ってあったコーナーを
まだ3歳のナツホが
「ナッちゃんのお花畑」
と呼んで喜んでいたのを
長男のフミが
「違うよ。これは、お父さんのだよ」
と言って弟を泣かせたので
「ナッちゃんが、喜んでいるんだから、
それでいいだろう」
と嗜めたことがある。
真実は人を傷つける、
ということを
彼はこうして学んだらしく、
その後、人を思いやれる
やさしい人間に成長した。
そういえば、
この子は「フミハル」で、
やはり「小さなハル」だった。
テニス仲間で
毎日お世話になっている
接骨院のM先生が、
先日のコンサートの模様を
早くから会場に来られて
写真に撮ってくださって
ご自身のブログにアップして頂いた。
http://happy.ap.teacup.com/5455673/
演奏以外の打ち合わせや
お客さんの様子など、
貴重なショットがあったので、
同じブロガーどうしのよしみで、
転用の許可をいただいた。
開演1時間前。
カミさんとビデオ撮影の打ち合わせ。
福大ギター部の前女性部長で、
3年生のAちゃんは、
合宿でも個人レッスンした子だが、
上級生なのにボランティアで
わざわざ来てくれて、
ステージ・マネージメントを
一切やってくれて心強かった。
ロビーには開演1時間前から、
お客さんが早々とやって来られて
驚いた。
学習センターの寿大学で
「影を慕いて」を弾いて、
コンサートのちらしを配ったので、
ご高齢の方々が多かった。
周囲の方々からは、
「お祭り」なんだから、
存分に楽しんだら、とも言われ、
そうしてやった「クジ」は大好評で、
いろんな人から「当たってCDや本が
もらえた」と喜びの声が伝わってきた。
ハズレた人には申し訳なかったが、
なにせ「お祭り」だから…(笑)。
コンサートはタダなのだから(笑)。
最前列の正面には、
教え子をはじめ、
みな知人の方々ばかりで、
まるで親衛隊のようで
いささか心強かった。
あんな「夢の舞台」で
素人が独演会をやれるなんて、
ふつうは考えられない暴挙でもあるが、
多くの方々のご支援を得て
実現できたことには
ほんとうに感謝している。
さらに、今後も続けて欲しい、
という数多くの声援には
背中を押された気分で、
破門されて落ち込んだ自分が
いちばん「復興支援」されたのでは
と思わずにはいられない。
ほんとうに
ありがたいことである。
昨晩は、茨城から来て下さった
ギター部の先輩N子ちゃんから
お電話をいただき
激励された。
終演後、ほんとうに
手に抱えきれないほどの花束を
頂戴した。
見かねた袖の学生が
駆け寄ってきて
「先生、預かります…」と
一端引き取ってくれてから、
また、もらいにいくというほどだった。
この時点で、
ちょうど5時だったので、
頂いた花を帰り客に
振舞うというようなことを
考える余裕もなく
ひたすら撤収に慌しく
振り回されていた。
車の後部座席を倒して
そのまま学生たちに花を
入れてもらったら、
まるで、お花屋さんの配達車(笑)
のような有り様になった。
帰宅後、
コンサートに来ていただき、
お祝いまで頂戴した
お向かいのUさん宅に
花束のお裾分けに訪問した。
翌日には、
お祝いを頂いた叔母宅にも届け、
カミさんも学校に持って行ったりと
方々にお配りして
喜びを分かち合った。
どなたかが冗談で、
みんな帰ったあと、
こっそりホールの裏で花屋さんが
「金券ショップ」みたいに
引き取ってくれたらいいのにね…と、
言われて笑ってしまった。
ほんとにそうだったら、
ずいぶん儲かったろう(笑)。
お花とは別に
お酒やお菓子類も沢山頂戴し、
後日、お肉屋さんからは
高級ブランド・ポークを
1㎏もいただいた(笑)。
みなさん、
「あんなに素晴らしい演奏を
タダで聞かせて頂いて
ありがたかった」
とおっしゃって下さり、
色々と持ってこられるので、
「それじゃ、復興支援になりませんから…」
とは言うものの
お断りするわけにもいかず
有り難く頂戴している。
舞台の上で
「貧乏。ビンボー…」
と連呼したのが、
効いたのだろうか(笑)。
昔、『おしん』を演じた
田中裕子や泉ピン子の処に、
米やら何やら全国から
沢山届いたという、
心温まりつつも
笑えるエピソードを思い出した。
蓬莱コートの桜が
ちょうど散り際で、
ハラハラ、ヒラヒラと
コートに花びらが舞い散って
何とも言えぬ風情があった。
テニスをやりながら
移ろう季節の風景を愛でられるのは
なんとも贅沢な気分である。
昨日はミックス・ペアで
16ゲームほど楽しんだが、
今朝になって、さすがに
背中や首に筋肉痛が生じている。
カミさんとも一度組んだが、
この人、テニスが好きなようだ。
自分は、中学時代から
教員の顧問時代まで、
延々25年も選手として
監督としてやってきたから、
もう練習は飽き飽きしているので
ゲームだけに参加させてもらっている。
思うに、単純な体操や散歩は
退屈で長続きしないものだが、
仲間と笑いながら楽しく
ゲームをしながら運動するのは
いい健康法である。
コートには時折、
鶯も「ホーホケキョ」と
合の手を入れてくれるから
なかなか風流である。